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男の娘って何ですか?  作者: とらいぜん
1章女神 シェルシア
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13女神 シェルシア 白銀の魔女

白銀の魔女が来ている事が分かってから彼女の話に没頭するキャミア達

しかも白銀の魔女が冒険者学校に来るとシルクから聞いてから何時来るんだろうと

更にその話が盛り上がり気が付けば学校中にその話題が広がって居た。

それを聞いて居たイズミは


「うっわ~こんなに皆が盛り上がるほど凄い人だったんだ!

でも皆が噂するような若くて美人でっと言うのは

少し尾ひれが付き過ぎの様な気がするよね」

それを聞いてたタルトが怒ったようにイズミに食ってかかって来た。


「イズミそれは言い過ぎよ!白銀の魔女様は若くて綺麗で純粋な心を持つ女性だって

シャーリが言ってたもの、貴女は、私の叔母が嘘をついてるとでも言うの?」


「ゴッゴメンそんなつもりじゃ無かったの。」


珍しくタルトが怒りを露わにしてイズミに食いかかるのを目にして

驚きを隠せずに思わず隣に居たカフェスに抱き着いた。


「カフェス~~タルトに怒られた~~。」


「イズミ、タルトに白銀の魔女様の悪口は禁句よ。

白銀の魔女様は彼女の叔母と同じ様に憧れの人なんだから。」


「憧れの人?」


「そうよ、白銀の魔女様は彼女の憧れでその魔女様と同行した彼女の叔母のシャーリは、

彼女の誇りでも有るの。その白銀の魔女様を悪く言う事は叔母のシャーリの悪口を言われるも同然の事なのよ。」


「え~~~。そんな人に私が勝てる分け無いじゃん!」


「勝てるってどう言う事?」


「あっ・・何でもない何でもない、お願い忘れて。」


ライバル出現などと思ってたけどその話が本当なら私は白銀の魔女のライバルにすらならない事になる。

折角タルトと親しくなったのに急に遠く感じるこの感覚は一体何?


タルト寂しいよ~~。

思わず叫びたくなったイズミだったが現実は厳しく又白銀の魔女の話に夢中になって居た。

そして


「カムバック タルト~。」


誰にも気付かれずに叫ぶイズミがそこに居た。


そんなイズミの心配を他所に噂の白銀の魔女が来たのは

噂が出始めて直ぐの事だった。窓から外を見て居た誰かが叫んだ一言から始まった。


「校庭に白銀(はくぎん)の魔女様が居る」


あっと言う間にクラスの全員が一目見ようと窓辺に集まり大変な騒ぎになった。

隣のクラスも気付いた様で隣の窓から顔を出す人達が騒いで居るのが見える。


白銀(はくぎん)の魔女様ってあの髪が白い人?」

イズミが誰となく聞くと隣に居た女生徒から。


「そうよ。でも白じゃなくて白銀の髪よ。良く見れば分かるけど薄い銀色に輝いて見えるでしょだから白銀の魔女様と言われる様になったんですって。」


そう言われればシルクの真っ白な髪の色と違う事に気づいたが余りに遠い為

顔まで分からず良く見ようと身を乗り出そうとした時


「お前ら!まだ授業中だぞ!席に戻れ!」


担任の教官に怒られた。

渋々皆席に戻るが皆の興奮は収まらず結局授業は途中で終わってしまい残りは各自宿題を出されてしまった。



こんなに凄い人気だとは、思わなかった。

女性だけじゃなく男性からも凄い人気を持つ白銀の魔女そしてその後ろに帝国の勇者様も居る事に

気付いた女生徒達の騒ぎ様は半端なかった。


もうこうなったらどこぞのアイドル並みだと感じながら敗北感に浸って居た

イズミ。


そのイズミが休憩時間ある人に目を奪われ思わず声を掛ける事になろうとはこの時思いもしなかった。


それは、休憩時間廊下を歩いて居ると偶然白銀魔女様一行が廊下を歩いて居る所に遭遇した。

その時の騒ぎ様はそこらのアイドル顔負けの騒ぎ。

しかしイズミが目を離せなくなったのは白銀の魔女でも無く帝国の勇者でも無い

何方かと言えばこちらの世界では、地味な容姿の一人の男

黒髪に黒い瞳・・・こちらの世界で初めて見るその容姿は・・日本人!


「日本人。」


思わず呟いた一言を隣に居たキャミアが訪ねて来た。


「イズミ、今日本人って言った?日本人って何?」


イズミは、キャミアの言葉に気付かず気が付けばその日本人に駆け寄って居た。

そして。


「貴方は、日本人ですよね。」


その男性は、イズミを見て少し何か考えた様だったが

イズミに返事をくれた。


「貴女の名は?」


「イズミです。あの、日本人ですよね。良かったら名前教えて貰えませんか?」


「俺は、湊 博人(ミナト ヒロト)皆からはミナトと呼ばれてるよ。」


「ミナトヒロト。やっぱり!あのミナトさん私、あの、・・」


「あっごめん。皆行っちゃうから又後で。俺又ここに来るからその時でも」


そう言って白銀の魔女様の後を追い掛けて行った。


この世界に日本人が居た。

イズミにとって白銀の魔女に会えたよりも驚きの出来事だった。

『ミナト ヒロト』日本人の姿のままこの世界に居る。

どうやってこの世界に来たのだろう?


その後キャミア達にミナトに話し掛けた事を色々聞かれたが

その時イズミの頭の中ではミナトの事で一杯になり

イズミの耳には何も聞こえて無かった。


不思議がるタルトが


「イズミ!聞こえてる?イズミったら。ねえ」


身体を揺さぶられようやく気が付いたイズミが突然タルトに抱き着き


「タルト~~。見つけた!見つけちゃったよ~~!」


「何を見付けたの?」

不思議そうに聞き返すタルトに我に返ったイズミが何と答えて良いか迷いながら


「同郷の人・・何だけど・・」


「同郷って貴方の生まれた村って無くなっちゃったんじゃ無かった?」


そう、女神シェルシアから貰ったプレートには誰に聞かれても気付かれない様に

既に廃村になった村最後の出身者と言う事になって居た。


「あっそうそうなんだけど。私の親戚の友達の知り合いとでも言うか・・・」


「よく分かんないわよ、どう言う事?」


「うんっと、そう知り合い」


「えっ!白銀の魔女様の一行に貴女の知り合いが居たの?それって凄い事じゃない。良く教えて。」


「ゴメン!今はまだ話せない。後で話すから・・ゴメン。」


その日は、何とかそれで収まったが後日イズミが放課後又教官に呼び出される事になった。





何時も読んで頂き有難うございます。

皆様のお陰でブックマ登録されている方も少しづつ増えて

もうやる気満々!

これからも頑張りますので宜しくお願いします。

現在異世界で最高の身体を手に入れたら・・

https://ncode.syosetu.com/n0371fz/

とコラボ中~。

これらは、同日更新又は前後日更新の物と同時間の物とする予定ですので

興味の有る方は、覗いて見て下さいませ。

今後とも『男の娘って何?』

宜しくお願いします。

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