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隣の席の子が可愛いすぎる  作者: 紫 ヤタガラス
出会い編
2/116

001

 俺は恋をした。一目惚れだ。その子に出会うまでは恋愛なんて俺には必要ないと思っていたがその子との出会いが俺の中の何かを変えた。これは俺がその子に振り向いてもらうための物語である。




「仁!早くしなさい。学校遅刻するわよー。」


 母親が俺のことを起こす。俺は眠い目を擦りながらベッドから抜け出す。

 俺こと野楽 仁は今年で高校生のバリバリの16歳である

 特に秀でたことはなく、見た目も普通。趣味はゲームで部活などはせず中学から帰宅部で帰ってから毎日ほぼゲームするか寝ているがだった。

 俺は制服に着替えて下に降りると姉ちゃんに


「仁。あんたまた夜遅くまでゲームしてたの?今日からうちの学校に入るなら少しくらいは生活態度改めなさいよね。勉強はできなくてもそこらへんは凄く厳しい学校なんだからね」


 先に居間に降りてきていた姉に言われる。

俺の姉ちゃん、野楽 奈多子は2歳年上の姉で今日から俺が入学する学校の3年生である。根暗な俺とは違い、姉は活発で運動はよくできる。勉強は少しおバカかもしれないがテストで赤点をとり、補習になっても毎回ちゃんと参加している。


「私は先に行くけどあんた学校まで来れる?大丈夫?」


 姉は一応心配性で優しい。俺はいつも姉の優しさに甘えている。


「大丈夫だよ。ありがとう。コウちゃんと約束してるから大丈夫」


「わかったわ。それじゃ遅刻しないでくるのよ。母さん行ってくるねー!」


 母さんはいってらっしゃいと姉を見送ると


「ほら仁。あなたも早く準備していきなさいな。入学式の時くらい早く行ったらどうなの?」


「うん。今から行くよ」


 俺も用意されていた朝ごはんを食べて、支度し、玄関に向かう。


「それじゃ母さん行ってきます」


「はぁーい。気をつけてね」


 俺は家を出て学校の道のりの最初の交差点で友達のコウちゃんと合流する。


「おはよーさん仁」


「おはようコウちゃん。待った?」


「今きたとこ!ほんじゃ行きますか」


 コウちゃんと俺は一緒に学校に向かう。コウちゃんこと金村 幸助は俺の一番の親友で小学生からの付き合いだ。友達のいない俺に積極的に仲良くしてくれてとても助かっているし、とても嬉しい。コウちゃんも頭はあまり良く無いし運動も普通ぐらいだが、人とのコミュニケーション能力はとても高い。体型もそこそこで髪の毛もスポーツがりぐらいの長さだ。


「今日から俺らも高校生やな仁。なんか高校生になってからの目標とかあるか?」


「うーん特にないかな。まぁとりあえず進級だね。コウちゃんは?」


「俺は恋がしたいかな。高校生だし中学まで恋愛経験ゼロやからな。流石に彼女欲しいわ!」


 コウちゃんの話をなんとなくわかる俺だった。

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