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私野楽 奈多子は弟に裸を見られ、感想を言われて恥ずかしくなり思わず強めにビンタしてしまう。
ビターン!と風呂場からすごい音がしたのに反応し、母さんが風呂場まで来る。
「ど!どうしたの!リビングにまできこえたわよ!何かあったの?」
母は風呂場の着替える部屋にまで来て裸の私と倒れている仁を見て言う。
「これはどちらが悪いか説明してもらえるかしら奈多子」
「い、いや母さん。あのね。私裸を見られて。それで仁に感想言われて思わず恥ずかしくなって強めにビンタしちゃった!仁意識ある?」
母さんは仁の体を揺らすと、仁は目覚める様子はなく
「まぁ大丈夫だと思うけどとりあえず叩いたとこを冷やして部屋に寝かせて置きましょう。あ、後で幸助くんが来るらしいから仁の部屋に入れておいてちょうだい。母さんが仁のこと説明しておくから。とりあえず部屋まで運んで寝かせておいて。冷やすものは母さんが後で運ぶから」
わかったと私は言って早々とパジャマに着替えて私は仁を部屋にまでおんぶして行く。
「全く。仁ったら変態さんなんだから。姉の裸を見てあんなこと言うなんて。嬉しかったけど少し、いやとても恥ずかしかったわ」
仁に裸を見られ私は本当に恥ずかしかった。思春期とかそういうの関係なく普通に恥ずかしかった。
私は仁が大好きだ。兄弟の好きではなく1人の異性として仁が好き。だから他の女にとられたくなくて今日猛反発していた。まさか仁に女ができそうになるなんて。私はどう仁に近づく女を遠ざけてやろうかと風呂に入りながら考えていた。
風呂場には鍵はついているがそのことを考えていたせいか鍵を閉めるのを忘れていた。
「失敗したわ。とりあえず寝かせないと」
私は仁の部屋に入り、仁を布団に寝かせる。その後仁の隣で
「私は仁を誰にも譲る気はないんだから。私を惚れさせた仁が悪いんだからね。仁につく悪い虫は姉さんがちゃんと処理してあげるから」
仁にそこまで言うと私は部屋を出て行く。そして一旦部屋を出た後、自分の部屋に戻り携帯を取ってきて仁の寝顔をパシャっと撮った後また自分の部屋に戻る。それを見て私は自分でも顔がやばいなと思うくらいににやけていた。
「ふへへ。可愛い可愛い私の仁。絶対誰にも渡さないんだから。母さんが何と言おうと私は必ず仁の恋路を邪魔して見せる。たとえ、たとえ、たとえ・・・」
ポロポロ涙が地面に落ちて私は泣きながら
「仁に嫌われそうになってもぉぉぉぉ」
私はそれを言った後布団でしばらく泣いていた。




