なんかイヤなんで‥‥‥‥
「─────おや、もうよろしいので?」
終了~とばかりに私が『ノート』を閉じたのを見て、残念そうに猥褻男が聞いてきた。
「うん、もういいや『日記』だし」
─────『日記』という名の『呪術具』かもしれんがな。
「何が記してあったかは、教えてもらえないのですか?」
─────え、知りたいの?
やだよ、私。勇者がハーレム作りに勤しんでいただの、絶対ノータッチの女の子に入れ上げていたとか、その兄に殺意抱いていたとか‥‥‥‥。さらっと見ただけでもヤバさ満載でお腹パツパツのいっぱいいっぱいだ。じっくり読んだりしたら発狂するかも─────するだろうな。
この現在に生存するなら、顎ガクガクいわして、ボコボコにして、誰も知らない遠くのお山にナイナイしちゃう自信しかない。
「今はそれどころじゃないしな~」
コツコツと地面を『杖』で地面をつつき『陣』を眺める。
─────コレって、なんちゃって『聖女』の思考からスキャンした『陣』が元って事は、さっき見た『勇者』のソレって事だよな‥‥‥‥実際書いてあったし。
‥‥‥‥ あれと同類ってことだよね‥‥‥‥ちょっとヤダかも。
「それって『勇者』の『魔法陣』に似てますよね。それなりに実力はありそうに見受けられますが─────貴方に扱えるのですか?」
─────お。 忍者君が、私にケンカを売っているようです。
なにげに、地面をフンフンしているシロ君にも、視線をくれております。
あれ?ひょっとして、シロ君の事を普通の『魔獣』扱いしてない?失礼しちゃうわ~シロ君は最高に強くって可愛い子なんだからね。
まあ、忍者君からすれば、自分は得体のしれない人物だしなぁ~。
それに君のご主人様を、ボコって踏みつけたのは私とシロ君なんだけど?まあ、言わないけどね。面倒くさい事になりそうだし。
さしあたっての問題は、変態勇者に似た『魔法陣』。─────なんかやだなぁ~
─────コツコツコツ。‥‥‥‥『ナビ』ちゃんどうよ?
私の問いかけに、ピロっと『ナビ』表示が現れる。
『 最適化し、オリジナル『陣』にバージョンアップしますか? →はい 』
─────おぉ!『ナビ』ちゃんの、つよつよ強引モード。久しぶりにきたぁっ!
しかも、オリジナル。私の『陣』って事よね?─────いいじゃん!
よおっし!ヘンタイ『魔法陣』とはオサラバだぜぃっ!
「─────『陣』変更しちゃうよ!」
くるりと『杖』を回せば、さっきまでのしおしおモードから一転。
『おっしゃ~!! 待ってました~~~!!やるでやるでやるで~~!!!!』とばかりに、べかーんと光り出した。
─────あ。お前そういえば、光る仕様だったな‥‥‥‥忘れてたよ。




