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激突

先に動いたのはクラウスだった。彼は得意のスピードで攪乱しながら攻撃を仕掛ける。


「フンッ!!遅い!遅いぞ!!もっと早く動けぇ!!」


ユドラは余裕の笑みを浮かべながら躱していく。

その間にも隙があれば攻撃を繰り出してくる。

(やはり強い……この男……噂以上だ)

「どうした?そんなものか?」

ユドラはニヤリと笑うとさらに加速していった。


「貴様のような雑魚に用はないのだよ!」

ユドラは地面を蹴ると一瞬にして姿を消した。次の瞬間には背後に移動していて拳を突き出した。

ギリギリのところでガードしたが威力が高すぎて吹き飛ばされてしまった。


「ぐぅっ……」

(なんてパワーなんだ……それに速さも尋常じゃない。これは苦戦しそうですね……)

「ほう。まだ耐えられるか」


ユドラは楽しそうな表情をしながら追撃を仕掛けてきた。

クラウスはなんとか避け続けようとするが、ついに捕まってしまった。

「終わりだ」


ユドラは剣を振るおうとしたその時!


「させませんよ!」

クラウスは咄嗟に腕を掴み捻り上げた。

ユドラの持っていた武器が床に落ちて転がった。

ユドラの関節技は完璧で抜け出すことはできないはずだ。しかし彼は強引に脱出しようとしてきた。

「ぬおおおお!」

(まずい……力ずくで逃げられる)

「はああ!」

クラウスは渾身の力を込めて投げ飛ばした。

ユドラは受け身を取るとすぐに起き上がり戦闘態勢に入った。

「……抵抗せずに苦しまずに逝けたのになぁ」

「舐められたら困りますね。これでも新撰組の一員ですから」

クラウスはそう言いながら立ち上がり再び構える。


「ならばギアを上げていくぞ」

ユドラはそういうと姿勢を低くして突撃してきた。先ほどよりも明らかに速度が増している。

クラウスはクナイを投げ牽制しつつ横に回避して距離を取る。


「逃げても無駄ですよ」

ユドラは瞬時に間合いを詰めてきて拳を振るう。クラウスはそれを紙一重で避けるとすれ違いざまに脚を払う。

バランスを崩した隙を見逃さずクラウスはクナイを突き刺した。だが浅い……すぐに抜かれてしまい逆に蹴り飛ばされる。

「ごふっ……」

壁に叩きつけられて吐血してしまう。

肋骨も数本折れたようだ……

「ふん。口程にも無い奴め……」

「誰が倒れましたかね……まだまだいけますよ」

クラウスは強がりながら立ち上がる。


「そうか……なら死ぬまで付き合ってやる」

「それはありがたい申し出ですが結構です」


クラウスは懐から鉄扇を取り出して構えると一気に攻撃を仕掛けた。鋭い突きで牽制しつつ接近戦に持ち込む。ユドラはそれに対してカウンターを狙ってくる。それを読んでいたかのようにクラウスは身を引くと同時に回し蹴りを放つ。


「甘い!」

ユドラはそれを難なく受け止めるとカウンターで掌底を繰り出してきた。

クラウスは寸前で腕をクロスさせて防御するが衝撃を完全に吸収することはできず後ろによろめいてしまう。

そこに追い打ちをかけるように回し蹴りを放ってくる。

「くそっ!」

クラウスは咄嵯に飛び上がって回避するも着地地点に待ち構えていたかのように膝蹴りを食らってしまう。


「ぐはぁっ……」

腹部に直撃して悶絶してしまう。そこに容赦なく追撃が入る。何度も踏まれて地面に倒れる。


「終わりだ!」


トドメの一撃が迫ってくるが寸前で避けて立ち上がることができた。

「はぁ……はぁ……流石に限界かな……」

「しぶとい野郎だ」

ユドラは吐き捨てるように言うと構え直した。

「でも……もう終わりみたいですね」

「ああそうだな」

ユドラは手に炎を灯して攻撃を繰り出してくる。クラウスはそれをギリギリのところで回避するとカウンターでクナイを投げつけた。ユドラはそれを簡単に弾き落とす。


「そろそろ楽になれ」

「死ぬのはあなたの方ですよ」

ユドラの猛攻に対応できなくなったのか徐々に押されていくクラウス。

「チェックメイトだ!」

ユドラの一撃をまともに喰らい吹き飛ばされるクラウス。壁にぶつかって意識を失いそうになる。辛うじて保っている状態だ。

「くっ……」

「では骸になれ」

ユドラが近づいてくると拳を振り上げた。

そして拳を振り下ろす。その時だった。

突然閃光が走り爆音とともに煙幕が展開された。

(何が起こった?)


煙が晴れるとそこにはシェンが立っていた。その姿を見たクラウスは目を見開く。

「遅いですよ……シェン」


クラウスは安堵した表情を見せる。

「すまない。少々手こずっていてな」

シェンは謝罪をしながらクラウスに壁に寝かせる。

クラウスは自身に治癒を掛けて2人の戦いを見ていた。


「こっからは俺がやる」

「誰でも同じだ。全て骸に成り果てるのだからな」


新撰組2番隊隊長と厄星との壮絶な戦いが始まろうとしていた。

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