表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

 美星町の星

作者: rumina

友人と美星町にいったときのことを何かの形で残したくて作った詩です。

美星町の星はとても綺麗だとよく聞く


だから、大雑把に綺麗なんだなと思って行った


天文台の駐車場を降りると風景は一変した


上空は白いペンキをそこらじゅうに点にしていっぱい散らしたみたいな星で埋め尽くされていた


まるで宇宙にいるようだった


そう思って天文台まで星を見ながら歩いていた


天文台の受付を済ませて上にいくと望遠鏡を見るための人だかりの行列ができていた


並んでいるときにも星が見えてとても綺麗だった


並んでやっと見えた天文台の望遠鏡から見たアンタレスは赤と金色を足したみたいな色だった


展望台の外に出ると空いっぱいにまた星が広がった


ただ今度はさっきよりも星に近かった


宇宙みたいという人の声がした


私もそう思った


別世界の住人になれた気がしてドキドキした


天然のプラネタリウムと云った人の声がした


私も本当にそうだと思った


この星たちを寝る前に毎日見たいと思った


見ているだけで癒されて何もかも忘れてしまえる星だった


綺麗と一言で表したくなかった


でも綺麗だった


案内の人が丁寧に説明してくれたが、星の数が多すぎたのと私たちが勉強不足だったのもあり


何がどれだか全くわからなかった


次行くときは星の勉強をしようと思った


展望台を降りる直前にこぐま座が見えた


人生で一番大きいこぐま座だった


私との距離が近くて、まるで私と仲良くしてねとすり寄ってきているみたいだった


私と星は今繋がっていると思えた


誰かが星に手を伸ばしたら手が届きそうといったのを聞いたことがあるがまさにそれだった


自分よりも星の方がでかいんじゃないかと思うくらいでかかった


下に降りてレジャーシートを敷いて寝そべった


自宅に帰って星を持って帰って独り占めをしているような感覚におちいった


向こうから流れ星だという声がした


私は寝そべっていて見えなかったが


ここの上の風景だけで十分満足だった


上空すべてが星だったから


星 星 星 星 ほーしーだー


家に帰ってもこの高揚感は消えないで残った


翌朝起きてもまるでさっきまで見ていたかのような感覚におちいった


それくらいここの星は強い印象で綺麗だった


そう 綺麗だった







読んでくださってありがとうございます。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 「綺麗と一言で表したくなかった」「でも綺麗だった」という部分にとても惹かれました。 一言の「綺麗」の裏には、言葉では言い表せない色んな気持ちや感覚があると思うんです。 だから、美星町の星…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ