表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1日1回ランダム召喚、最初に農夫召喚したら荒れた農地へ追いやられてしまうが、辺境地で次々と強い召喚を顕現し見返す物語  作者: 門間奏介


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

10/11

010 道具屋召喚

荒野に転移し、夜明け頃で薄暗いが、周りを確認して見る。


イメージとしては火星探査機が写す火星の表面みたいな感じ。

辺り一面砂と岩だらけ。


「カルさん、こんな場所でも農業できるの?」

「もちろんだ。ただ岩が多いからこれを崩して、土にするのがちょっと時間がかかるし、岩を土にするのにMPがかなり消費されてしまうだ。」

「そうなのか、農地拡大は徐々にやって、作付けも同時並行で進めていく方針でいこっか。」

「んだな。とりあえず、1日目標200㎡を農地転換していぐべ。んじゃあさっそく岩崩していぐべ。」


堆肥化(たいひか)」「堆肥化」「堆肥化」「堆肥化」「堆肥化」


ん、岩を壊すのかと思ったら、それぞれの岩を丸ごと堆肥化するようだ。大きい岩は何度も堆肥化スキルを使って、柔らかくして、土っぽくなってきてる。


「カルさん、僕は何かすることありますか?」

「農業関連は今のところないべ。」

「僕は寝床の用意でもしてようかな。」

「寝床おねげえだ。」


といっても、寝床とテントの入った袋は王城へ置いてきてしまった。辺り一面、砂と岩だらけ。岩を組み立てて寝床作るか。でも、布団ないとさすがに痛いよな。


ん〜僕にできることは、召喚士だから召喚ぐらいだけど、昨日はカルさん召喚した後使えなくなったしな。でもちょっと手持ち無沙汰だし、召喚スキルまた使ってみるか。


「召喚」


辺り一面光りだし、目の前に20代ぐらいの若い成人男性が現れた。


「お、召喚できた。」

「召喚していただきありがとうございます。私は道具屋のコメルです。どうぞよろしくお願いします。」

「こちらこそよろしくね。」

「おお、主様召喚できたんか。よかったなー。」

カルさんは作業をしながら、僕が召喚していたのを見ていた。

「向こうで、作業しているのが農業担当のカルさんです。」

「カル様よろしくお願いします。」

「おお、こっちこそよろしくだ。様はちょっと恥ずかしいから、呼び捨てでもええよ。」

「ではカルさんとお呼びしますね。」

「早速だけど、コメルさん能力鑑定しますね。」

「はい。」


「鑑定」


コメル

レベル100

職業 道具屋 Eランク

ステータス

HP:300 MP:900 力:300 敏捷:300 防御:300 魔力:300

属性 無

スキル 道具仕入


ステータスはMPが特化してる。


「コメルさん、道具仕入ってスキルは何でしょう?」

「道具を仕入するスキルです。何か欲しい道具あれば、私のMPを消費して仕入ることができます。」

「おお、ちょうどよかった。寝床どうしようか困ってて、この荒野でゆっくり眠れる道具って何か出せたりしますか?」

「はい、出せます。少々お待ちを・・・簡易ベット、寝袋、薄い掛布団など仕入れできそうです。」

「おお、それを3点お願いします。。あと、コテージとか簡易的な建物って仕入れできそうですか?」

「すいません、建物っぽいものは無理です。」

「そうだよな。んじゃあテントはあります?」

「テントはあります。」

「テントも3個お願いします。」

「承知しました。」


道具屋仕入スキルを使用した。

「道具仕入:簡易ベット3個、寝袋3個、薄い掛布団3個、テント3個」


以上言ったものがすべて道具屋の目の前に現れた。


「主様、以上言われたものすべて仕入ることができました。」

「すごいね。ありがとう。これで寝床は大丈夫そうだね。」

「今のでMPどのくらい消費したの?」

「今ので120ぐらいMP消費しました。」

「なるほど、1つ仕入るごとに、10消費かな。」

「そうですね。」

「MPは自然と回復するんですか?」

「そうですね。ゆっくり休めば自然と回復しますよ。」

「了解」


そうだ、食糧袋の中身確認してなかった。やけに重かった食糧袋を野ざらしにできないし、食糧庫として、テントもう1個だしてもらおっか。


「コメルさん、食糧を保管するためのテントもう1個お願いします。」

「承知しました。」


テントを出してもらっている間に食糧袋の中身確認してみる。

その内訳を割合で示すと

85%:塩

10%:干し肉

5%:乾パン

だった。


「おいふざけるな、大半が塩じゃないか。これでどうやって、生き延びろっていうんだ。」

僕は怒りの感情を抑えきれず言葉に発してしまった。

コメルさんは僕の顔色を窺って、何をしていいか戸惑っていた。


「主様、大丈夫だ。オラが農作物をすぐ育てるだ。とりあえず、作付け100㎡分はできるようになったけど、何植えようか?」

「カルさん、コメルさん、ごめん。ちょっと感情的になってしまった。最初の作付けはジャガイモでお願いしようかな。塩いっぱいあるし、塩湯でして食べたくなってきた。」

「了解だ。んじゃあ最初の作付けはジャガイモにするだ。」

「種生成:種芋」

そして、カルさんは種芋を植え作業にとりかかる。


その間、僕はコメルさんに道具を出してもらう。

「コメルさん、鍋と包丁とまな板、火起こしや薪なんかは出せるかな?」

「はい、それぐらいなら、大丈夫です。」

「よし、これで料理も何とかなりそうだ。」

「あとは、イスとか机とか」

「あ、はい。」

「あとは、コップにやかんにランタンと・・・・」

生活に必要なもの全般を次々とコメルさんに仕入れてもらっていると、


「主様、すいませんもうMPなくなりました。ちょっと疲れたので休みます。」

「あ、ごめん。いっぱい道具出してもらっちゃって。ゆっくり休んで。」


そういやあ、曇っていてわかりづらいけど、雲の影から太陽が真上にきているようだった。

お昼になったのかな。太陽が雲に隠れているため、時間の感覚がわかりづらい。


「主様、ジャガイモの作付け終わっただ。あとは水やりと成長促進で育てるだ。」

「ご苦労様。カルさんとりあえず、ごはん食べよう。干し肉と乾パンぐらいしかないけど。このやかんにに水やりで水注いで。」

「水やり」

やかんに水が注がれた。飲み水も問題ないね。

「コメルさん、ごはん食べよう。」

各自に乾パンと干し肉と水を渡して、昼食を終えた。


カルさんは、食事を終えてまた岩を堆肥化する作業にとりかかった。

コメルさんは簡易ベットに横になり休んだ。


僕は手持ち無沙汰になったので、召喚スキルを再度試してみる。

召喚スキルが2体目顕現できたし、3体目もできるか確認してみるか。


一呼吸おいて、

「召喚」


何も起きず。

恐らく、1日1回のみ召喚スキルを使用できるのだろうと推察する。

また明日になったら召喚スキル使ってみよう。

ひとまず、僕も簡易ベットで横になるかな。


しばらくして、


「主様、100㎡の作付けできるようになったよ。ここには何植えよか?」

「おお、すごい。何がいいかな。トウモロコシかトマトあたりどうだろう。」

咄嗟に思いついたのがトウモロコシとトマトだった。

「オラはなんでもええよ。」

「それじゃあ、トウモロコシでよろしく。」

「はいよ。」

トウモロコシの作付けを開始し終了し後、

カルさんはひたすら水やりと成長促進ビームを、ジャガイモとトウモロコシの畑にやり続けた。


翌日

ジャガイモ畑とトウモロコシ畑見てみると、ジャガイモはしっかり葉がついているし、トウモロコシはしっかりと実がついているのがわかる。


(こんなに早く実ができるのか。カルさんを最初に召喚して正解だったんじゃないか)


「カルさんすごいよー。トウモロコシがちゃんと食べごろのサイズになってるよ。ジャガイモは掘り返さないとわからないけど、ジャガイモの葉が大きく伸びてる。」

「主様よ、とりあえず、今食べる分だけ収穫してみっぺ。」

「了解、コメルさん何か掘る道具出せる?」

「はい。スコップ出せます。」

「スコップお願い。」


出してもらったスコップを使って、ジャガイモ畑の一部を掘り起こしてみた。すると、大量のジャガイモを収穫できた。続いて、トウモロコシは1苗から1本とれるようにしてくれたみたいで、大きいトウモロコシを取ることができた。


「よし、これを塩ゆでして食べよう。」


昨日出してもらった鍋にジャガイモとトウモロコシを入れて塩ゆでして食べてみた。


「うわ、めっちゃうまい。カルさんすごいうまいよ。ありがとう。」

「いや~。照れるだな。」

「カルさん、私もおいしいです。」

「よがった、二人とも喜んでくれて。」


僕たちがおいしく食事をしている時に、砂と岩だらけの地平線のかなたから、ある一匹の野獣がジャガイモ畑とトウモロコシ畑に向かって走ってきていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ