3人目の女神と天使
女神たちはカケルの心を読みながら会話をしている設定です。
淡い光に包まれるカケル。
「えっ?えっ?えっ?今度はなに…もぅ動きたくない……」
疲れたからもう動きたくないらしい。
ステータス上は全て復活はしている。レベルアップの恩恵で減った生命力や魔力や体力は元に戻るはずなのだが、初めて大きい魔物との戦闘で精神的に疲労したらしい。
「よぉ!お前さんがカケルか!」
と赤髪のかっこいいお姉さんが淡い光の中に現われた。
「お姉さんだぁれ?」
とカケルは赤髪の女性に声をかける。実際には小鳥が鳴いてるようにしか見えないのだが、ルルティアも女神。心を読む事くらい訳無いのだ。
「あっ、そうか!まだ【念話】を覚えてないのか!まぁ、仕方ないか!」
とかっこいいお姉さんは笑ってる。
「そうだなぁ……」
悩んでる…どうしよう…僕も何をしたら分からないし……
かっこいいお姉さんは少し悩んだ後に
「うん!俺からも加護とスキルをやろう!」
やった!また貰えた!やっぱりお姉さん達って優しいなぁ〜
「あとはそうだなぁ〜ララ!この子にご飯を作ってやれ!」
《かしこまりました。では顕現しますね!》
そう言うとカケル身体が少し光だしララが現れる。
ララっていつも頭の中に流れるきれいな声のお姉さんの事なのか!
「では、あとはララ頼んだ!」
とルルティアはカケルのことをララに丸投げしてそのまま天界へと戻って行った。
《かしこまりました!この場合、初めましてですね、カケル様。私はティターニア様にお使いしている天使です。あっ、私とはパスは繋がってるので頭の中でも会話は出来ますよ。》
ときれいな声のお姉さんは教えてくれた。
グゥーーー
《あっ、お腹が空いているのですね!失礼しました。今すぐご飯お作りしますね!カケル様、先程倒したジャイアント・ボアを出して貰えますか??》
「うん!」
僕はララお姉ちゃんにお願いされたから【無限次元収納】からさっき倒したジャイアント・ボアを出した。ララは手早く解体を済ませ調理する。余ったお肉は【無限次元収納】にしまった。
数分後
《カケル様お待たせしました。どうぞ召し上がってください》
とララが出来上がった料理を出す。出てきたのはジャイアント・ボアのステーキだ。
僕は早速、出てきたステーキを啄む。
「うっまぁーーい!ララお姉ちゃんお料理上手だね!」
僕はお腹が空いてたせいか大きなステーキをペロリと平らげてしまった。
「ご馳走様でした!」
《お粗末さまです。》
お腹がいっぱいになったせいか眠気がやってきた。
「はぁぁぁぁ…眠くなってきちゃった…」
《では、カケル様はおやすみください。私はこの結界の維持しておきますのでご安心ください。》
「うん。ありがとう。ララお姉ちゃん。起きたら、ララお姉ちゃんといっぱいお話がしたい…な…スピー」
《はい。おやすみなさい。》
そう言うとララは微笑みつつカケルを膝の上に乗せた。