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男の娘って何ですか?  作者: とらいぜん
2章男の娘って何ですか?
19/84

1 男の子 女の子?

これより第2章になります

宜しくお願いします。

冒険者になって2週間。

タルトは私に合わせると言って自分の髪の毛も私と同じ様に後ろ手で縛り

ポニーテールにして私と一緒に活動して居る

お陰で最近ツインテール等と言われ少しづつだけれども

知られる様になって来ていた。


とっ言っても殆どタルトの可愛らしさがその原因

私の方は男として扱って良いのか迷って居る所が見えるので

多分性別不明とされてるらしい。


まあ男性の冒険者服にズボンだからね~。

その気持ち分かるよ。

自分でもそう思うもん。


でもそれは、私にとって好都合

何しろ前回のミナトとの事が有るからね。

どうやらこの体の中には男性としての感情と女性としての感情が

混在してるらしい事が分かったから暫く男性とは、少し距離を置きたいと思って居る。


冒険者としてこの2週間幸いにしてまだシルクの力をまだ借りる程の事はまだ起って居ない。

今迄自分の中の精霊の力で済んで居るのは良い事だと思って居る。

そのシルクは常に私の側に居る訳でなく自由気ままに飛び回って居る事が多い

但し私が呼んだり私の身に危険が及ぶような事が起きた場合直ぐに私の目の前に現れる事が出来る様だ。

それは私の中に植え付けられたシルクの風の種子が有るから出来るらしい

その風の種子が有るからこそ私もシルクの大きな風の精霊の力を使えるのだけれども

その種子によって自分の寿命を削られて居るのも確か。


でも寿命を削られる事は全く後悔して居ない

だってタルトの命を救えたのだから逆に満足して居る。

そんな所は男の部分なのかも知れないな。


そんな事を考えて居る私の目の前にケーキを頬張って食べてる女神のシェルシアが居る。

ここは、ミリニシアで有名なスイーツショップ店内

1ヶ月を過ぎても私がシェルシアに連絡を取らないからと自分から

突然私の目の前に現れここのスイーツを奢るように強要され今に至って居る。


「ねえイズミ聞いてるの?あれだけ月に一度私を呼びなさいって言ってたのに

あんなに待って居たのに全然連絡無いんだもの寂しいじゃない?一体私を何だと思って居るのよ。」


「えっいや、だって色々有って忙しかったから」


「忘れたって言うの?私がどれだけ退屈してたと思うのよ。1ヶ月間1人で寂しかったんだから。」

とっ言いつつもう一つケーキを手にして食べ始めた。


「やっぱり退屈だったんだ。」


「エッ!私そんな事言った?言って無いよね。うん、言って無い!」

きっぱり!


言い切られた!

仕方ないのでまずは、聞きたい事を聞きだす事にした。

「それでシェルシアに聞きたい事有るんだけれど良いかな?」


「良いわよ私で分かる事なら何でも聞いて」


「実は、私が好きになったミナトの事だけれど元男性として男を好きになるなんて

とても信じられなかったけれど、あれってどう言う事なんだろう?この身体のせいなのかな?」


「それは多分貴女に元々女性に対する強い適性が有ったからじゃないかしら。」


「私は生前女性らしい所なんて全然無かったけれど」


「適性が有っても素直に出す人と否定する人が居るからね。

否定する人で多いのがお洒落に興味が有ってもそう見られたくない為ワザと地味な服装

例えば好きな人は別にして、わざと年中同じ系統のズボンや服装をしてるとか」


「ウグ!ジーンズか?・・・」


「例えば可愛いとか言われて本当は、嬉しいのに気付かない振りや逆に大げさに否定したり・・とか」


「ガッ~~~ン!おっ覚えが・・・」


「例えば皆に綺麗と言われてるのに自分では、否定して気に入らず逆に嫌いになったり・・とか」


「ゲッ・・・!ど真ん中・・」


「例えば女の子が好意を持って近くに居るにも関わらず『彼女が欲しい』と言いつつ作らないとか」


「ウグググ・・記憶に・・・」


「例えば・・」


「もういいです・・勘弁してくだせいお代官様・・」


「あっ心当たり幾つか有った?」


「ぜっ・・・全部・・ガックシ・・」


「つまりそう言う事ね。その強い適性とその身体が組み合わさって女性らしい心が解放されたと思った方が良いんじゃない?」


「つまり男の心を持ちつつ本来隠していた女性らしい心が表に出たと言う事?」


「だと思うわよ。」


「そっそんな・・・何でそんな事になるの?」


「多分美波 泉(ミナミ イズミ)と生まれる前世で女性だった時期が長く有ったか、本来女性で生まれる筈の美波 泉(ミナミ イズミ)が何かの間違いで男性として生まれてしまった事が考えられるわね。

イズミの場合多分後者じゃ無いかしら」


「何だか複雑な気分・・・

あっそれともう一つシフォンさんって知ってる?皆に白銀の魔女と呼ばれてる人なんだけれど」


「勿論知ってるわよ。何が知りたいの?」


「学校でシフォンさんと模擬戦したのだけれど皆が見えないと言っていたシフォンさんの動きを私は見る事が出来たのだけれど、それは私の力なのかな?それにシフォンさん私と模擬戦してる時、手加減してたと思うけど本当の実力ってどの位あるの?」


「シフォンは特別な子よ。彼女の動きが見えたのは貴女のコピーの能力のせい、

コピーは相手の動きを見て自分の物のする力よね。つまり相手の動きを見る事が出来ないと

そのコピーの力を使えないじゃない、だからその動体視力もコピー能力の力の一つなのよ。

そしてシフォンの力は、貴女が模擬戦で戦った時は実力の何割も使って無かったんじゃないかな?

シフォンが貴女と戦って居る時、余り魔法を使わなかったでしょ。

彼女の本領は魔女と言われてる事で分かるように魔法に有るの、その彼女が全力で魔法を使ったら

あの学校どころかあの周辺一帯が跡形もなく無くなるわよ。ただし身体の方の能力は何度か全開にしたみたいだけれどね。」


「ゲッ!ある程度手加減してるとは思ってたけどそんなに凄かったんだ!

今更ながら冷や汗が出るよ。」


「でも、良い経験出来たんじゃない?

所でイズミその恰好は何?私が折角可愛らしい姿にしたのに何でそんな野暮ったい男みたいな恰好してるの?」


「えっとこれは心機一転と云うか気持ちを切り替えるつもりでこの格好にしたんだけどダメ?」


「ダメよ!私の苦労が台無しじゃない。貴女自分の姿鏡で見てる?そんじょそこらの女の子より

綺麗な女の子になってるのよ。どれだけ私が苦労したか貴女分から無いでしょ。お詫びにこの新メニューのケーキ貰うわね。すみませーん、新メニューのケーキ2つ追加お願いします。」


シェルシアが12個目のケーキを追加した。


「シェルシア私冒険者に成ったばかりでお金そんなにないよ。食べ過ぎだって。」


「もうその姿を見たり呼ばなかった事を思い出したら腹が立ってお腹が空いて。

あっ!紅茶も1つお願いします。」


うう財布の中身が心配になる。

タルトと共同で使う分等は別に取って有るから良いけど今手元に有るのは少ない自分の小遣いだけ。

たっ足りるのか?


ーーーーーーーー一 1時間後 ---------------


「イズミ何で女神の私が皿洗いしなくちゃならないのよ。」


「仕方ないでしょシェルシアがお金ないって言ってるのにあんなに食べるんだもん。」


「だからって皿洗いは無いでしょ。私は女神よ!女神!なのに・・こんな姿ミリニシア様達に見せられない・・せめてイズミの様なウエイトレスが良い~!」


「我がまま言わないで、さっき何度も注文間違えて怒られたでしょ。我慢して。」


「酷い!私女神なのに・・・ウウッ・・」



3時間後無事皿洗いから解放され帰り際にシェルシアが

「イズミ今度はちゃんと連絡しなさいよ。又会えるのを楽しみにしてるからね。」


「エッ!又来るの?」


「当然じゃない。折角遊びに・・・・イズミに会えるチャンスだから楽しみにしてるわ。」


「あ・そ・び?」


「じゃ~ね~。」


食べるだけ食べて最近?いや元から女神らしく無い女神シェルシアは天界に帰って行った。

残ったのは空っぽになったイズミの財布一つ・・トホホ・・





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