表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/42

新たな力

2人が話していると物音が聞こえた。

2人は武器を構えて音のする方を見る。


「なんだ?新手か?」

「いえ……あれは……リゼ?」

そこにはボロボロになったリゼがいた。

「リゼ!?大丈夫か?」

「ええ……なんとかね…それより2人とも怪我がやばいわね。死んでも遅くはないわ」

リゼは心配そうに声をかけながら治療を施していく。


「ありがとうリゼ……助かったよ」


クラウスはお礼を言う。

「当たり前のことよ。仲間でしょう?」

リゼは当然のように返事をする。

クラウスも同じ気持ちなのだろう。嬉しそうな表情をしていた。


「それでアベルは?」

「勿論討った。ただ……」


リゼはそこで一旦区切ると深呼吸をして続きを語り始めた。


「何があったんだ?」


シェンは不安になりながら質問する。

「彼……何か企んでいたみたい……あのままじゃ被害者がでるかもしれない……」


「本当か!?」

「ええ……おそらくだけどね……この謀反これだけじゃ終わらない…憎しみの連鎖は続いていく」


リゼは廊下を駆け抜ける。死角から兵士たちが現れるが領域で位置を把握しているため対応に遅れることは無かった。


「邪魔するなら斬る!」

リゼは腰に携えた刀を抜き放つ。

《天剣一刀流》

【虚狼一閃】


「死にたくない奴は道を開けなさい!」

「くたばりやがれ!!」

兵士の一人が襲いかかるがリゼは冷静に対処する。


【虚狼曇天】

まず初めに刀で胴を薙ぎ払う。

「ぐふっ……」


兵士は血を吐き出して倒れた。

残ったもう1人の方にも同様に斬りつける。


「ぎゃああああっ!!!」


悲鳴と共に絶命する。その様子を見ていた他の者は恐怖を感じて逃げていく。

「はぁ〜……数が多い……」

リゼはため息をつくと再び走り出した。

しばらく進むと階段を見つけ降りていくことにした。

下階についたところで何やら話し声が聞こえてきたので気配を消して聞き耳を立てる。

「おい、聞いたか?また同志が殺られたらしいぜ……」

「マジかよ……俺達どうなるんだ?」


「知らねーよそんなこと……とにかく今は生き残ることを考えようぜ……」

(同志?一体どういうことだ?)

問に思いつつも更に奥へ進むことにした。


しばらく探索をしているうちに扉の前に辿り着いた。扉を少し開け中の様子を見るとアベルだけがいた。


「あ?もう来たんだ?新撰組局長リーゼロッテ」

「謀反人…アベル・シュタルク

!貴方の悪巧みを阻止するためにここにきたわ」

リゼは堂々と言い放つと同時に抜刀する。


「へぇーなかなかやるじゃないか……だがその程度では俺には勝てんぞ?」

アベルは不敵な笑みを浮かべながら答えた。

「それはどうかしら?少なくとも貴方如きには負けないわ」

リゼは挑発的に返すと一気に間合いを詰める。


《天剣一刀流》

【虚狼閃滅】


鞘から抜いた剣を居合切りの要領で振るう。しかし簡単に防がれてしまう。


「甘いな」

「だったらこれはどうかしら!」

《天剣一刀流》

【虚狼閃滅双破斬】

リゼは左手に持つ短刀を使い二段斬りを行う。アベルは咄嵯に右手で刀をはじき左手に炎を宿らせ殴りかかる。だがそれも読んでいたのか避けられてしまう。

「やるじゃねーか噂通りの狂犬だ」

「どうも……」

リゼは褒められたことに照れながらも距離を取る。

「まぁいいさ。お前はここで終わらせてやるよ!」

「望むところよ!」


リゼは地面を蹴ると一直線に向かってきた。

アベルはそれに合わせて拳を突き出す。


ースキルー【炎魔の焔】

それによって業火が巻き起こり周囲一帯を焼き尽くす。


「なら!」

《天剣一刀流》

【虚狼一閃】

リゼの刀身を上から下へ振り下ろされる。

「甘いと言っているだろう!」

《スキル》【煉獄波】

アベルを中心に巨大な爆発が発生し部屋全体を揺らした。

「これで終いだ!」

《スキル》【獄炎豪魔】

今度は紅蓮の火柱が出現しリゼを飲み込んだ。

「……」

しかしリゼは無事だった。

「何故だ!確かに当たっていた筈なのに!」

「私のスキル《領域》を発動したのよ。そして3種類の使い方がある。一つ目は視認範囲の指定 二つ目は空間の歪曲による転移 そして三つ目が精神干渉……つまり幻術ってわけ」

「バケモノめ……ならこれならどうだ!」


アベルは注射器を取り出して首に刺し

込む。

するとみるみると姿を変え始めていった。そして最後にこう言った。

「これで貴様を葬れる……」


    ーーースキル開放ーーー

     【 魔装降着 】

  ーーー     ーーー

      【極    纏(ごくい)

  『       えん 

          そう 

          てん 

          がい       』


「うおおおぉぉぉ!!!」

アベルは雄叫びをあげると手を翳す。そこから黒い球体が生まれたと思ったら拡大していった。そしてリゼに向かって放出される。


「なっ!?」

リゼは何とか避けようとするも間に合わず直撃してしまう。

「ぐぅ……」

リゼは苦悶の声をあげるとそのまま倒れ込んでしまった。

「ふん……他愛もない……所詮はこの程度ということか……」


アベルは鼻で笑うとその場を後にする。

その時だった……突然リゼが起き上がりアベルを睨む。

「まだ生きてたのか……しぶとい奴だな……」

リゼは肩を上下させて呼吸をしている。どうやらかなり消耗しているようだ。


「まさかあの状態から復活できるとは思ってなかったよ……流石は新撰組隊長といったところか」

アベルは余裕たっぷりに話しかけるが内心驚いている様子だった。

「私は死なない……貴方のような外道なんかに負けるわけないでしょう……」

リゼは震える声で答えた。

「そうか……ならば仕方あるまい……ここで死ね!」

アベルはそう言い放つと右手を前に突き出す。するとその手のひらから禍々しいオーラが溢れ出してきた。


ースキルー【煉獄之門】

アベルの右手に黒い球体が出来上がる。

そしてリゼに向かって投げ飛ばした。

「くっ……」

リゼは咄嵯に避けようと試みるが間に合わず被弾してしまう。

「終わりだぁ!!」


「な訳ないでしょ!!」

《スキル》【影分身】

リゼはアベルに気づかれない様に作り出した分身と入れ替わった。

そして後ろに周り込み

「くらえええええ!」

【 天 魔 断 罪 】

【 虚 狼 翔 戦 】


アベルの首元へと手刀を放った。

ズサァという音と共に床に倒れるアベルの姿があった。

「はぁ……はぁ……やったかしら?」

「やってくれたな……」


アベルはフラつきながらも立ち上がった。

「嘘……」

「こんなもの痛くも痒くもないわ!」

アベルはそう叫ぶとリゼに向けて攻撃を仕掛けてきた。


「くっ……」

リゼは何とかガードするが勢いがありすぎて後ろに押し込まれてしまう。


「ほらほら!どうした!さっきまでの威勢はどこに行った!」

アベルは更に追い打ちをかけてくる。

「調子に乗るんじゃないわよ!!」

リゼは怒号をあげると一気に距離を詰める。そしてそのまま一撃を与えるつもりで蹴り上げた。しかし避けられてしまう。

「甘い!」

アベルは回し蹴りを放ってくる。


【 焔 輪 脚 】


「きゃあ!」

リゼは避けきれずに直撃を受けてしまう。

壁際に吹き飛ばされ地面に激しく叩きつけられる。

「ぐっ……」

リゼはなんとか立ち上がると刀を構える。

「はぁ……はぁ……私は負けるわけにはいかないんだ!」


    ーーースキル開放ーーー

    【 魔 装 降 着 】

    ーーー     ーーー

      【極  纏(ごくい)

    『     

         そう

         てん 

         がい    』


リゼの姿が変貌する。眼帯が取れ、瞼を広げると失ったはずの瞳が鬼の目のようになり燃えており、紫のオーラを全身に纏っている。髪色も蒼色となり服は赤と黒を基調とした和服に変わった。

そして手には一本の刀を持ちアベルを睨みつける。


「面白い……来い!」


「はぁぁ!!」

《天剣一刀流》

【虚狼閃滅乱舞】

リゼは刀を振り下ろすと同時に無数の斬撃を飛ばす。だがアベルは反応できず斬撃を受ける。


「こんなものに!」

「終わりよ……」


【 鬼 華 百 花 繚 乱 】


リゼは刀を頭上で円を描くように回転させる。それと同時に桜吹雪のようなものが現れ辺り一面に舞い散り始めた。

【 百花繚乱 満開 】


アベルの首が落ちて絶命した。



「終わった……」

リゼは疲労困憊といった感じで呟く。

息を整え、アベルの執務室へ向かい、謀反の証拠である資料を見つける事ができた。これにより、この騒動は単なる1人の謀反ではない。各地域で起きる革命ということがわかった。まさにこれは戊辰戦争みたいになるということだ。


さらにこの革命がどう転ぶかは私たちにもわからなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ