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隣の席の子が可愛いすぎる  作者: 紫 ヤタガラス
レクリエーション編
37/116

036

「それじゃ僕の役目はここまでだから」


 男は3年生フロアの空き教室に俺を置いていく。

 空き教室の奥には姉がいた。


「何のようだよ姉さん。もう昼休み終わりなんだから用件は手短に済ませて」


「ええ。わかっているわ。それじゃ」


 姉は一度言葉をとぎって、また口を開く。


「仁。レクリエーションの時に話があるの。だからレクリエーションが始まったら私のところにきなさい」


「え?説明会みたいな感じで終わるんじゃないの?」


「いいえ。慣れてもらうために簡単なゲームをするの。だから上級生によるゲームが始まったら私のところに来なさい。わかった?」


「・・・わかった。それじゃゲームが始まったら姉さんのいるところに行くね」


「ええ。あ、一人できなさいよ。幸助とか連れてこないでよ」


 ん?何で一人でなの?とは思うがそれだけ大事な話なのかと思い


「わかった。それじゃいくね」


 俺は空き教室から出ていき、奈多子は空き教室に残った。




「よっしゃ。やったわ!仁を放課後確保できたわ」


 奈多子は仁が空き教室を出た後、テンションが上がりまくってガッツポーズで腕をぶんぶん回していた。


「これでいいんですか?野楽さん」


「うん。ありがとうね。でご褒美はいらないんでしょ?早く教室に戻りましょう」


「いや。やっぱり一つお願いします」


 男は奈多子に言う。奈多子は


「仕方ないわね。で何をして欲しいの?」


「握手して欲しいんです」


 男は手を出して奈多子は


「握手?そんなものでいいならはい」


 奈多子は手を出し、男も奈多子の手を握り握手する。


「ありがとうございます。あ、野楽さん」


「ん?今度はなあに?」


 奈多子は男に聞くと


「いいことあるといいですね」


「そうね。このチャンス、ちゃんとものにしたいわ。だから頑張るわ。色々ありがとうね」


 奈多子は空き教室から出ていき、男はふてきに笑っていた。




 俺が教室に戻ると桃田さんは俺の隣の席にすでに座っていた。


「で、お話は何だったの?」


「ん?あー。家にはできるだけ早く帰るのよって。最近帰るの遅いから」


「そうなの?仁君どこ寄り道してるのよ!」


 桃田さんが俺に言うが、俺は桃田さんとゆっくりかえって遅くなってるだけなんて言えない・・・


「どこの誰と浮気してるの!柏木さんか!」


「いや、浮気も何も俺と桃田さん付き合ってないじゃん」


「ふっ!バレたわね!」


 なぜか桃田さんはバカ笑いしながら言っていた。

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