初戦闘それと能力・・・
場所 草原
(このまま街に行くのはいいけどこの姿だと目立ちそうだな・・・まあ服の下に隠しとけばいいだろ)
アビトでは人間はもちろん、エルフやドワーフ、獣人などといった種族が住んでいるが、その中で翼があるものといったら魔物ぐらいしかいないため、その判断は正しいといえるだろう。そもそも真二は幼少期の半分ぐらいをここ(異世界)で過ごしたため、この世界の一般常識ぐらいは持っているのだ。
(このあと街に付いたらギルドにいって登録しないとな、そしてそのあと・・・・・・・・・・)
そんな風に考え事をしていたためだろうか、気付くと体長1メートルぐらいでボロボロのぬ腰巻をまとい、錆びた斧や折れた剣などを持った亜人5匹に囲まれていた。その亜人の上には《ゴブリン G》という文字が浮かんでいる。
(これも俺の特殊能力なのか・・・相手の名前がわかるとはまた微妙な能力だな。つーかGってなんだ?)
「エ・・サ・・・エ・・エサ」
この期に及んでまだ考え事をしていると、そんなことを言いながらじりじりと近寄ってくる。どうやら腹が減ってるようだ。
わかりやすいように正面から時計回りにゴブリンA、B、C、D、Eと呼ぶことにしよう。
(武器になるものといえばこの使えない刀ぐらいしかないな、抜けなくても何もないよりましか・・・・
とりあえず囲まれたままじゃまずい、あいつを倒して突破する)
そう思い鞘が付いたままの刀を構え、正面のゴブリンAに向かって駆け出した。
急に近づかれたのに驚いたのかゴブリンAは何もしてこない。
真二はその首に刀を叩き込む。
ザクッ
(え、ザクッ?打撃音じゃない?)
そうゴブリンの首は胴体から切り落とされていた。そのことに驚いた真二はつい立ち止まってしまう。
ちなみに殺したということへの罪悪感はほとんどない、命を奪わなければならないときというものを訓練で経験し、理解しているためである。
仲間が殺された事により怒ったゴブリンB、C、D、E達は一斉に飛び掛ってきた。
(ええい、考えるのは後だ今はこいつらをどうにかしないと)
真二は振り返ると同時にゴブリンEを切りつけ、Bを蹴り飛ばし、そのまましゃがんでCとDの攻撃をかわし、空中にいる二匹の脇に肘鉄をぶち込んだ。
Eが転がっているの方を見て死んでいるのを確認するとまだ痛みで起き上がれないBの元に駆け寄って止めを刺す。
起き上がったCとDはそれを見ると一目散に逃げ出そうとしたが、真二は後ろから駆け寄り止めを刺した。
(よし、これで仲間を呼ばれることもない)
死んだ魔物は崩れて砂となり、中から出てきた白い光が真二の中に入っていった。
魔物を殺すとその生命エネルギーを得て身体能力などが強化されるのだ。
(これが親父の言っていた生命エネルギーの吸収か、しかし生命エネルギーは普通見えないはずなんだけどな・・・・もしかして普通見えないものなどを見ることができるってのが俺の能力なのか?それならさっき魔物の名前がわかったことも説明できるし、たぶんそうなんだろう
じゃあさっきの鞘で殴っただけで切れたのはどうしてだろうか?
あれがあの刀の能力・・・・いや、まだ俺の力が認められたとは到底思えない、そもそも使えないって話が嘘だったという可能性もあるが、親父がそんな嘘をつくとは思えない。やはり何かしらの能力だろう。今わかってるのは物に切れ味を付与するといったところか・・・)
おもむろに、地面に落ちていた木の棒を拾ってそこらに生えている草に切りつけたが草は切れない
(何かしらの発動条件があるのだろうか?さっきと今の違いといえば・・・斬りつける対象がいること?いやそれだったら今も一応草という対象があるしな・・・力を込めていた?これくらいしか思い当たらないな)
今度は棒に力を込めてみる・・・すると心なしか棒が光っているようにも見える。そのままの状態で草に斬りつけると今度は草が切れた。
(やっぱりこれだったか!この光をもう少し調べたいところだけど急がないと街に着く前に日が暮れそうだな)
日が暮れたことにあせりながら今度は走って街に向かう真二だった。
まだ主人公しか出てきてない




