美星町の星
友人と美星町にいったときのことを何かの形で残したくて作った詩です。
美星町の星はとても綺麗だとよく聞く
だから、大雑把に綺麗なんだなと思って行った
天文台の駐車場を降りると風景は一変した
上空は白いペンキをそこらじゅうに点にしていっぱい散らしたみたいな星で埋め尽くされていた
まるで宇宙にいるようだった
そう思って天文台まで星を見ながら歩いていた
天文台の受付を済ませて上にいくと望遠鏡を見るための人だかりの行列ができていた
並んでいるときにも星が見えてとても綺麗だった
並んでやっと見えた天文台の望遠鏡から見たアンタレスは赤と金色を足したみたいな色だった
展望台の外に出ると空いっぱいにまた星が広がった
ただ今度はさっきよりも星に近かった
宇宙みたいという人の声がした
私もそう思った
別世界の住人になれた気がしてドキドキした
天然のプラネタリウムと云った人の声がした
私も本当にそうだと思った
この星たちを寝る前に毎日見たいと思った
見ているだけで癒されて何もかも忘れてしまえる星だった
綺麗と一言で表したくなかった
でも綺麗だった
案内の人が丁寧に説明してくれたが、星の数が多すぎたのと私たちが勉強不足だったのもあり
何がどれだか全くわからなかった
次行くときは星の勉強をしようと思った
展望台を降りる直前にこぐま座が見えた
人生で一番大きいこぐま座だった
私との距離が近くて、まるで私と仲良くしてねとすり寄ってきているみたいだった
私と星は今繋がっていると思えた
誰かが星に手を伸ばしたら手が届きそうといったのを聞いたことがあるがまさにそれだった
自分よりも星の方がでかいんじゃないかと思うくらいでかかった
下に降りてレジャーシートを敷いて寝そべった
自宅に帰って星を持って帰って独り占めをしているような感覚におちいった
向こうから流れ星だという声がした
私は寝そべっていて見えなかったが
ここの上の風景だけで十分満足だった
上空すべてが星だったから
星 星 星 星 ほーしーだー
家に帰ってもこの高揚感は消えないで残った
翌朝起きてもまるでさっきまで見ていたかのような感覚におちいった
それくらいここの星は強い印象で綺麗だった
そう 綺麗だった
読んでくださってありがとうございます。