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男の娘って何ですか?  作者: とらいぜん
1章女神 シェルシア
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3女神シェルシア  冒険者学校へ

俺の新たな地として女神シェルシアに降ろされたのが『ミリニシア神皇国』女神ミリニシアを神と祀る

国だそうだ。


この女神ミリニシアは、シェルシアの大先輩に当たる女神で

現在ミリニシア神皇国を中心に広められているミリニシア教の女神として働いていると言う事だった。

それが俺の本拠地として選ばれた理由の一つだ。

宗教国家、ちょっと無宗教派の俺としては居辛い気がしないでも無いがこれも慣れかも知れない。

その中心にあるミリニシアでの生活が今日から始まる。


ミリニシアに入ると整然とした街並みで他の国の事は知らないが

宗教国家と聞かなければ分からないんじゃ無いかと言う程活気に溢れ賑やかな感じを受けた。

小さな子供達の走り回って居る姿も見えるので治安も良いんだろう。


まずは、泊まる所と仕事を探さなければならないのだが

その前に行きたい所が有る。


今俺が着てるのは女性用の服で下はスースーと涼しい短めのスカートを穿いて居る

正直恥ずかしい!

しかも穿きなれないスカートで最初は下着が見えるんじゃ無いかと

何度スカートの裾を引っ張て捲れてないか確認したか分からない位気になって仕方なった。


せめてズボンを穿きたい、そこでまず用品店を探したが何処か分からずようやく見つけたのが

比較的大きな女性用男性用両方の服を売って居る店。

そこを見付け。


「ここだー!」


思わず叫んで周りの人達の注目を浴びたのは、秘密だ。

早速店内に入り店員を探すと。


「すみません俺・・私ズボンを探して居るですがどの辺に有りますか?」


「あっこちらになります。もし合うサイズが無ければ調整しますので一言言ってください。」

そう言って案内してくれた一角に確かにズボンは有ったが種類が余りなかった。

だからサイズを調整すると言ってたんだ。こっちの女性はズボン穿かないのかな?

そう言えば殆どの女性がスカートを履いていた様な気がしたな。

其の中からサイズの合うズボンを1本見つけ早速それを履いて店を後にした。

やっぱりズボンだよね。あのスカートの落ち着かない事。本当普段スカートを穿く女の人を尊敬するよ

俺は女性のスカート姿好きだけれどヤッパリ自分で履くとなるとズボン派です。


その足で今日は、もう一か所行く所が在る。

それが冒険者ギルド。

ただ冒険者登録をする分けでなく違う目的がある。

それが俺がここに降りたもう一つの理由

それはこの世界で唯一冒険者学校のある国で3カ月間そこで学べば自動的にクラスE以上の冒険者プレートが手に入る、勿論お金は掛かるが一括で払えない人は入学条件として完済するまで

ミリニシア神皇国内で冒険者として月々少しづつでも返せばそれで良いらしいのでその冒険者学校への入学手続きに行くのだ。


その入学手続きの最終受付が明日までなのでギリギリ間に合う

学校は全寮制で食費も宿泊費も節約できるので何も持たない俺にとって

これ程恵まれた環境が整っているのは嬉しい限りだ。


冒険者ギルドで入学手続きの書類は簡単な物で自分のプレートを提示して

女神さまが言ってた様に石板に手を乗せて本人確認すると簡単な書類に記入するだけ。

余りにも簡単な書類なので受付で聞いてしまった。


「あのこれ名前と年齢しか書く所有りませんが此れで良いんでしょうか?」


「大丈夫ですよ。後の事は全てそのプレートで登録出来ますので確認の為の名前と年齢の記入だけですから」

女神さまから貰ったこのプレート結構優秀なんだ。

そして入学までの5日間それまで近くの安い宿を探し泊まる事にした。

ここは、比較的治安が良く女性一人でも街中であれば大丈夫らしい。


そして遂に入学前日寮に入る為学校に行くと校舎は、石造りの二階建て

宿舎は校舎を中心に男性用と女性用が両脇に分かれて建てて有りやはり2階建てになって居る。


校庭は、広くサッカーグラウンド2つ横に並べてもまだ余裕がありそうな広さだった。

早速女性用の宿舎に行き受付を行うと2階の4人部屋へ案内され部屋へ行くと既にルームメイトとなる3人が部屋で片づけをして居る最中だった。


ルームメイトの名は


キャミア 肩まで伸ばした青い毛の子で栗色の目をして居て身長は、俺より少し上かな?

性格は、まだ分からないがちょっと気が強そうな気がする。


カフェス 腰まで伸ばした長い栗色の毛で子で目の色も同じ栗色で身長は、俺と同じ位

性格は、この子の性格全然見当つきません。可愛くてニコニコしてるので優しい子の様に感じるけどね。


そして足首まで届くんじゃ無いかと思う位長く伸ばした金髪で青い目のエルフのタルト。

タルトちょっと幼い感じのエルフでめっちゃ可愛い。

俺の心をズッキュンした!

こんな可愛い子と同室だなんて何て幸運。

これから3か月スッゴイ楽しみで

テンション上がります。


そうそう、俺の容姿は腰まで伸びた金髪に目はグリーン

見事に日本人脱却した女の子しております。


一通り荷物の片づけが終わると言いつつ

正直俺は恥ずかしい位何も無い!


着替えは、女神さまから貰った服2枚とスカート1枚

それに買ったズボン一本と下着類だけ。

今後の生活の為買い足さないと。


片づけ後ルームメイトと一緒に食堂で食事をし

自己紹介しながら自分達の話をして居ると大よその性格が分かって来た。


キャミアは、一見気が強く自分の意思を貫く感じがしたけど

彼女は何方かと言うと姉御肌でお節介焼き、それでいてちょっと天然も入って居て

そこが可愛いかったりする。


カフェスは、おっとりタイプ何事も人よりちょっと遅れて行動すると言うより

慎重と言った方が良いのかな?

 

そしてタルト可愛いのは、容姿だけじゃなく声も可愛い。

性格は少し甘えんん坊な感じはするけど、意外としっかりして居る所もあり、

妹にしたい。彼女にしたい。持って帰りたい。3拍子揃って居ります。


そんな幸せな入寮当日最後にその事件が起きた!


「おっ俺、後で良いよ!ねっお願い引っ張らないで!」


「可愛い顔して俺なんて言わないの。

それにお風呂は、順番でグループごとに入らないと次の人入れないでしょ。」 

俺の身体に自分の腕を回して風呂へ連れて行こうとするキャミア。


そう、この寮は部屋ごとのグループに分かれてお風呂に入るのだ。

彼女達は、平然と皆でお風呂に入ろうとするが俺としては

恥ずかしい~!一人で入りたい。もし彼女達と一緒に入って鼻血でも出した物なら

これから3か月ずっとあだ名が鼻血ブーになるに違いない!そんな姿タルトだけには見られたくない!


「嫌だ~~~~!」


どんなに暴れてもキャミアとカフェスに両腕を掴まれて大風呂へ引きずられて行った。


脱衣所に着いても駄々を捏ねてると無理やり脱がされ。


「おっお婿さんに行けなくなる~~!」


「お嫁さんでしょ!」


『ゴン!』


キャミアからお叱りのゲンコツが飛んで来た。


幸い鼻血は逃れたがタルトに醜態を見せてしまった事には変わりなく

それから寝るまで真面にタルトの顔を見る事が出来なかった。


そして()()()寮生活の初日が過ぎて行った。


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