高速道路でお昼寝
俺の好きなもの、、
バイク、ロック、パチンコ、小説を読む、、
よく考えたら1人でするものばかりだ!
ひとりエッチも好きだし、、、、、、
暗いのかなー、まあ自分でも暗いほうだと思う。
職場でも無愛想で通ってるし。
友達に「普段は静かだが怒ると何をするかわからん」
と言われたことがある。
暗いし、キレると何するかわからんって俺って危ないやつみたいやん。
そんなことないのに、、
まあナイスガイにはなれないけど。
暗いし、普段本ばっか読んでるおとなしい俺が
ひとたびバイクに乗ると人が変わる。
とにかく飛ばす。飛ばしに飛ばす。
飛ばしに飛ばしまくるのだ。
なぜか前に車がいると気に食わないのだ。
(しかし隼とかベンツAMGとかかなわない相手にはおとなしい)
今は年取ったのでだいぶゆっくりになったが
昔はこの性格でけっこうひどい目に逢ってる。
スピード違反で捕まるくらいはいい。
相手はおまわりさん。とりあえず襲ってきたりはしない。
しかし一般人が相手だとそうはいかない。
あおった、あおらないで口喧嘩になることはしょっちゅうあった。
一番ひどかったのは、自動車専用道(ほとんど高速みたいなもん)のうえで
ぼこぼこに殴られたときだろう。
倒れた俺の鼻先を何台もの車が猛スピードで通りすぎていった。
よく生きていたなと警察の人に言われてしまった。
、、、真夏のある夜、深夜1時に仕事を終え俺は
通勤に使ってる自動車専用道路を走っていた。
100キロぐらいで流して走ってると、追い越し車線を
猛スピードで車が走ってきて俺のバイクを見つけると
いきなり前にきてブレーキを踏んだり
横につけて幅寄せをしてきたりしてきた。
いつもなら無視してぶっちぎる所だが
俺は仕事で疲れてていらいらしていた。
走りながらなんか言ってきたので
俺は叫んだ「車止めて出てこい!ボケが!」
そしたら本当に車を止めて出てきよった。
俺はよくいる族のにーちゃんだと思っていたが
それは大きな間違いだった。
見るからにヤクザでした。しかもでっかい、、
俺は激しく後悔した。
そして動揺した。
おりてきたヤクザにおれは「話せばわかる」といおうとした。
そして「はなせば、、、」といった瞬間
腹に一発くらった。
うずくまる俺をあろうことかそのヤクザは
車がびゅんびゅん走ってる道路を俺を引きずって渡り
中央分離帯のコンクリート壁に俺の頭をガンガンぶつけ始めた。
ヤクザの連れのねーちゃんが止めてくれなかったら
本当に殺されていたかもしれない。
最後に俺のバイクに一発けりを入れてヤクザは走り去って行った。
高速道路の上に俺は伸びていた。
アスファルトがやけに熱かったのだけはよく覚えている。
真夏のアスファルトは夜中でも暖かいんだと勉強になった。
そのあと親切な人が救急車を呼んでくれ、俺は病院にいった。
けがは打撲だけだった。まさにラッキーとしか言いようがない。
後で警察に行き長々と事情聴取をされ、
なんと実況見分までしてしまった。
実際に現場に行き、ここで止まり、ここで殴られた、と刑事さん(初めて本物を見た)
に説明するのだ。
警察は非常にやさしかった。
いっつも捕まる方だったので、警察は被害者にはやさしいということを知った。
半年くらいしてヤクザが捕まったと連絡があり
そいつの弁護士が会いたいと言ってきた。
ヤクザ(本当にヤクザだった)は前科があるので
今度は間違いなく刑務所いきになる。
この嘆願書にきみがサインしてくれれば刑務所に行かなくて済む。
もちろん病院代やバイクの修理費は出すから、、という話だった。
弁護士が来る前に検察庁で
「検事さん!あなたもぼこられて高速道に置き去りにされた私の気持ちを
考えてください!」
といきまいた俺はそこでも弁護士に文句を言いまくった。
が結局その書類にサインをすることにした。
早く忘れたかったからだ、、、金に目がくらんだからではない!
無茶は止めて真面目に生きよう。子供も生まれたことだし、、、、
心の底からそう思った。
運転は冷静にしましょう!