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男の娘って何ですか?  作者: とらいぜん
1章女神 シェルシア
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2女神 シェルシア 目覚め

次に目を覚ましたのは、大きな窓の有る部屋の中央に置かれたベッドの上だった。

部屋は、白い壁に白いカーテンベッドの脇には、サイドテーブルが置かれていた。


起き上がってまず気が付いたのは、綺麗なブロンドの長い髪の毛。

「金髪?それも結構長いな?でも以前アニメ等でも見た勇者の中には、金髪で長髪の勇者も居たし

こちらの世界では、普通なのかも知れないな。」


そう呟きサイドテーブルに置かれた手鏡を手に取り自分の顔を見て驚いた。


「えっ!何?凄く可愛い女の子の顔なんだけれど!この世界の男ってこんな顔が好まれるのか?

もしかして逆に女の子の顔って・・・」


その時クラスメイトの『ゴリオ』と呼ばれてたゴッツイ顔をした男友達の顔を思い出した。

「あんな顔の女の子が多かったりして・・・マズイ・・異世界の選択間違ったか?」

冷や汗をかきつつベッドから降りて立とうとした時胸に違和感を感じた。

何か重い物が有る!


そして恐る恐る下を見るとそこに有ってはならない物が目の前に有った!


「ちょっとまて~~い!・・待てーい!・てーい!・い・・・」


部屋の中なのでそんな事は無いのだが

その言葉が頭の中で木霊する気がした。


丁度その時その声に気付いたのか女神のシェルシアが部屋に入って来た。

「あら起きたのね。どう綺麗な子でしょう。私頑張っちゃった。」

嬉しそうにイズミに話しかけるシェルシア。


「女神様、これって何かの間違いですよね。俺が女の子になるなんて絶対あり得ない。」


冷や汗をかきながら訴えるイズミだが女神のシェルシアは、当たり前の様に

「だって()()でしょ。」


「勿論()()だけど、俺女の子になってる!」


「当然じゃない。男の子から女の子に()()したんだから」


「エッ!もしかして転生って転性?男から女に・・・?」

そこまで聞いてイズミは気を失った。


「ねえどうしたの?喜び過ぎて気絶?ねえちょっと起きてよ!」

必死に起こす女神シェルシアがどんなに揺さぶろうと起きる様子が無く

そして数時間後にようやくイズミが目覚めた。


「はあ~。やっぱり夢じゃ無かった。」

胸を揉みながらつぶやくイズミ。


それを見ながら女神のシェルシアから

「ねえ、何時まで揉んでるつもり?人の事でも私の方が恥ずかしくなるんですけど。」


「あっつい触り心地がよく・・・ゴメン!」


思わず本音が出たイズミだったがそのお陰で落ち着きを取り戻して居た。


「所で女神さまこの身体男に戻す事出来ないかな?」

「そうね。基本この地で生を受けた体を入れ替える事は出来ないんだけど・・・

顔は変わらないかも知れないど女性から男性へ変われるかだけでも調べてみるわ」


「この顔で男にか。以前より厳しいかも?でも男になれるなら頑張ってみるか」


「お願い。私も出来る限りの事するから頑張ってみて」


しかし女神シェルシアは、性を変える事の出来ない事を知っていた。

『どうしよう?あんな風に言っちゃったけど女から男に何て出来ないのよね。

出来ればイズミがこのままでも良いと考える様になってくれれば良いんだけど。』


イズミは、女神が悩んでる様子を見て自分の為に悩んで居ると勘違いして

「女神様難しいかも知れないけれど宜しくお願いします。俺も頑張るんで」


『ひぇ~。頑張る言われちゃった!どうやって誤魔化そう?うん。やっぱり自分から女でも良い様に思えば良い分けよね。そうだ!女性ホルモンを多く出させればもしかして。』

そこまで考えると。


「有難う私も頑張るわ。それからその身体の事だけれど貴女には、既にコピーと言う能力が

備わって居るの、それは魔法や技術的な物、武術もそうだけれど見ただけで自分の物に出来るの、

その代わり本を読んだり聞いただけでは、覚える事が出来ないのが弱点ね。そして魔法も自分の魔力以上の物を覚えたとしても魔力量が足ら無くて使えない事も覚えて置いてね。

イズミの場合この世界の人達平均の3倍ほどの魔力が有るから殆ど問題無いと思うけど魔力量には注意して置いてね。」


「魔法か、俺も魔法を使える様になるなんて凄いな。体力はやっぱり鍛えなくちゃダメだよね」


「そうね、体力は自分で鍛えるしか無いわそれからこの世界は、比較的住民の登録がしっかりしてるのよ、その為貴方の住所と名前を登録したプレートを用意して置いたわ。それとお金も少しだけれどそれもね。」


「お金に俺の登録プレートまで有難う。でも、これって女神さまが作るの?お金までも?」


「まさかそこまで出来ないわ。お金は行き倒れの方から・・・私が用意しました。」

突然何かを思い出したかのように話を切り替えた女神シェルシア


「今行き倒れって言った?」


「言ってません。」


小首を傾げて凄い綺麗な笑顔で答える女神のシェルシア


「じゃこのプレートも女神さまが作ったんだ」


「それも行き倒れの方の物をちょっと加工・・・私が作りました。」


「又行き倒れって言った?」


「言ってません。」

さっきと

同じ様に小首を傾げて更に素敵な笑顔で答える女神シェルシア


何か怪しいと思いつつもお金もプレートも

必要な物を用意してくれた事には変わりなくそれらを使わせてもらう事にした。


「所でこのプレートはどうやって使えば良いのかな?」


「難しい事は無いわ、プレートの提示を求められたらそれを出して用意された石板に手を乗せればそのプレートが本人の物か他人の物か分かるようになってるの、その石板から浮かび上がる情報とそのプレートの情報が一致すれば貴女の身元が証明される分け」


「じゃ提示を求められたらそのプレートを出せば良いんだね。」


「そう、後はその人の言う通りに石板に手を乗せれば問題ない筈よ。」


「結構簡単なんだね。職業は、何が有る?」


「そうね。元手が無い人の多くは冒険者になったり何処かのお店で働くかの何方かが多いわね」


「冒険者か、やってみようかな?」


「そうね、それが一番手っ取り早いかも知れないわね」


そして翌日俺が暮らす国へ降ろして貰い俺の新しい生活が始まる事になった。




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