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異世界人が転生してきました  作者: 終純神米
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 牧場から戻った私達はすぐに村長の家に行った。勿論アシシとトウカを連れて。村長の家に行くまで他の村人にすれ違うことなく行けたのが幸いかな。私達獣人族は警戒心や危険察知能力が強く、信頼関係を築けば大丈夫だけどよそ者ってのはやっぱり苦手意識がでてしまう。トウカを1日2日で受け入れれたのはやっぱりトウカが普通のヒューマンではなく神子だからとか関係していそうだ。トウカが纏っている魔力は温かい感じがする。


「村長、お話があります」


 私はそう言い村長の家の扉を開けると既に中には村長と、アーミラおばあちゃんがいた。


「おばあちゃん!?どうしたの?」


 びっくりして声を上げる私におばあちゃんは優しいいつもの声で


「お告げがねあったんだよ。もう村長とは話しがついている。行ってあげなさい。」


 アシシとの出会いがお告げとして、助けるようにとあったとおばあちゃんは言った。今まで平和な日常にお告げなんてものは必要がなかったからあまり知られていなかったけど、アーミラおばあちゃんの魔力の特性は「予言」なんだと後から聞かされた。

 この世界には魔法があり、その魔法の源が神殿にあるとされている。皆それぞれ魔力の特性が異なっている。私の特性は「視界」見つけたいものを一瞬で探し出す事が出来、半径100キロ先までなら自由に見渡せることができる。

 結構便利で人探しの依頼とかは得意中の得意なんだよ!


 既に話がついていたという事で今すぐにでも森に帰りたそうなアシシをなんとか説得して、夜の森は危険だって事で、村で準備をしてから明日朝早くから向かうことになった。

 アシシは不服そうだけど仕方ない。私は夜行性だからともかく魔力にまだ目覚めていないトウカを夜の森に連れて行くのは不安だ。


「今日はわたしの家に泊まりなさい」


 村長のご厚意で村長の家に泊まらせてもらえる事になった。私の家からより村長の家からの方が森の入り口まで近いからだ。

 早く眠りについて明日に備えなければならないが、『依頼内容は着いてから話す』が気になって中々眠りにつくことが出来なかった。





――――――翌朝。


 昨晩の心配が嘘のようにぐっすり眠れた。不安よりも睡魔が勝ったという事だ。我ながら情けない。


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