第2話
まずは称号から確認するか…
「ステータスチェック!」
転生者 転生した者に与えられる称号。魔力が微増する。
やはり魔力が高いのは称号のお陰だったか。次は気乗りしない称号いくか…
転生神の悪意 転生神の機嫌を損ね、加護を得る代わりに悪意を受け取った者に与えられる称号。モンスターに出会いやすくなる。
うっわ、最悪だ…あのクソ神の加護を得られなかったというのは問題ないが、この場所でモンスターに出会いやすくなるとか割と致命的なんじゃないか?何かの手違いで周りのモンスターが倒しやすければまだ希望はあるんだがな… 次の称号いくか。
最弱の挑戦者 ダンジョンに挑むものの中で、歴代最弱の者に与えられる称号。ダンジョンごとに得られるが、そのダンジョンにとって最弱とみなされなければならない。また、他のダンジョンで既にこの称号を獲得した者には与えられない。格上との戦闘時、体力と魔力を除く全てのステータスが1割増。
ほう?悪くない、どころかかなりいい称号なんじゃないだろうか。このダンジョンには格上しかいないことはこの称号で確定しているし、常に1割ステータスが上がるというのはありがたい。まあ、今の俺のステータスの1割などあってないようなものだが。
称号の確認はおわったし、スキルも確認するか。
魔力感知 魔力を感じることができる。
まさかこれだけ?まさに読んで字のごとく、だな…これでは何が何だかよく分からんが、スキルとして持っているということは、発動もできるということだろう。実際に使ってみるか。
「スキル発動!魔力感知!」
ほう?なにか湯気のようなものが見えるようになったな。これが魔力なのか?これを動かせたら魔法が使えたりするのかね?とはいえ動かし方はわからんが。なんとなくやってみるか。湯気によく似ているわけだし、手で掬ったりしたら動かせるだろうか?お、できた!
スキル 魔力操作を獲得しました。
「うおっ!?なんだ!?」
急に頭に声が響いてきたな…魔力操作を獲得した、だって?ステータスを確認してみるか。
名前 神谷司
種族 人間
体力 5/5
筋力 1
速力 1
魔力 3/4
防御 1
抵抗 1
スキル 魔力感知 魔力操作
ユニークスキル 異世界言語 ステータスチェック
称号 転生者 転生神の悪意 最弱の挑戦者
ん?増えたのはスキルだけかと思ったが、魔力も総量が1増えて、1消費したみたいだな。さっき魔力感知と擬似的な魔力操作を使ったからか?というか、こんな簡単に増えるものなのか…まあいい、増えてくれる分にはありがたい。とりあえず増えた魔力は置いておいて、魔力操作を確認しよう。どうせ魔力感知と同じだろうがな。
魔力操作 魔力を操作できる。魔力感知と組み合わせることで、魔法を放つことができる。
なにっ!?魔法を放つことができる…だと?魔力感知と組み合わせるとはどういうことだ?感知した魔力を操作すればいいのか?やはりこれも手探りでやってみるしかないか。