1 ミリニシアの6人
すみませんギルマスの名前
間違えた為変更しましたマークス→ガレス
申し訳ありませんが宜しくお願いします。
ミリニシア魔族事件から5日後冒険者ギルドマスターのガレスから呼び出しがあり
ニシアの風のメンバーとオルイドがギルドへ赴く事になった。
シェルシアは又問題を起すと面倒なので今回は宿で留守番して貰って居た。
その宿と言うのも前回囮とした宿をそのまま自分達で使って居た。
あの時捕まえた魔族6人はその日の内にガレスを経由して既にミリニシアの牢獄に入って居る。
特に人を操る事の出来るタタンは最深部の牢に入れられ人が近づかない様にされて居るそうだ。
その為今日は何の用事かと不安を抱えながらガレスの部屋へ入ると
相変わらず渋い顔で机を前にして書類を片付けていた。
私達が入って来たのを確認したガレスは顔を上げソファーに座る様に進めると
自分も私達の前のソファーに腰かけた。
「今回の魔族の事件はご苦労だったな。お陰で大事に成らずに済んだ。それで今日皆に来てもらったのは
白銀の魔女と魔族との戦い及び今回のミリニシアで魔族の企みを潰した功績を認め
クラスBに昇格する事になった。まあクラスB最年少パーティになたわけだが実力は有ると俺は信じている
中には若いからと下に見る奴も居るかも知れんがそんな奴らを見返してやれ!
セティア、イズミ、タルト、カリナ、パーティ『ニシアの風』4名及びオルイド計5名
本日よりクラスBへの昇格を認める頼むぞ。」
「「「「ハイ!」」」」
突然の昇格の話しに驚きながらも反射的に返事をしたニシアの風のメンバーとオルイド達
だったがガレスの笑顔がその緊張を和らげてくれた。
「でも、私達がクラスBだなんて本当に良いんですか?」
イズミが不安げに聞くとマークスが身体を前にへ乗りだして
その経緯を説明してくれた。
「前に白銀の魔女から手紙が来たと言っただろう。
その手紙にもお前らの活躍を書いてあったそうだ。
だから今回の事件解決がその手紙の裏付けになった分けだ。
まあ白銀の魔女を信じない分けじゃ無いがまだ冒険者になって間もないお前達が
本当にそれだけの実力が有るのかと疑念を持って居た連中も
今回の事で認めざる得なかった訳だ。」
「それで私達がクラスBとなったんですね。」
「正直まだ経験不足も否めないと俺も思って居たんだが
今回は死者を一人も出さずに本当に見事な解決ぶりだった。
此れならばと俺もクラスBを認めたわけだ。」
ガレスはシェルシアの事を知らずに私達にクラスB昇格を認めた事が分かったけれど
もしここにシェルシアが居たらどうだったろう?
一発で却下されたりしないだろうかと不安も有ったけれども
シェルシアの力は誰にも真似できない物が有る。
勿論やる事も貴族の馬車を拾って来た等と真似出来ないが・・・。
そして各自新しいプレートを貰い古い物と交換すると
イズミがクリアから貰ったグリーンに輝く大きな宝石取り出しテーブルの上にだした。
「あのこの宝石売りたいんだけれど買い取りって出来ます?」
「ん?ちょっと待て。」
暫くガレスがその宝石を見て居ると突然顔を上げた。
「これを何処で手に入れた?」
「今度魔王になったクリアから貰ったんですけど、どの位の価値有りますか?」
ガレスは急に立ち上がるとドアを開け外に受付に向かい
「おい!商業ギルドのカグラを呼べ!至急だ!」
それだけを言うと元居たソファーにドスンと腰かけイズミ達に顔を向けた。
「もしこれが本物ならとんでもない価値の物になるぞ。確か魔王から貰ったと言ったな。」
「ハイ、一人一個づつ貰いました。売れますか?」
「はあ~?一人一個づつ!売れる売れない処の騒ぎじゃない
これが本物なら、・・まあ魔王がくれたのなら本物だろうが
これ一つでちょっとした屋敷一つ買えるぞ。」
「「「「エッ!」」」」
「この宝石一つでそんなに価値有るんですか。」
私達がその宝石の価値に驚いて居るとドアがノックされ50代後半に見える禿げ上がった男が入って来た。
マークスは直ぐにその男を私達の側に座らせると私達の紹介してくれた。
「こいつは商業ギルドマスターのカグラだ。此奴の目は本物だ。」
「ガレスに褒めて貰えるなんて光栄だな。」
そう言って笑うカグラは始め見た感じと違って可愛らしく感じた。
そのカグラがガレスに言われるがままその宝石を鑑定し始めると直ぐにその表情が驚きの表情に変わった。
「おい!ガレス、こいつが4つも有ると言ったな。」
「おお、そうだ。彼女達日一個づつ持ってるそうだ。」
「よし!全部うちで買う!金は5日後用意するから宝石はその時金と引き換えで良いかな?
その時立ち合いはガレス頼む。」
「俺はお前を信用してるし別に俺が居なくても良いんじゃ無いか?」
「何言ってる。大金だぞ!立会人が居なくてどうする。」
「一つどの位するんだ?」
「ざっと、」
そう言って片手の指5本全部を開いた。
「そんなにか!」
「5日後大金貨をここに持って来る。それで良いかな?」
私達は正直その感覚がつかめずただ頷くとカグラはガレスと私達に一言二言話すと
走る様にその部屋を出て行った。
「ガレス、私まだどの位の価値だか分から無いんだけど」
「ああ、そうだったな。さっきちょっとした屋敷と言ったが先日暴れた屋敷があっただろう?
流石に庭は無理だがあの屋敷位なら余裕で買える金額だ。」
「「「「エッ!」」」」
「あの宝石一つで?何でそんなに高く売れるの?」
「あれは俺もまだ2回程しか見た事の無い珍しい魔力の籠った宝石で
少なくても俺はあれほど大きな物は見た事が無い。
恐らくそのサイズの宝はミリニシア神皇国でも1つ有るか無いかじゃ無いか?」
「クリア頑張っちゃったな・・」
イズミが呟いて居るとガレスが皆を見渡し
「そう言う訳でもう一度5日後ここに来てくれ。」
イズミ達が落ち着き無く部屋を出ようとした時マークスがオルイドに声を掛けた。
「そうだ。オルイド、ちょっと残ってくれ。」
「何か有ったんですか?」
「ああ、オルイドだけだ。他は帰って良いぞ。」
イズミが気になって聞いたがアッサリ帰る様に言われオルイドだけが残る事になった・・・・が
帰れと言われて大人しく帰るイズミ達では無かった
もうこの時はお金の事等忘れ部屋を出ると直ぐにドアを少しだけ開けて
中を覗きこむ4人組がドアの隙間に合わせ縦に並んで居た。
「あ~~あんなにも小さな声で話してるから何話してるか分からない!」
「カリナちょっと静かにしてほら何かオルイドに渡してるじゃない」
「ねえあれ手紙じゃない?」
「・・・・」
カリナが聞えないとヤキモキしてるとセティアがガレスが何かをオルイドに渡して居るのに気付いた。
イズミが良く見て居るとそれは手紙の様にも見えたがタルトはそれを黙ってそれを見て居た。
「オルイド、ハンズ・ファラニナス・リシャールド男爵知ってるな。」
「ハイ、先日その男爵のお嬢様に無礼を働きまして・・・」
「その令嬢からの手紙だ。内容は分からんがお前に渡して欲しいと渡されたそうだ。
その時の令嬢はお前に好意を持って居る様だったらしいが・・・オルイドお前何やった?」
「確かにリーナ様を知って居ますが俺は何もして居ません。
それに俺は思い人が居るのでこの様な手紙を受け取れません・・」
「いいから受け取れ!俺に押し付けるな!ちゃんと返事は書けよ。良いな。」
とっイズミの耳にはその話声が風の力を強める事で聞きとる事が出来た。
そして音が出ない様にそっとドアを閉めるとセティアを先頭にカリナとタルトがイズミの顔を覗きこんで居た。
「うっ・・帰ったら話す。」
2人の輝く目と1人の不安そうなその目を見て一瞬言葉に詰まったが何とかその場をその一言で乗り切り
全て宿へ帰ってから話す事にした。
オルイドを除いて私達4人で宿へ戻る途中は私を先頭にセティアとカリナが並んで歩きその後ろにタルトが
着いて来ていた。
「ねえイズミ、さっきの手紙だよね。誰からの手紙だったの?」
「カリナが我慢できずに途中で聞いて来た。」
「詳しい事は帰ってから話すけど…女性からの手紙。」
「女性?だってオルイドは!」
そこまで言って隣に居たセティアに口を塞がれ藻掻いてた。
「もう~。カリナ、兎に角宿に着くまで我慢しなさい。その時ちゃんとイズミが話してくれるから。」
そう言って私に同意を求めて来たので頷いてそれを認めた。
そしてようやく宿に着くとシェルシアがベッドの上でふて寝して居たので
『今日は何もして無いな』皆がそう思い安心して居ると突然シェルシアが起き出し私に飛びついて来た。
「あっ!帰って来た!イズミ~!待ってた~~。一人は退屈。」
「ゴメン、でも今日は私達冒険者の呼び出しだったから許して。」
「しょうがないわね、所でオルイドは?」
「今、後から来るわ。それより」
そう言ってセティアとカリナそしてタルトを近くに呼んでベッドに座り込んだ。
「さっきのおるいどのはなしするわね。」
皆が身を乗り出しシェルシアだけがキョトンとしてる中私は話を進めた。
「オルイドはガレスから手紙を受け取って居たわ。差出人は例の男爵令嬢。」
「例の?あの馬車の男爵令嬢?」
セティアが確認すると私は頷きカリナがその名を付け足した。
「名前はリーナ確かハンズ・ファラニナス・リシャール男爵家の三女よね。」
「その三女が手紙の差出人、中身は分からないけどおそらく・・」
「「「おそらく?」」」
「ラブレターだと思う。」
「「ラブレター?!」」
「ハー・・」
せティアとカリナは驚きタルトはため息をついた
「タルトは、想定してたみたいね。」
「・・・」
「でもオルイドはタルト一筋だったじゃない、多分断るんじゃない?」
「実はこの前にも食事に誘われて『自分には心に決めた人が居る』と断ったらしいんだけど
それでも手紙を寄越すとなると相当手強い相手になるかも知れないわね。」
タルトは黙り込みセティアがその様子を見て一言付け加えたが
私が以前オルイドが食事に誘われていた事をセティア達に伝えた。
私がその事をタルトに黙っていようとしていたがオルイドがその事を馬鹿正直にタルトに話し
既にタルトがその事を知って居たからだ。
でもタルトはその話を聞いて。
『オルイド、食事位一緒にしてくれば良かったじゃない』
などと言って居たらしいが実の所ほっとしていたに違いなかった。




