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剣鬼と鬼姫

ーシュタルク伯爵視点ー

私はリゼ嬢と別れ右翼側に参戦した。そこでは敵味方入り乱れての乱戦になっていたが、それを指揮している男がいる。

私は武器としている巨大な斧で敵を真っ二つにしていく。

ースキルー 【重撃】

粉砕してくシュタルクの背後から異様な剣圧を感じて振り向くと1人の青年が立っていた。

「なんだこの剣圧は…貴様は誰だ!」

「僕はソジゥ・タキオン……サツヴァ武国の五武星です。」

「そうか、では死ね!!」

私は斧を振り下ろすが、それを軽々と回避されてしまう。そして反撃と言わんばかりに剣を抜き斬りかかってきた。その攻撃を防ぎながら距離を取ると今度はこちらから仕掛ける。

ースキルー 【断斧】

私の一撃は地面に大きなクレーターを作るが、ソジゥと名乗る男には通用しなかった。

「ほう……わしの攻撃を避けるか…。」

「シュタルク伯爵を御守りしろ!」

私の部下がそう告げるが

ースキルー 《高速軌道》

ソジゥは一瞬で援護しようとした私の部下が一瞬にして骸になった。凄まじい剣技であった。

ースキルー 《無幻斬》

ソジゥは無数に分身すると私に斬りかかってくる。私はその攻撃を斧で防ぐが、全て捌く事などできず鎧に傷が刻まれていく。

ースキルー 《闘気解放》

私は鎧に眠る力を解放するとソジゥの分身を全て消し去る。

ースキルー 《高速鉄塊》

そして、斧を振り下ろすが避けられてしまう。しかし今度はこちらの番だ!私は斧を回転させながら連撃を繰り出すのだった。

ースキルー 《旋風》

その攻撃により土煙が上がる中、手応えを感じる事は無かった……なぜなら私の首にはソジゥの剣が添えられているからだ。


「貴方…そこそこ強かったですよ。言い残すことは?」

「そうだな……。せめて嫁や子供に会いたかった……」

「そうですか」

そしてソジゥの剣が袈裟に振り下ろされるのだった……

ーリゼ視点ー

シュタルク伯爵の訃報を聞いて

「そう……敵に討ち取られたのね」

「はい。誠に無念でございます……」

「気にしないで、仇は必ず取って見せるわ」

私は伝令役の兵士を帰らせると馬を走らせると前方を見据えた。そこには敵影が見える。私は馬を降りて待機する。

「さて、そろそろ終わらせるわよ!」


僕はシュタルク伯爵を討ち取り敵本陣に向かい走っていると目の前に

一人の女性が立っていた。

「ここは通さないよ」

その女性……リゼは馬から降りるとゆっくりと抜刀するといつの間にか僕の目の前にまで迫っていた。

《天剣一刀流》【虚狼】

リゼの技は避けきれずにその攻撃をモロに食らってしまった。

ースキルー 《剣気硬化》

僕は瞬時に防御態勢に入ったが、鎧を物ともせずに衝撃が走るのを感じた。

(なんて威力なんだ……これはまともにくらってたらヤバかったな)

そのまま吹き飛ばされたがなんとか体制を整えて地面に着地するのだった。

《天剣一刀流》

【虚狼天翔】【虚狼刹那】【虚狼乱舞】【虚狼幻天】

そして、目にも留まらぬ速さで攻撃が飛んでくる。僕はそれを紙一重で避けていく。

ースキルー 《見切り》

そして最後の一撃を避けたと思ったその時、僕の体に衝撃が走る。よくみると鞘で僕の剣を受け止めて、刀の峰で腹部を叩きつけていた。

(なんだこれは!?)

すると今度はリゼが僕の目の前に現れ剣を振るってくる。僕はそれをなんとか防ぐが、その一撃は重く吹き飛ばされてしまう。

《天剣一刀流奥義》

ー虚狼神速斬ー

その瞬間、リゼの姿が消えたと思ったらいつの間にか背後に回り込んでいた。そしてそのまま剣を振り下ろす……だがそれは空を切っただけだったようだ。

(危なかった……)

しかしそれも束の間、今度は背後から無数の斬撃を食らうのだった……

* ーリゼ視点ー

私はソジゥが私の攻撃を間一髪で避けて反撃しようとしたので、すぐさま後方に飛び攻撃を避けると一気に距離を詰めて斬りかかった。しかしそれは避けられてしまったようだ……

ソジゥは体勢を低くして一気に迫り剣を振るう。

【鬼爪突】

私はさけることもできなかった。

「ぐっ……」

私は腹部を貫かれるが、なんとか致命傷を避けるように体を捻って回避した。そしてそのままソジゥを蹴り飛ばすと距離を取るために跳躍する……だがソジゥも後を追いかけてくるのでそう遠くへは逃げられなかった。


「楽しくなってきました!もうちょっと上げられそうですね!」

ソジゥはそう言うとさらにスピードを上げてくる。私も負けじと速度を上げるが、それでも徐々に差が縮まっていくのを感じた……このままでは追いつかれてしまうかもしれないと思ったその時だった。


「すごいすごい!僕の速さについて来れるなんて!君すごく強いんだね!」

ソジゥは興奮したようにそう言いながら、さらに速度を上げてきた。その瞬間、私は自分の中のスイッチが入り全身から力が溢れてくるのを感じた……そして脳が研ぎ澄まされた感覚に陥ると視界がクリアになり力が漲ってくるのを感じるのだった……。

ースキルー

《見切り》《明鏡止水》

《天剣一刀流》【虚狼天眼無双】

そして私はソジゥの背後をとると剣を振り下ろす……が、

ースキルー 《影分身》

ソジゥは無数の残像を残して攻撃を回避したのだ。私はそれでも諦めずに攻撃を仕掛けるが一向に当たる気配はなかった……それどころか逆に攻撃をくらいそうになる始末である……このままではまずいと思った私は一旦距離を取ろうとするが、それを読んでいたのかソジゥは私の目の前に現れたのだった……そしてそのまま剣を振るってくるのでなんとか防ごうとしたのだが間に合わずに直撃してしまうように見えた。


だが、その攻撃は私に届くことはなかった。何故なら私がソジゥの攻撃を無意識に弾き飛ばしたからだ……

「うそ!僕の一撃を弾いた!?」

ソジゥは驚愕した表情で私を見た。私はそのまま剣を構えると再び攻撃を仕掛けるのだった……

* ーソジゥ視点ー

僕は今、リゼという女性と対峙している。彼女はとても強く、今まで戦った相手の中でもトップクラスに入るだろう。そして今も尚、その強さが衰える事はなかった。それどころかどんどん強くなっていっているように感じるのだ……それはまるで彼女の中に眠る何かが目覚めたかのように思えた……

「いいですね!貴方……すごく強いですよ!」

「それはどうも、でも貴方に褒められても嬉しくないわ」

「まあそう言わずにもっと楽しみましょうよ!それにせっかくだから本気を見せてくださいよ……僕はまだ果たせてないあの人との約束を!約束?あの人?僕は…何を」


ーーさんごめんなさい

ーーさん必ず帰ってくるって!

僕もーーーの皆んなと


何この記憶は…

「何をブツブツ言ってるの?貴方、大丈夫?」

《天剣一刀流》【虚狼天剣】

そして彼女は僕に向かってきた。その攻撃は今までよりも速く鋭いもので僕は避けるので精一杯だった……しかしそれも長くは続かなかった。僕の体に無数の斬撃が刻まれていくのを感じたからだ。このままではやられると思った僕は一旦距離を取ることにしたのだった……。

* ーリゼ視点ー

私はソジゥと距離を離すことに成功した。だが、それは一時的なものだというのは分かっていた。何故なら先程よりも更に速くなったからだ……このままではいつか追いつかれてしまうだろうと感じた私は覚悟を決めたのだった。

「そろそろ終わらせてあげる」

《天剣一刀流》【虚狼神眼無双】

その瞬間、私の体が軽くなったような感覚に陥ると同時に身体能力が上昇していくのを感じたのだ。そして目にも留まらぬ速さでソジゥの背後を取ると剣を振り下ろす……だがそれは空を切っただけだったようだ……私はそのまま一気に距離を詰めると背後に回り込み斬りかかった。

しかしそれも避けられてしまう。


しかしそれも束の間、今度は背後から無数の斬撃を食らうのだった……

《天剣一刀流》【虚狼神速斬】

その瞬間、リゼの姿が消えたと思ったらいつの間にか背後に回り込み斬りかかってきた。僕はそれをなんとか防ぐが、その一撃は重く吹き飛ばされてしまう。

(なんて威力なんだ……これはまともにくらってたらヤバかったな)

そのまま吹き飛ばされたがなんとか体制を整えて地面に着地するのだった。

ーソジゥ視点ー

先程までとは桁違いの強さに僕は驚きを隠せなかった。彼女は一体どれ程の力を秘めているのか……

「もっと楽しませてください!」

僕は再び剣を振るう、だがリゼは僕の攻撃を難なく防いでくる。それどころか徐々に攻撃速度が上がっていくのを感じた……僕も負けじと速度を上げるが、それでも追いつかれてしまうようだ……このままではまずいと思った僕は一旦距離を取ろうとするがそれも読まれていたようでリゼの接近を許してしまった。

「これで終わりよ!」

リゼの剣が目前に迫るその瞬間、僕は無意識に《影分身》を使い回避し、そのまま距離を取るために跳躍する……

「今のは危なかった……」

なんとか攻撃を避けた事に安堵していると、突然背後から気配を感じ取ったので咄嗟に振り返るとそこには剣を振り下ろそうとするリゼの姿があった。

(しまった!)

その攻撃を間一髪で避けたがギリギリだったようで左頬を掠めてしまい血が出てしまう。

「いたた……油断しましたね」

僕は傷を抑えながら立ち上がると呼吸を整える。

「まだやるつもりなの?」

「当たり前じゃないですか!こんな楽しい戦いを終わらせるなんて勿体無いです!」

僕は再び剣を構えると、今度はこちらから攻撃を仕掛けることにしたとき遠くから撤退の信号弾が放たれる。

「リゼさん、どうやらここまでみたいですね」

「そうね……残念だけど仕方ないわ。でも逃すわけにはいかな!?」

すれ違いざまに身体中を斬り刻まれており血飛沫が飛んだ。私は膝をついつしまった。

「今…貴女を殺してしまったら楽しみが減るので次回まで強くなってくださいね。」

「次こそは……必ず!」

リゼの意識はそこで途絶えた。

* ーソジゥ視点ー

僕はリゼを気絶させると、急いで本陣に戻るのだった……そしてその後すぐにそのまま撤退する事にしたのだ。

(次はもっと楽しませてくださいね)

そう心の中で呟くと、僕は馬に乗りながら次の戦いに思いを馳せるのだった……

この戦いで両軍に多大なる被害が出てしまった。サツヴァ武国死者1万に対し私たちは新撰組40名…シュタルク伯爵の戦死ならびに騎士団の壊滅

そして、シュタルク伯爵はこの戦いで戦死したが、リゼは重症を負い意識不明の重体である。

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