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男の娘って何ですか?  作者: とらいぜん
1章女神 シェルシア
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8女神 シェルシア 何故こうなった?

おかしい何故こうなった?

最近私の座る席の目の前には、可愛らしい3人の女性が陣取って居る。

カシスにミルフィーユとベリーのクラスメイトなんだけれど

その彼女達がトイレに行く時も必ずと言って良いほど着いて来る。

休憩時間になると

「イズミさんこれ食べない?休日に買ったお菓子何だけどとても美味しいから教室まで持って来ちゃった。」


嬉しそうに進める彼女達。


いや!

悪い気分はしないよ。

良く思ってくれるのは嬉しい事だもの、でもね~。


周りの目が痛いのですよ。

余りにも私だけに特別扱いするんだもん!


始まりは、4日程前


私がスカートを穿き始めて20日以上過ぎ何とか女性としての立場も確立しつつある昨今?


冒険者学校で授業を1ヶ月も一緒に受ければ仲の良い友達も出来

特に人気の有るのがやはり私のタルト。


休憩時間になると大抵男性の何人かがタルトの近くに集まって来て何か話している様子が見られる

ちょっと気が気じゃないがそこは、同室の余裕って所を見せないと。

それにタルトと一緒にお風呂に入れるのは、同室女性同士の特権!

男性諸君羨ましいだろう~。

夜は私達だけのタルトなのですよ。


そして何故かスカートを穿き始めた私の所にも男女問わず人が集まる様になって来た。

やっと女性として見られ始めたかな?でもこれは以前の自分の時と似た感じかも?

ちょっと違うのが男女比が逆転して男性が多い所かな?


そんな日常のとある日タルトの所に3人の女性が来て

何だか険悪な雰囲気を醸し出しているのに気づいた

確かカシスとミルフィーユそしてベリーだったと思う

そこへ行ってみると。


その女性の一人カシスが

「タルトさん、申し訳ないけどちょっと付き合って貰える?」

そんな事を言われ困って居る所へ私がその中に入り声を掛けてみた。

「タルトどうしたの?」

すると

そのタルトに話し掛けてた女性が私にも


「イズミさん貴女も一緒に来て貰えない?」


「エッ!私も?」


まあタルトだけ連れて行かれ何か有ってもいけないので一緒に付いて行くと

人気のない校舎裏まで連れて行かれた何だかヤバい感じがする

そしてカシスが厳しい表情で


「貴方達少々男性に声を掛けられてると思って最近調子に乗って居ない?」


「「エッ!」」


思わずタルトと揃って驚きの声を上げた。

男性にモテル?

考えてもみなかった!

まあタルトは可愛いからモテルのは分かるよ。

でも私は当たり前の様に皆と話して居ただけと思って居たけれど

他の人から見るとそう見えてたのかな?

そう思って思わず。


「そんな事無いわよ。ただ普通に話をして居ただけなのに。」


すると更に険しい顔になっり


「ふざけないでよ!何がただ話をして言るだけ?あれだけの人に囲まれてニヤニヤして居て

それが当たり前の様にして居るって!それが貴女達の言葉?」


ああ、怒らせちゃったかな?

でも、何故か全然怖く無いんだけどここは少しでも脅えた振りでもした方が良いのかな?

彼女達を良く見ると結構可愛い顔して居るんだよね。


でもタルトを怖がらせるのは、許せないな。

すると顔を真っ赤にしたカシスの怒りが頂点に達したのか

遂に私の頬に向けて平手打ちをして来た。


思わずその手を左手で絡めてそのまま相手のバランスを崩し

そこへ私の体重をちょっと掛けると『ドスン』と尻もちをついた。


彼女は、目を丸くして驚いた様に座り込んだままじっと私を見つめて居た。


すると今度は、その隣に居たベリーが私に同じ様に駆け寄って来て殴ろうとしたので足を引っかけ

腕を相手の背中に回し転ばせた。


そして残りの一人ミルフィーユは、その一瞬の出来事にキョトンとしてそのまま動こうととはしなかった。


実はこの体術は、中学校2年の時悪友の香山(かやま)と興味本位で本を見ながら覚え

お互いに技を掛け合って楽しんで居た頃があった。

その時相手がこう来たらこの技を等と一緒に遊んでいて自己流も含めて覚えた物。

結局その後先生にバレて危険だからと禁止されたがまだ身体が覚えていたらしい。

とっ言いつつ

この身体はあの頃と全く別物何だけれどね~。

これって記憶になるのかな?


そして驚いて座ったままになって居るそのカシスに近づき

彼女の頭に手を当てると驚いた様に


「何するの!止めなさいよ!」


「そんな事言わないで任せて、このままじゃ可愛い顔が勿体ないわ。」


そう言いながら彼女の髪をいじり始めた。

何故かその髪のデザインが気に入ら無かったんだよね。


可愛い顔してるんだけど全部頭の上に纏めて編んで居るので目が少し吊り上がったように見えてキツイ顔に見える。

その髪を全部降ろして前髪を少し残し両脇両方からそれぞれ編み込んで行き後ろの中央で結び

中央の残った髪をその結んだ髪をクルっと後ろから回し込んでその真ん中から出して背中に流してみた。

なにしろこの辺はタルト達に鍛えられたから自信有るのですよ。


「うん。この方が可愛いわ。」


そう言って小さな手鏡を手渡した。

最近自分の姿を気にする様にとタルト達に無理やり持たされている物。


「エッ!・・こんな結びかた有るんだ。」


驚き喜んでくれてる様子。

うんやっぱり女の子は、笑顔が一番。


そして残りの2人の髪もいじらせてもらった。

勿論私の好みの形に。


その後少し彼女達と話をすると彼女達は直ぐに自分達が間違ってたと私とタルトに謝罪したが

それからと言うもの何か有ると私の所へ来て世話を焼いてくれる。


そしてトップへ戻る・・・・おかしい何故こうなった?


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