表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
男の娘って何ですか?  作者: とらいぜん
1章女神 シェルシア
18/84

18 卒業

模擬戦の翌日

卒業式を迎える為タルト達は久し振りに着飾って教室に向かって行き

私はまだやる事が有るからと一番最後に行く事にした。


卒業後はキャミアとカフェスは地元に戻り冒険者に成ると言って居たので

今日を最後に暫くの間会えなくなると思う。


そしてタルトはここ『ミリニシア』で冒険者登録をして私と一緒にミリニシアで行動する事になった。

うん。これは本当に良かった。

何しろ私が最初に好きになった人だからね。


3ヵ月前何も知らなかった私に

女性としての色んな事を教えてくれた皆に感謝しかない。

身嗜みに始まり言葉使いから女性らしい歩き方そして食事のしかたまで

あのままだったらどうなっていたか今考えると

本当冷や汗をかくような姿しか思い浮かばない。


私が支度を整え教室に向かう途中出会う人達が振り返る。

流石に今日はこの姿は目立つ。

そして私が教室に入るとキャミア達が走り寄っ来た。


「イズミ!一体どうしたの?折角の卒業式にその恰好は無いんじゃない?

着替えて来た方が良いわよ。

化粧は私が手伝ってあげるし、まだ間に合うわ。」


「キャミア、私は此れで良いの。」


今の私の格好はこの学校に始めて来た時と殆ど同じ格好をして居る。

ただ服は私には少し大きいが男性冒険者用の服

下は、男性用のズボンを穿いて居る・・女性用が既に売り切れてた・・仕方なく・・トホホ

髪は後ろ手で縛り、日本で言えばポニーテールと行った所。

化粧っ気はほとんど無い。


流石に女性陣のほとんどが着飾って居る中この格好は逆に目立つが

カッコいいと言う人も数名居た、例の3人組だ、私が言うのも変だがやっぱり彼女達は変わり者だ。

今日はぱっと見男に見えるその恰好で卒業式を迎えるつもり。

でもその姿が同室のタルトは気になる様で


「イズミもしかしてまだミナトの事で悩んでる?」


「タルト、その事はもう大丈夫。ただ昨日思ったんだ、私はまだまだだなって。

だから今日から心機一転出直すつもりでこの格好で来たの、

この学校に始めて来た時と同じ様なこの格好で1から始める。

だから暫くこの格好で居させて、お願い。」


「イズミ可愛いのに着飾らないだなんて勿体ないと思うけど。・・本当にそれで良いの?」


「うん。これから始める。そして自分で納得出来る様になったらタルトに服見繕って貰うかな?その時はお願い。」


「分かった。イズミがそうしたいのなら、そうすると良いわ。私はイズミを応援するから。」


「タルト有難う。」


今日この学校の卒業式では、冒険者クラスE ~Dそしてそれぞれのクラスに中級に上級の区別

が有りそのレベルによって書類を各自渡され

それを自分の登録したい冒険者ギルドに持って行くとそれに合ったクラスのプレートを貰える事になる。

Dの上級と言うのは数度依頼をこなせばそのままクラスCに上がれると言う物。

流石に最初からクラスCはもう少し経験を積んでからじゃ無いと渡せないとの事らしい。



卒業式は校庭に集まり冒険者としての注意(既に何度も聞いたが)や

心構え等の後校長の話を聞いた後各自教室自分の書類を貰って解散となる。

日本の卒業式と比べ随分と質素な卒業式だがこれが此方では普通らしい。


ただ校長の話や帰る際の見送りには昨日の白銀の魔女のシフォンさんやミナト達も立ち会うとの事なので

ちょっと緊張するがまあそこは何とか乗り越えないと。


その気になる私のクラスは、クラスD上級そしてタルトも同じクラスD上級として

選ばれた。

キャミアとカフェスは普通のクラスD。

でもキャミア達なら直ぐにクラスCに上がれると思う。

それを知ったタルトはイズミに駆け寄り

「イズミ~、私もクラスD上級だって!やった~!これで一緒にクラスCになれるね。」

大喜びのタルト。

そしてこの日を最後にミリニシアを離れて

地元に戻るキャミアは

「イズミ、タルト、私達もクラスCになったら又ここに来るからね。

私達に追い越されない様に頑張りなさいよ。」


「うん。待ってる。キャミア、カフェス今迄有難う。皆のお陰で私ここまで来れたわ。」


そしてそれぞれ帰途に着いたが

始め校長の話の時は皆に隠れて気付かれなかったシフォンさんやミナトがこの時ばかりは

1人1人顔を見ながら送ってくれる為逃げようがなかった。


私が帰ろうとタルトと歩いて居るとしシフォンさんが私に気付き歩いて来るのが分かった。

そしてその後からミナトも。


うーん流石に今はミナトと会い辛い。

でも近づいて来るのを避ける分けにも行かずそのまま行くと。

シフォンさんから

「イズミ卒業おめでとう。私達がミリニシアに来た時は又会いたいわ。その時は会ってくれる?」


「ハイ。勿論。その時を楽しみしてます。」


「でも、その格好はどうしたの?今までの服は?」


「え~と、昨日シフォンさんにコテンパンにやられて私もまだまだだな~と思って

だから一から出直すつもりで冒険者の格好で卒業式を迎えました。」


「でも、それって男物よね。良いのそれで?」


「ハイ。これで良いんです。だって冒険者は男も女も関係ないでしょう。だからこの格好から始めます。」


「変わってるわね。イズミがそれで良いんなら私は構わないけれど、・・イズミ・・もしかして」


「いえ。本当私自身の問題なので・・それよりシフォンさん親友候補の件考えておいて下さいね。」


「そうね。考えて置くわ。」


その時ミナトが追いついて来た


ウワッ来た!

如何しよう?

本当はもう少しの間会いたく無かったんだけどな。・・

そう言う願いも空しく


「イズミ、卒業おめでとう。これでいよいよ冒険者だな。頑張れよ。」


「ミナト有難う。」


ただそう言うのが精一杯。

気にすると余計話せなくなりだまってしまった。


「イズミどうした?何時もの元気が無いみたいだけれど」


「うん。何でもない。大丈夫。」


「それにその恰好。どうしたんだ?まるで男みたいな恰好じゃ無いか?」


「うん。そうだね。でもこれから始めようと思って。」


「まあどうしてか良く分から無いけど気持ちを引き締めるつもりって事なのかな?」


「うん。そうだね。」


その時白銀の魔女シフォンが救いの手を差しのべてくれた。


「ミナト。イズミも色々有るのよ。あまり聞かないであげよう」


シフォンさんナイスフォローサンキューです。


そしてシフォンさん達と別れ冒険者学校を後にして

そのまま冒険者ギルドに向かった。


冒険者登録


名前 イズミ


年 16


得意事項 聖霊使い


クラスD


ここから私の冒険者としての生活が始まる。

本日『世界で最高の身体を手に入れたら・・』

https://ncode.syosetu.com/n0371fz/

とコラボ最終日。


上手く行ったかな?

反省点多数・・・次回頑張らねば。


これからも皆様に楽しんでもらえる様

更新して行きますので今後とも『男の娘って何?』

宜しくお願いします。


それから宜しければ感想など頂ければ天にも昇る気分で更に頑張れますので

へたくそ~~でも、面白くないでも何でも良いです、皆様の声が聞きたい・・

簡単な一言構いませんので宜しければ皆様の声をお聞かせ下さいませ。


そして次回いよいよ第二章『男の娘って何?』へ移ります。


今後とも男の娘って何?宜しくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ