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第九話

ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんな(ry

熱が出たくせに、徹夜で麻雀を打っていたら遅くなりました。

次の更新はもっと早くできるように頑張りまする。

 異世界の砂漠にて、俺達は蛇と向き合っていた。


 蛇と言っても、人を丸呑み出来そうなほど巨大であり、その体は禍禍しい紅で輝いている。


 そしてこちらに向かって野生ゆえの単純な思考からか、どこまでも純粋で強烈な殺気を飛ばして来ている。


 殺気なんてモノに当然慣れていない俺は、背筋が冷たくなるような感覚に襲われていた。


「くっ……」


 隣から漏れ聞こえてくる戒の声。


 こちらも殺気に慣れていないのであろう、ひどく焦ったような声だ。


 場が張り詰めるような緊張感に包まれる中、砂漠に吹いていた緩やかな風が収まると共に動いたのは、母さんだった。


 砂漠という、走行するにはかなり不利な地形をものともせず、足元の砂が爆発するかのようなスピードで蛇へと接近。


 一瞬で距離を詰められ、蛇が驚いたような様子を見せた隙に母さんは、空気が唸るような勢いで右の拳を思い切り突き出した。


「ハァッ! 」


 裂帛の気合いと共に繰り出された必殺の拳。


 俺が直撃するとなすすべもなく臓物をぶちまけるであろうそれはしかし、蛇にとっての脅威とはなりえなかった。


「嘘……!? 」


 ひどく驚いた声を出す母さん。それもそうだろう、己の全力の一撃を何事もなかったかのように受けられたのだから。


 そして蛇は反撃に転じる。巨大な尾を鞭のようにしならせて、母さんに向けて放つ。


 右腕を突き出したままの格好から動かなかったゆえに、受け身もとれずに吹き飛ばされる母さん。

 しかしダメージは大してないのか、素早く立ち上がった。


「チッ。久しぶりで怪しいけど使うしかない、か」


 珍しく険しい顔で舌打ちをした母さんは、どこかで見たような居合の構えを取る。


「――我が誕生の神-ゲブーアト-よ」


 そう母さんが呟いた途端、場の雰囲気がガラリと変わった。


 誰からの説明が無くとも解る。


 これが『霊術』だということが。


「我に力を貸し給え」


 朗々と言霊を紡ぐ母さんに、詠唱を阻止せんと迫る蛇。


「我が願うは(つるぎ)。総てを断つ剣」


 母さんの手首を中心に浮かび上がる幾何学模様の魔法陣。この場合は霊術陣が正しいのだろうか。


 母さんの目前まで接近する蛇。ついにその毒牙が届かんとする時に


「創造ノ第5(ブリアーフュンフト)――螺旋剣(シュピラーレ)!! 」


 詠唱は完成した。


 居合の構えをしている母さんの手には、螺旋状にねじくれた奇妙な形の剣がいつの間にか握られていた。


 それを振り抜くと、小規模ながらも竜巻が巻き起こり、硬いはずのその鱗は、いとも簡単に切り裂かれ、蛇は真っ二つに両断された。 


「ふぅ……」


 一仕事終えたという表情をした母さんの溜息を聞くと同時に、俺と戒は膝から崩れ落ちた。


「大丈夫? まあ初めての事だから仕方ないと思うけど」


 心配そうにこちらを覗き込んでくる母さん。


「な、何だったんですかあれは。あれが魔物なんですか? 」

 息も絶え絶えに母さんに問う戒。


「えっとね、さっきの蛇の名前は確か『シュランゲ』。魔物としては中の下くらいの強さだったと思う」


 中の下であの強さ。それならもっと強い奴がたくさんいるということか。


 俺は自分の背筋が凍っていくのを自覚した。


 こんなままじゃ目的を達成するのは夢のまた夢なんじゃないか?そんな思考が頭をぐるぐる回る。


 でもやるしかない、母さんの為には。


 そう思い顔を上げると、母さんの後ろに、さっき胴体を両断されたはずの蛇、シュランゲが迫っていた。


「母さん、危ない!! 」


 そう言うと母さんは思案の後、急いで後ろを振り向くが、間に合う事はなかった。


「な……」


 シュランゲの目が光ったかと思うと、瞬く間に母さんは石の像へと変わり果てた。


ごらんの有様だよ!!

かなり微妙だと思う戦闘でした。

ここはこうした方がいいよーなどありましたら、是非ともご教授お願いします。

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