王の開演
「くそっ!!どうなっているんだ!!」
「知るか!とにかくあれをどうにかするしかないだろ!」
目の前には空に浮かぶ船と、そこから放たれる攻撃が我々を襲ってきている。なんとか避けてはいるがこのままでは騎竜兵の全滅も時間の問題だろう……。
《ひゃーはははー!この俺に勝とうなど10000年早い!》
あの船からの弾幕に我々は完全に押されている……このままではまずいな。なんとかしなければ……
「貴様らは他のところへ行け、邪魔になる」
「しかし!アレスさま!」
「いいから行けと言っているんだ…それともここで焼かれたいか?」
「……了解しました」
そう言うと彼らは他の戦地へと向かうのだった……。
ースキルー
【業火】
俺は右手に炎を纏いそれを空飛ぶ船へと飛ばすが、何かに弾かれたように拡散された。
「ちっ……ならこれでどうだ」
ースキルー 【業炎】
俺はさらに巨大な炎の塊を作り出しそれを放ったが戦艦から出てきたのは男に相殺される。
その男とはディーノであった。
ディーノはあまりにも詰まらなさそうだったため自ら出てきたのである。
「おいおい、そんなもんかよ?もっと楽しませてくれよな」
「ふん、船の大将自ら出てくるとは…貴様などすぐに消し炭にしてやるさ……覚悟しろ!」
「はっはぁ!やってみせろよ!!」
俺たちは互いに睨み合うと一斉に動き出した。
アレスは俺に向けて炎を飛ばし、銃口を向けて収縮するエネルギーを溜めた。
俺はそれを止めようと炎の槍を無数に展開する。
ースキルー
【炎槍乱舞】
「くらえ!!」
「それがどうした?」
《空間発散》【断魔】
放たれたエネルギーは炎槍を消滅させ俺の右腕を吹き飛ばした。
(ちっ……腕をやられたか)
俺は舌打ちをしながら腕の止血をしつつ、炎槍を展開しディーノに向けて放つのだったが見えない壁に遮られた。
「無駄だ。俺の周りにはバリアが張られている……この船にもな」
俺は舌打ちをして再び炎槍を展開して放つがそれも防がれるのだった。
ースキルー
【業火灰拳】
「無駄だってのが分からないのか?」
アレスの炎を纏った拳がディーノの顔面を捉えるがやはり何かに阻まれている。
「特別に教えてやろう…俺のスキル【空間掌握】はあらゆるものを遮断しバリアを作る。同時に空間を圧縮し発散することもできる……それは障壁も例外ではない。貴様の炎など意味をなさん」
「そうかよ!なら直接攻撃するまでだ!!」
俺はそう言って殴りかかるがやはり見えない壁によって防がれる。
「だから無駄だと言ってる…耳がないのか?興醒めだな」
《空間圧縮》【グラビティキャノン】
その瞬間、俺の体が急に重くなるのを感じた。そして次の瞬間には地面に叩きつけられていた。
(なんだこれは……身体が重い!)
ディーノは提唱を始める。
ー黒く染める空間、滲み出る狂気、 無に染まっていく世界、白く包まれる白銀、 相反する二つの力を一つにし破滅と創造が生まれる球体ー
ースキルー 【無情の黒】
「君の負けだ」
ディーノの手より現れた黒い球体はアレスを包み込んだ。
「ぐわぁぁ!!」
アレスの叫び声が響き渡る。そして球体は収縮し続けて消滅したのだった……。
「さぁてもう一仕事するか。」
ースキルー 【空間転移】
アレスを始末した俺は、残った部隊を片付ける為に動き出すのだった。
砦を出て動き出したリゼは、まず目の前に現れた敵陣へと突撃する。
「き、貴様!
「遅いよいろいろと」
馬に乗っている司令官らしき人物の首を飛ばした。司令官が死んだ途端に乱れた陣形を利用して乱戦に入る。
「魔法隊構え!」
「このままだと味方に当たります!」
「く、
「済まないね乱戦は得意なものでね。」
「お、鬼姫…」
「じゃあ、さようなら」
リゼは一部敵部隊を全滅させた。
「す、すごいですね」
「大したことはないよ。味方の損害もそこまで多くはないみたいだしね」
「ほ、報告します!」
リゼが倒した敵部隊を殲滅し終えた後、血濡れた顔を拭いていると伝令がやってきた。
「どうしたんだい?」
「右翼側から敵が突撃してきました。ですが……そのシュタルク伯爵討ち死に!」
「討ち死にですって!?」
「はい。敵の軍師を追い詰めたところ、敵援軍が乱入してそのまま突撃してきたようです!」
「そう……敵の援軍はどんな人物?」
「はい、青い服の軽装で指揮していたと確認されました。サツヴァ武国五武星【剣鬼】です!」
「五武星の1人……確か名前は」
「はい、名は【剣鬼】ソジゥ・タキオンです!」
「わかった。すぐに向かうわよ」
「はっ!伝令を送ります」
そうして、右翼へ向かったのだった……




