芽衣美(めいみ)の日記
ねぇ、お母さん。私は小説家になりたいの。
「何を言っているの? それで本当に食べていけると思う?」
それを聞いたお母さんの第一声。
ショックだったわ。私は昔から妄想するのが大好きでいつも妄想にふけっていたの。私の妄想の世界をみんなに知ってもらいたくて小説家になると決心した。そのためにアイディアを出し、作品を書き、それをみんなに見てもらえるように投稿サイトに出しているわ。
でもね、お母さんは夢を応援してくれない。
「失敗したらどうするの?」
こう言われたわ。
ねぇ、お母さん、夢を持つことはいけないことなの?
私はお母さんに応援してもらえるようお母さんに夢を語った。自分のやりたいことを熱く語った。でも……でもやっぱり応援してくれはしない。
「何を言っているの? 今あなたは何歳だと思っているの? もうお嫁に行ってもおかしくない歳なのよ。誰かにでも洗脳された? お母さんはあなたのことを心配して言っているのよ。ねぇ、ちゃんと聞いてるの?」
夢を持つことでお母さんを心配させる? じゃぁ、お母さん、どんな夢なら応援してくれるの? 安定した生活ができるような夢? 公務員になりたい。って言えばよかった? 私がどんな夢を見れば納得してくれるの?
ねぇ、お母さん、私はその言葉でどれだけ落ち込んだことか……
夢を現実にしたときお母さんはなんていうのかな?
私、その時をこの目で見てみたいよ。
だから私は小説を書く。どんなに笑われようが、叩かれようが、罵倒されようが、私は書く。こう決めたの。
ねぇ、だから君も応援してくれるでしょ? ルル…………