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男の娘って何ですか?  作者: とらいぜん
3章 魔族
53/84

21  決戦2

現4鬼神リアナ・マーグリルがバクスを追って居ると

リアナの前方に居た両陣営の魔族達は

彼女に手を出す事無くそのまま素通りさせていた。

その為リアナは比較的早くバクスに追い付く事が出来たが

白銀の魔女と元4鬼神のクリアがバクスと向き合って居るのを見付けた。


『白銀の魔女!バクスを倒すのは魔族で無くては!』

そう思いリアナが急ぎバクスに斬りかかって行く。


「バクス!お前は許さない!ヤグスの為人族の為魔族の将来の為お前を倒す!」


「リアナ!」


バクスが彼女の剣を薙ぎ払い腹を狙って蹴りを淹れようとした時

リアナから待ってたかの様に身体を捻りそれを避けると懐に飛び込み魔法を直接バクスの身体に放った。


「グアッァァァ・・お前何時の間にこんな事を・・」


「誰でも奥の手の一つや二つ持って居る物でしょ。私はこの体の軽さ速さが身上、

それを生かした攻撃位身につけて居るわ。」


胸を押さえて膝まづくバクスに冷ややかな視線を送るリアナが剣を一度振り

バクスに剣を向けるとクリアがその横に並んだ。


「リアナどうやら気が合いそうね。一緒にこいつを討ちましょう。」


「気が合う?貴女みたいな力任せに真正面からぶつかる事しか出来ないバカと一緒にしないで欲しいわ。」


「バッバッバカ~~~?アッアンタね~!うっううまっまあいいわ

後でゆっくり話し合う相手が2人になっただけだし。

今は協力しましょう。」


「それだけは私も賛成ね。」


その後白銀の魔女が手を出す様子も無くリアナはホッとして居たが

本番はこれからだ。


現4鬼神リアナ・マーグリルと元4鬼神 クリア・マリリス共に気を引き締め横並びに剣を構え

バクスに斬り掛かって行く。


流石に魔王を名乗るだけ有るバクス。

クリアの強烈な剣激を受け流しながらも一度見たリアナの攻撃を躱し

新たな一撃を加えて来る。


何度も剣が交わり魔法による爆発音も頻繁に起こる

が双方共に致命傷となる様な一撃が入らない。


そんな時又もバクスが転移を使った。

その姿が消えるとリアナの後ろに現れ斬りかかろうとした時。


「流石に今度は私にも分かったわよ。」


何時の間にかリアナの後ろに回って居たクリアがバクスに斬り付け

バクスに対し遂に強烈な一撃が入った。


「おっおのれ!何故分かった!」


「それは乙女の感って言うやつよ。」


「あら、野生の感の間違いじゃ無いの?」


「リアナ!あっ貴女とはじっくり話し合う必要が有りそうね。」


クリアがリアナの一言にワナワナと震える手で指差し怒りをぶつけて居ると

その隙を突きバクスがクリアに襲い掛かろうと立ち上がり剣を持ち上げた。

しかし動きの鈍ったバクスに対しリアナが落ち着いた動作でバクスに斬りつけ返す剣でそのままバクスの剣を弾いた。


この時既にバクスの敗北が決定したかのように見えた。

それを見て居た誰もがファシズ部隊の勝利を確信したその時バクスが何かを口に含んだ。


「おのれ!おのれ!儂にこれを使わせるとは。もう許さん!」


するとバクスの身体が突然変異を始め

その身体が2倍ほどに膨れ上がったかと思うと肌は褐色に変わり

角も数倍に長く大きく反りあがり目が吊り上がってまるで化け物の様な顔になって居た。


「あれは、一体!」


クリアがリアナに問いかけるも彼女も首を横に振りただその姿を凝視しているだけだった。

そしてようやくリアナが口に出来た言葉が。


「あんなの私も始めて見る!一体何なの?」


変異したバクスが地面を殴りつけるとクリア達の所までその地響きが伝わって来た。


「「化け物!」」


2人が同時に口に出来た言葉。

そのバクスがアイテムボックスから出した剣は今までの物より2倍ほども有る長く大きな物

その剣が空を斬るとまるで竜巻でも起きたかの様な風が巻き起こり2人を吹き飛ばそうとする。

今迄と同じ魔法を放てばその数倍は有ろうかと思える位強烈な破壊力を見せた。


「バッカじゃない!あんなの食らったら一溜りも無いじゃない!」


「でもアイツを倒さないと魔族の未来は無い。クリア行くわよ。」


2人がバクスに駆け寄り左右に分かれ魔法攻撃、剣激と幾つもの攻撃をするが

バクス自身今迄の傷も既に癒えそれらの攻撃は殆ど効いて居ない様に見えた。


幾ら攻撃をしてもほとんど効果の無い事に業を煮やしたリアナがクリアと並ぶと

共に剣をバクスへ向け視線をバクスに向けたまま話し掛けようとした時

そのバクスから先程巨大な威力を放った魔法が2人に対して放たれた。


「しまった!私の防御魔法では防ぎきれない!クリア避けて!」


そうクリアに声を掛けるが既に避け切れない程の範囲をその魔法で包まれ逃げる事も出来ない。

『終わったか・・』

そうリアナが思った時


「シールド」


白銀の魔女から防壁魔法が2人の前に展開されるとバクスの放った魔法がまるで吸い込まれる様に

威力を失い立ち消えて行った。

それを見てニコリと笑う白銀の魔女が2人に向け。


「まだ戦いは終わって居ない。諦めないで。」


今白銀の魔女が放ったのは以前白銀の魔女自身がその目で見たマリスシアが無詠唱で使った

あの防壁魔法だった。


あの時ファシズの部下が放った魔法がまるで何も無かったかのように消えて行ったあの魔法を

そのマリスシア本人から教わって居たのだった。


「流石この防壁は強力ね。まあほぼこれを破る事は出来ない筈だものね」


呟く白銀の魔女は自分の片手を見ながら苦笑いして居た。

そして白銀の魔女が戻って来たバクス軍とファシズの部隊がぶつかって居る戦場を見ると

続々とバクス側の援軍が戻って来て居るのが見えた。


「そろそろ良いかな?・・・グラビティ」


白銀の魔女は混戦の続くバクス軍とファシズの部隊との間に重力魔法を放った。

幅10メートル横の長さ1000メートル程のその中に居た者は敵味方関係なく動く事さえ叶わず

ただその場に蹲る者が多数現れ

何とか動く事が出来る者でさえその重力場から這いずり出て来るのがようやくな状態だった。


しかしバクス達の方はリアナとクリア達の苦戦は続いて居た。

どんな魔法を放とうとほぼバクスは無傷、剣激を放とうとすれば

バクスの激しい剣が猛威を振るう為中々近付けない。


そんな苦戦を強いられている時


「ギガフレイム!」


その魔法は今迄苦戦を強いられていたバクスの左片足を消し飛ばし

バクスがその場に崩れ落ちた。

そしてリアナ達が声のした方を振り向くと


「「ファシズ。」」


そこには片手に剣を持ったファシズがバクスを睨みつけていた。


「すまん。待たせた。」


そのバクスとリアナ達が戦って居る近くに居たイズミやミナトがシェルシアの張った結界に包まれると

直ぐにマリスシアが転移して姿を消したと思うと間も無くその場に又現れ

そのマリスシアの脇にはヤグスと治療に当たって居たフェスタの姿が有った。

その結界の中で竜人のシトラルとシェルシアそしてマリスシアが傷ついた者達の治療に当たり

その助手としてセティア達「ミリニシアの風」のメンバーが手伝って居た。

特にシェルシアとマリスシアは重傷者に対して敵味方関係なく治療を行って居た為

忙しくその中を走り回って居た。


「シェルシア何故敵にまで治療をしなくちゃならないの?治ったら又襲って来るかも知れないのに。」


イズミがシェルシアに問いかけるとにこやかにシェルシアがイズミに顔を向けると


「イズミ私達は追放されたとは言え元女神。命を助けるのには敵も味方も無いのよ。

それにこの戦いが終われば暫くは蟠りは残るかも知れないけれど

何れ彼等は仲間になるんじゃないのかしら。」


「そうかも知れないけど彼等は私達の命を狙って来たのよ。それなのに今助けるなんて・・治ったら直ぐにまた命を狙って来るんじゃない?」


「今助けなければ彼等は命を失う事になるわ。

それにこれだけの数の人達を治療するには私達の魔力だけでは足らないのよ。

だから彼らの内にある魔力も使わせて貰う事になるの

それには治るまで少し時間は掛かるけど治療の間彼等には寝て居て貰う事になる。

そして治療が終わって彼らが目を覚ます頃には既に雌雄は決してるわ。

だからその心配は無用よ。」


「凄いねシェルシアは」


感心する様にイズミが治療を受けて居る敵軍の兵を見ながら

シェルシアに言うと。


「イズミ、命に敵も味方もないわ。救える命を救うそれが今私達に今出来る事だからやって居るだけ。

そんなに感心する程の事じゃ無いわ。」


その言葉にイズミはシェルシアが今迄見せて居た彼女と全く別人の様に見えた。

それと同時にマリスシアが何故天界を追放されたのかも気になり初めて居た。


現在『世界で最高の身体を手に入れたら・・』

https://ncode.syosetu.com/n0371fz/

と又もやコラボ中~。


これらは、同日更新又は前後日更新の物と同時間の物とする予定ですので

興味の有る方は、覗いて見て下さいませ。


今後とも『男の娘って何?』

宜しくお願いします。

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