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3話

3話



エリスが元気を取り戻して、パーティーは順調に旅を続けているように思えた。


でも私はまだ異世界のことをゲーム感覚で見ていて現実を分かっていなかったのだ。


ある日モンスターを狩りまくって、みんな疲れてテントで早めに休むことになった。


でもミントがテントに来ないから心配になって探しに行ったんだ。


そうしたら戦闘の後の高揚を一人で鎮めているミントを目撃してしまった。


この時に動揺して音を立ててしまった私と目の合ったミントは絶望して


「こんなところを見られたらもう死ぬしかありません。」と言って泣き出した。


「だ、大丈夫だよ。ミント。誰にも言わないから。それに戦闘の後だったんだ仕方ない。」


「本当ですか。はしたない女だと思ったんじゃないですか。」


「そんなことないさ。」そういう私はずっとしてなかったこともあってミントに興奮してしまっていたのだ。


そんな私に気づいたミントは落ち着いて衣服を正してテントへと帰って行った。


そのことがあってしばらくは決まずくなるかもって思っていたけどそんなこともなく日々は過ぎていった。


時には洞窟でお宝を見つけて喜びあったりと順調に旅を続けた。


この時は楽しくやっていたんだ。


しかし遂に均衡が崩れる日がやってきた。


アレンが酔っぱらってベニスと関係を持ってしまった。


さらにセリアともなし崩し的にしてしまったようだ。


その時は私は知らなかった。


なぜならば、村娘たちの相手をしていたから。


だから旅の途中でテントが2つになったことでそのことを知った。


ショックを隠せなかったのはエリスだった。


またしばらく慰める日々が続いた。


そうしてある時、酔っぱらったエリスが迫ってきた。


最初は何とか回避しようと必死に頑張ったがだんだんと傷ついていくエリスを見ていられなくなってながされてしまった。



それで終わったら良かったんだけど終わらなかった。


エリスと私の雰囲気が変わったのを察したミントが近づいてきた。


ミントはベニスにも劣らぬスタイルの持ち主だが腹筋が割れたりはしていないからアレンの対象外にいる。


そんな身体で迫られて流されないのは無理だった。


それからはパーティーは円満に回っている。


ただ私の休む時間が無くなっただけなのだ。


だから切実にパーティーから追放してほしいんだ。


ある時街の酒場でパーティーから抜けるためにはどうしたらいいのかとおっさんパーティーに相談したら勇者様と冒険できるのにもったいない、そんな選択はありえないと言われてしまった。


抜けれないなら、追い出されたらいい。


これからは戦闘の足を引っ張って見ようと思う。



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