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1.魔法の実践授業。

あとがきまで読んでね(´;ω;`)?

積極的な応援お願いします!!









 どうやらボクが受けた試験は、王都にある魔法学園に入学するためのものだったらしい。試験のあとに、いろんな人から聞いてようやく理解した。

 なんでもこの魔法学園、卒業者の大半が冒険者になれるのだとか。

 一部の人は別のところに行くらしいけど、よく分からなかった。



「でも、冒険者の登竜門、って感じなんだね! よかった!」



 ボクは意気揚々と教室へと向かう。

 周囲からやけに視線を感じたが、いったい何だろう?



「えーっと、キミはテオドロ、だったね」

「はい!」



 教室の前まで行くと、担任の教員という男性が立っていた。

 席に案内され、そこに座る。すると間もなく、彼が話し始めた。



「王都に住まう才能たちよ、よく来てくれたね。キミたちはいわば、この世界のエリート――その卵たちだ。まずは期待を持って迎えようじゃないか!」



 その言葉に、年齢様々な他の学生は笑みを浮かべる。

 だが、その直後だった。



「しかし、最高峰に辿り着けるのはほんの一握りだ! 大半の者は、冒険者という卑しい職に身を投じることとなる! それが嫌なら、努力するのだ!!」



 教員の言葉に、ざわつくことになったのは。



 ――あれ? 冒険者になるためのトコじゃないの?



 なにやら思っていたのと違う。

 けれど、まぁ大丈夫だろう。ボクはそう考えた。

 ここを無事に卒業できれば冒険者になり、お金を手に入れられるのだから。しかも、学生である間は衣食住が保証されているらしいし。



「では、早速だが魔法の実技を行う! 場所を変えるぞ!!」



 そんなことを考えていると、教員が他の生徒たちを連れて出て行ってしまった。どうやら授業というやつが始まるらしい。

 ボクは一つ気合を入れてから、立ち上がった。



 良く分からないけれど、頑張って立派な冒険者になるぞ!







 魔法の実践授業は学園の中央にある【グラウンド】という場所で行われるらしい。土がむき出しになっている、長方形の広い吹き抜けだった。

 そこでボクたちは順番に並べられて、出席番号で呼び出される。



「そろそろ、ボクの番なのかな?」



 目の前の女の子が呼ばれて、教員に向かって魔法を撃ち込んでいた。

 必死にやっているが、どうにも上手くいかないらしい。小さな火の玉が数発だけ飛び出して、教員の防御魔法に防がれていた。

 そして、その女の子がしょんぼりとしてその場を後にする。



「ふむ。今年は小粒な生徒が多いな――次、テオドロ!」

「あ、はい!」



 そんな彼女の背中を見送っていると、名前を呼ばれた。

 ボクは駆け足で、教員のもとへと向かう。すると彼は名簿を見ながらこう言うのだった。



「プロフィールには名前と年齢しか書いていないが、まぁ良いだろう。どこの馬の骨とも知れないが、入学できるだけの才があれば問題ないのだからな」

「はぁ、そうなんですか?」

「そうだとも。この学園は平等だ。貴族も平民も、卑しい身分の者も――才能さえあれば、門徒になることができる。もっとも、私は反対だがな」

「ん? どうして、反対なんですか」



 なんとなく気になったので、そう訊いてみる。



「キミのような素性の知れない者など、価値がないからだよ。この世のすべては身分で決まるのだからね。だから私は、身分の低い者を追い出すことにしている」



 ――こうやって、実力を見せつけることでね。



 彼はそう言って笑った。

 なにを言っているのだろうか。

 とりあえず、手招きをされているので魔法を撃っても良いらしい。



「それじゃ、いきます!」



 ボクは短く魔法を詠唱する。

 それを見て、教員の男性はほくそ笑んでこう口にした。



「ふん、キミのようなガキの魔法など――」

「えい! 【ファイア】!」

「ぬぼあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」






 きりもみ回転しながら、吹き飛んでいく男性。

 数メイル先に倒れ込んだ彼はその後、医務室へと運ばれていった。




 


面白かった

続きが気になる

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