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敗北後の葛藤

私は目を覚ますとそこは知らない天井だった……辺りを見渡すとどうやらここは病室のようだということが分かると同時に自分が敗北してしまった事を実感してしまうのだった……

「負けたのね……」

私は悔しさのあまり唇を噛み締めるが、それと同時にある疑問が浮かんだのだ。それは何故私が生きているのかという事である……あの状況なら確実に死んでいたはずだからだ。しかしこうして生きているということは誰かが助けてくれたのだろうと推測できるのだが一体誰が? そんな事を考えていると病室の扉が開きクラウスとサヤノ、ディーノそして傷だらけのオヤジがは入ってきた。

「皆んな……」

私は痛む身体を起こそうとするがオヤジが静止する。

「無理をするでない!お前は死にかけたんだ……今はゆっくり休むといい」

オヤジがそういうと私は再びベッドに横になるのだった。

それから少しして私が目を覚ますとサヤノからシュタルク伯爵の葬儀が行われた聞いた。

「クラウス…話があるんだけど…」

「なんでしょう?」

「新撰組を解体しよう思うの…」

「何故ですか?」


私はオヤジとサヤノに視線を向ける。すると二人は察したようで部屋から出ていくのだった。そして二人きりになったところで私は口を開いた。

「私ね……シュタルク伯爵を守れなかったばかりか敵に討ち取られて、挙句の果てには意識不明の重体になって皆んなの足を引っ張ってしまったわ」

私がそう言うとクラウスは黙って聞いてくれた。その優しさが私の心に響くのを感じたのだ……だからこそこれ以上迷惑をかけるわけにはいかないと思ったのだった。

「……だからもう新撰組にいる資格はないと思ったの」

「そうですか……」

クラウスは私の言葉に対して何か考えているようだった。そしてしばらくするとディーノが口を開いたのだった。

「それが貴様の答えか?詰まらんな…実に詰まらん」

「なんですって?」

私はディーノを睨みつけるが彼は全く動じなかった。そしてそのまま言葉を続けるのだった……

「貴様は自分が弱いと思っているようだが、それは違うぞ?」

「どういう意味よ」

私は意味が分からずに聞き返すと彼はニヤリと笑うのだった……そしてこう答えたのだ。

「貴様には力があるということだ。だからもっと自分に自信を持つべきなのだ」

「でも私は……」

私が反論しようとするとクラウスが割って入ってきたのだ。

「私はあの時言ったはずですよ。本当の鬼になりたいと…2度と涙を見せてはいけないと…あの誓いは嘘だったのですか!」

私はクラウスの言葉にハッとなるのだった。

(そうだ……あの時誓ったはずだろ!もう二度と涙は見せないと……)

私はそう思うと自然と涙が溢れてきたのだ。それを見たクラウスは微笑みながら私の頭を優しく撫でるのだった。

そしてしばらく経つと落ち着きを取り戻したところで再び話し始めることにしたのだ……

「そうだその顔だ……貴様はそうやって笑っている方がいい」

ディーノがそう言うとクラウスも同意するように頷くのだった。私は二人の優しさに触れ、改めて決意を固めるのだった。


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