6女神 シェルシア 問題児?
言葉使いを直すのって難しいですよね。
田舎者の私もどれだけ苦労したか。
しかも未だに直らない所も有るしな~。
え~ワタクシ、イズミは現在一人前の女の子を目指して言葉に動作の猛特訓をして居ります。
原因として思い当たる事と言えば
ちょっと緊張しながら女言葉を使おうとして
「あら、ワタクシそんな事致しましたかしら?オホホ」
とっ言っては、皆に白い目で見られ
スカートを履いて居るのを忘れガサガサ~っと転がったペンをゴキブリの如く
這いずり周って探して居ると突然キャミアに
「イズミちょっと良いかしら?」
とっ怖い顔で廊下に呼び出され説教を長々とされ。
朝、真面に髪もとかさず急いで教室に向かおうとすると
タルトに腕を掴まれ。
「イズミせめて髪位とかしてから教室に行こうよ。」
と怒られ。
休憩時間机にうつ伏せて寝て居るとカフェスから
「ほら、顔に跡が付くし女の子なんだからもう少し緊張感持たないとダメよ」
とお叱りを受ける日々が続いて居りました。
まあ確かにあの時ヨダレも少し出てたから何も言えなかったけど
休憩時間なんだから良い様な気がするけどそれもダメらしい。
女の子って大変なんだと改めて思う次第です。
頑張って居るけど、どうやら俺・・いや、私は、彼女達にとって問題児らしい。
その為この特訓を受ける事になってしまった。
キャミアからは、
「ハイ、イズミ、この線に沿って前を見ながら真っすぐ歩いて見て」
そしてその線を上を歩くと
「もう少し小股でゆっくりと。ほらよそ見しない。」
その時カフェスから
「私のスカート貸してあげる」
そう言われて手に取ってみると自分の物より更に短く
一体どこで履くの?とっ聞きたい位のスカートを私に履かせ歩かせる。
「そのスカート結構短いでしょ。本当は下に下着を見せない様に
短いパンツを履くんだけど、イズミにそのまま履かせたのは静かに歩いてもらう為、
もしガサガサ歩くと。分かるでしょ。」
どうやらスパッツの様な物を穿いてからこのスカートを穿くらしい。
にっこり笑いながら言って居るけどこれって非常に恥ずかしいんですけど。
その時カフェスから救いの言葉が。
「あっ勿論、外で穿かせたりしないけどその感じを覚えて置いて」
とっ言う事らしい。
それを聞いてホッっとするも。
「後言葉使い、せめて俺は止めた方が良いと思うわ。そんなに可愛い顔をして居るのに俺は流石に似合わないもの」
タルトに言われると直ぐに納得。
「うん、頑張る。」
でも、皆に心配して貰えるなんて何か嬉しい。
魔法や剣術の練習に付き合ってくれてヒールで身体を癒してくれる。
うん、皆のその気持ちに答えなければ。
とっ頑張って居るんですが、つい「俺、て言葉が・・」
「どうしてもその俺って言葉抜けないわね。
折角そんなに可愛い顔してるのに俺じゃ勿体ない物ね。」
キャミアが一生懸命悩んでくれて居るが俺としてもどうして良いか分から無いし
この言葉遣い事態習慣だからな~。
「そうだ!これから俺って言ったらその日その言葉を言われた人の言う事を一回聞くって言うのはどう?」
キャミアが提案したが俺としては、余りにも理不尽な話だけれどこれで俺の言葉使いを直そうとしてくれてると思うと悩んでしまい何をするか不安に思い聞いて見た。
「一体どんな事すれば良いの」
「何でも良いのよ。例えば代わりに買い物を頼むでも掃除を頼むでも簡単な物で良いと思うわ。」
「う~~ん。俺一言で買い物に掃除・・・ちょっと厳しくない?」
「でも、俺って言わなければ良いだけだもの、簡単じゃない?」
「おっ・・私が言わなければ良い分けよね。」
きっ厳しい・・・危うく『俺』て言う所だった。
とっ言う分けその日の午後お風呂掃除をして居ります。
何故皆が入るお風呂かって?
だって・・・『俺っ』て全員に言っちゃったんだもん。
でも、その数日後遂に一言も『俺』と言う言葉を使わずに一日過ごす事に成功。
喜びの翌日の朝
「イズミ昨日は、一言も『俺』て言わずに過ごせたわね。やっぱりやれば出来るのよ。」
キャミアに褒められつい調子に乗って。
キャミアに向かってウィンクをしながら親指を立てて
「俺もやれば出来るじゃん。」
皆の白い目がわたしに集中した。
でもやれば出来る物で言葉以外で何と、髪の結び方等を覚えたのが自慢
ただ問題なのが自分の髪じゃ無くて人の髪限定。
いや~だって無理でしょう。
全然見えないのに手探りで結ぶなんて。
だけど皆上手に出来るんだよな。何故?
でもこのお陰で最近の罰は、皆の髪を結んでいるのがわたしの日課。
ふえ~~。何故直らん。
しかしある日の事何時も通りタルトの髪を結って居る時。
「ねえタルト、私何時になったら言葉使い直せるのかな?自分でも嫌になる位直らないんだけどどうしたら良いかな?」
「でも、今日は3回でしょ。随分減ったと思うよ。」
「うん、確かに今日キャミアとカフェスの髪も結んだ。トホホ。」
「トホホって。何?」
「悲しんで居る時の表現。」
「何時も面白い事思い付くのね。」
「おかしいかな?」
「ううん。私は勿論イズミの事をキャミアもカフェス皆好きなのよ。
だから皆イズミの為と喜んで協力してるんじゃない。もっと自信持った方が良いわよ。」
「有難う。私頑張る。」
「所で気付いてる?今私と話している時一言もつっかえる事無く『私』って言ってた事」
「えっそう?私、私、私、うん良く分から無いけど少し違和感減ってるかも?」
そしてその10日後遂に5日連続『俺』と言わずに過ごす事が出来た。
「やった!遂に克服したかも?キャミア、カフェス、タルト有難う。
これで普通に話して居ても恥ずかしく無いよね。」
「良かったね。でも、油断しちゃダメよ。イズミは直ぐ調子に乗るんだから。」
キャミアに図星を突かれた。
でも、まあ今回はもう大丈夫でしょう。
何しろ5日間普通に話して居て『俺』の一言も無かったんだからね。
これで私も女の子の仲間入り。
「有難うでも、もう大丈夫よ。私はもう『俺』なんて言わないから・・・アッ!」
思わず冷や汗が出た!
「一応それも『俺』発言になるかな?」
タルトが嬉しそうに突っ込んで来た。
「許して~。今のは、ちょっとしたハプニングなんだから。」
「ウソ。冗談よ。よく頑張ったね。おめでとう。」
「焦った~。これでようやく私も普通に生活できる」
その時イズミの胸のペンダントの石の色が赤から青色に変わって居るのに気が付いた。
そうあれからもう一ヵ月経って居た。
女神さまに聞かなくちゃ
俺の身体が男に戻れるかどうか・・・あっ!
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