第1話
処女作です、自己満小説ですが、楽しんで頂ければ嬉しいです。
俺は神谷司。34歳。社畜。
大学を出て就職した先がそれはもう見事なブラックで、
月の残業は60時間以上、残業代はゼロが当たり前だった。
だからなのだろう。赤信号に気付かず、トラックに撥ねられた。
「ようこそ!神谷司君!!」なんだ?俺は確かトラックに撥ねられた筈…「混乱しているようだね!」そもそもこいつは誰だ?それにここは何処だ?病院ではなさそうだが…「僕は神様ってやつさ!そしてここは神界!僕達神々の世界だ!」神?こいつは何を言っているんだ?「おっと、信じてないね!」ん?口に出していたか?「いや、出てないよ!なんせ神ですから!心くらい読めるさ!」成程、心を読まれたのか…は?それじゃまるで神じゃないか。「神だよ!!」はぁ、神が俺に何の用だ?なんで俺はここにいる?「やっと神って認めたね!君をここに呼んだのは君に転生してもらうためだよ!」転生?ラノベとかでよく見るあの?「そう!よく見るあの転生さ!理解が早くて助かるよ!」なぜ俺が?「転生させる人間を探していたらちょうど君が死んだからさ!まぁ、たまたまだね!」たまたまかよ。「あ、ちなみに拒否権はないよ!転生してもらうのは決定事項だね!」マジかよ。「マジだよ!君が転生するのはゲームみたいな剣と魔法の世界だね!あとダンジョン!むしろメインはダンジョンかもしれない!」おぉ!ゲームみたいな世界!何を隠そう俺はゲームやラノベが大好きなのだ!「文明レベルは地球で言うところの中世ヨーロッパが1番近いかな!魔法があるから現代の地球より進んでいる所もあるよ!」そして最高の世界観!!行く、行きます、行かせて下さい!!「あはは!喜んでくれて何よりだよ!」チートは?!チートはないのか?!「ふっふっふ!あるよ!!まずは転生のお約束!異世界言語!それとステータスチェック!」おぉ!ド定番!「もう1つ付けてあげられるけど、何か要望はあるかな!」なら、経験値倍増&必要経験値減少が欲しい!「あれ?僕1つって言ったよね?ダメだよ、ルールは守らないと。あーあ、一気に冷めたよ。もういいや、このまま転生させよう。君が転生する世界で最高難度のダンジョンの最深部に送ってあげるよ。何の力もない君じゃすぐに死ぬだろうねwせいぜい楽しませておくれよ。あははははは!!」お、おい待ってくれ、悪かったよ!「煩いよ。僕しつこいのは嫌いなんだよ。じゃあね。」
俺は光に包まれ、意識を失った。
「う、ここは?」目を覚ますとそこはまるで洞窟のようなつくりになっており、ところどころに赤黒い水溜まりが出来ていた。
「な、なんだここは?あのクソ神の言葉を信じるなら世界最高難度のダンジョンの最深部の筈だ。何とかしてここから出なければ。」まずは自分の実力を知らなければいけないだろう。幸いと言うべきかステータスチェックなるものは貰えた筈だ。「ステータスチェック」
名前 神谷司
種族 人間
体力 5/5
筋力 1
速力 1
魔力 3/3
防御 1
抵抗 1
スキル 魔力感知
ユニークスキル 異世界言語 ステータスチェック
称号 転生者 転生神の悪意 最弱の挑戦者
おぉう、弱いのは分かった。体力はともかく魔力はなんで高いんだ?称号の効果か?