073
柏木さんが部屋から出て、やっと姉が風呂だと呼びに俺の部屋に来る。
「仁〜。お風呂空いたわよ」
「はーい。今から行くよ」
俺はベッドから起き上がると姉さんは両手を横に開いて部屋の前で立つ。
「何姉さん?通せんぼ?」
「違うわよ。このポーズでわからない?」
なんとなくわかるけどそれさっきしないって姉さん言ったしなー。
「分からないかなー」
「えー。仁。嘘つかないでよ。そんな悪い子は口を口でふさいじゃうぞ!」
「・・・はぁー。わかったよ。すればいいんでしょすれば。はい、ハグしていいよ」
俺が姉さんの前で両腕を肩くらいまで上げると姉さんは
「ぎゅーーー!」
力強く俺の体に抱きついてくる。姉は力が強いから体が悲鳴をあげてる。
みしみしみしみし!
「い、痛い!痛いよ姉さん!強くやりすぎだよ!だから嫌なんだよ。姉さんのハグは」
「ご、ごめん。次は気をつけるから。本当にごめんね仁。それじゃ今日のお姉ちゃんのパジャマにコメントを!」
「ノーコメントで」
姉さん、姉のパジャマはTシャツに下がジャージのズボンだった。
「とりあえず姉さんおしゃれしないの?夜は?」
「何言ってるの。こういうのがいいんじゃない。仁にも時期にわかる時が来るわ」
いや男ならいいと思うけど俺は女の子でその服装はタイプにはならない?いや着る人によるかな?ふむ?
少し考えてしまう。
「まぁとりあえずお風呂空いたから。私はもう寝るわ。あ、言い忘れてた」
「何?姉さん」
姉さんは部屋に戻ろうとする前に俺の前に来て頭を下げる。
「今回のこと、母さんと仁にはいっぱい迷惑をかけたわね。本当にごめんなさい。そして探しに来てくれてありがとう。やっぱり仁は昔から変わってない、優しはがあるわね」
「家族を心配するのは当たり前だよ。例えブラコンの姉でも家族には変わりないんだから。ね」
姉はふっ、と笑いながら
「ありがとう。それじゃ今度こそ部屋に戻るわ。おやすみなさい」
「おやすみー」
姉さんは部屋に戻って行き、俺は着替えを持って風呂場に向かい、風呂に入る。
数分風呂に入った後、あがってから部屋に戻り、また少しベッドで漫画を読んだ後、学校の準備をして寝る。
明日は久々の学校だと期待しながら俺は枕に頭をつけるとすぐに眠っていた。
「起きなさい仁。もう朝よ。起きなさい!」
俺が目を開けて声のした方向を見ると制服に着替えた柏木さんがいた。




