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82話 【7】

一「ん?2人ともそんな所で何をしてるんだ?」

主「あ、きたきた!いくぞ?」

ジョー「せーのっ!」

主&ジョー「3周年おめでとー!」

主「クラッカーパーーン!」

一「……なあ、何点かいいか?」

ジョー「ん?どうしたの?」

一「まず……遅い。」

主「えっ?」

一「今もう11月の中頃だぞ。せめて前回やれよ。」

ジョー「な、なんだって……」

一「そして2周年な。1年多いんだよ。」

主「そ、そんな!じゃあこの3周年って書いた看板はどうすれば!」

一「来年に使い回せ。というかなんでそんなもん使ってるのにクラッカーは声なんだよ……」

主「予算が……」

一「いや、その看板を作る金で……ジョーどこ行った?」


 一「あ、これダントツで好きだわ、うまい。」


 うp「それ本当か?……あ、うまい?いや辛っ!」


 俺達は串焼きと飲み物を買った後折角だからと全部の屋台の料理を買って、一口ずつ食べる事とした。当然全部食べれるわけがないからな。食べた奴はインベントリ行きだ。

 ちなみに立ち食いもなんだからと適当なベンチに座って食べている。

 まずは最初に買った事もあり、まずは串焼きから食べていった。

 串焼きの大きさはいわゆるスーパーとかの焼き鳥よりちょっと大きくなったくらいの大きさの肉が5個ついており、味は塩、ハーブソルト、タレ、唐辛子、からしの順番で食べた。

 サッパリとしたシンプルな塩、シンプルながらも奥深い味わいのハーブソルト、コッテリとしつつもクドくないタレ、唐辛子や胡椒がピリッとくる唐辛子。どれもおいしかったが今食べているからしが1番うまいと俺は感じた。

 この串焼きからし味、マスタードみたいなもんかと思ってたがそんな事はなく、いわゆる和がらしの様な辛さを持っており、そのツーンとした辛さが癖になってうまい。……うpはとても悶えているが。


 うp「お前、なんでそんなに平然としてるんだよ……」


 一「……いや、そんなに辛いか?俺はさっき食べた唐辛子の方が辛かったぞ?」


 辛いのは嫌いじゃないけど辛過ぎたら痛いんだよな。今回の串焼きも痛い一歩手前くらいだったし。


 うp「マジ?こっちの方が辛いと思うけどなー……。」


 俺は串焼きをインベントリに入れコーラを少し飲み口の中の油分を流す。


 一「まあでもうまいだろ?」


 うp「ま、それもそうだな。」


 うpがグイッとビールを飲み、次は何を食べる?と聞いてきた。


 一「うーん……買った順番的にパンだな。」


 うp「ああ、わかった。これだったよな。」


 パンの屋台、とはいったものの内容はサンドイッチやハンバーガーなどの惣菜パンを扱っている屋台だったのだが、その際何を買おうか迷った結果とりあえず俺はサンドイッチ、うpはホットドックを購入した。

 俺が買ったのは気まぐれサンドイッチ(具沢山)だ。5枚切りくらいの大きさの食パンにレタス、きゅうり、トマト、を結構な量挟みアボカドとツナとマヨネーズのソースを塗ったサンドイッチだ。


 一「お、うまそう。」


 どれ一口と。……パンしか食えなかった。だがパンも厚みがそれなりにありしっかりとソースが染み込んでいてそれなりにおいしい。もう一口食べよう。……おお、野菜がそれぞれ別の食感を醸しつつサッパリした野菜としつこくない程度にまったりとしたソースの味が調和してとてもおいしい。このハーモニーは他の料理では……


 一「う、うっぷ。」


 うp「どうした?何かあったか?」


 一「いや、様々な味が絡み合ってたから他にこんな料理あるかな?とか思ってたら万豐菜煮が頭を うp「よし、この話は終わりだ。あんな料理という名の味覚破壊兵器の話は終わりだ。終わらせなきゃいけない。」そ、そうだな……」


 俺はサンドイッチをインベントリに入れて次にフライドポテトを一つつまむ。


 一「あー、うめぇ……」


 この塩と胡椒というシンプルな味わいが単純だがとてもうまい。


 うp「ずっと食べていられるな。」


 一「そうだな。」


 まあ、多分5分も食い続けたら腹一杯になるけどな!はっはっは……さて、口をコーラでサッパリさせてと……


 うp「あー、うめえうめえ、フライドポテトとビールがあってうめえ。……お?今度はそれを食べるのか?」


 一「ああ、そうだな。」


 俺は最後のデザートであるクレープに手をつける。


 一「さて、いただきますと……おお、うわっ。」


 クレープを手に持った瞬間に生クリームが溢れ出る。生クリーム増量って書いてあるやつ選んだが失敗だったか?というかそもそも俺そんな生クリーム強くない……いや、問題ない問題ない。


 気を取り直して一口食べる。うーむ、この……うん。


 一「胃もたれしてきた……」


 ダメだ。やっぱりダメだったよ……生クリームが胃を侵食してくる。


 うp「おいおい、大丈夫か?コーヒーとかかってくるか?」


 一「いや、まだコーラがあるからそれで何とする。」


 俺はコーラを一気に飲み干し一息つく。


 一「今回は生クリーム行けると思ったんだがなぁ……」


 うp「ははは!おいおい、それクリスマスとか俺達の誕生日にもケーキ食った後に聞いたぞ。」


 一「そうだったか?……ん?なんだ?」


 うp「ははは、そうだ……お、どうした?」


 急に、本当に急にメッセージが来た。


 一「いや、メッセージが届いた。何だ?」


 うp「へぇ、どんなどんな?」


 一「そうだな……」


 俺はメニューからメッセージを読む、を押して内容を見る。


 一「ええと、なになに?……傲慢なる者へ?……これだけか?いや何だこれ?うp……ん?えっ?なんだ!?」


 周りを見るとそこには黒い壁に、赤の十字架を装飾された部屋に立っていた。……どこだよここ……


 「やあ、キミが傲慢なる魂を持つ者なんだね?」


 一「ん?いや、お前誰だよ。」


 俺が困惑しているとそこには白い仮面を被ったピエロがいた。……いやまあ、正直何を言ってるんだと思う。


 「え?ワタシの事かい?ワタシはなんだっていいさ。ただ呼ぶならピエロのピーちゃんとよんでくれよ?さて、もう一度聞くけれど、キミが傲慢なる魂の持ち主だね?」


 ピエロのピーちゃん……捻りがないな。今度からppって言おう。


 閑話休題


 それはともかく傲慢なる魂か。おそらく7つの大罪スキルを入手する際に使用したアイテムの事だろう。


 一「ああ、いかにも。俺がもっている……持っていると言っていいのか?まあ持っているぞ。」


 pp「やっぱりね。あのメッセージを見てここに来た、つまりはキミが傲慢の持ち主、さあ!始めよう!」


 え?なにを?という隙すら与えられず後ろを振り向くと両開きの扉があった。その扉をppが開くとそこには一つの大きな円形のテーブル、7つの椅子、そしてそこに腰掛ける6人の人物がいた。……アレを人と称していいのかは謎だが……


 pp「さあ!キミはここに腰掛けてくれよ?」


 俺は勧められた席に座る。……せっかくだし他の奴らを見ておくか。


 ざっと座っている奴を見る……


 一「……いや、どんなメンツだよ。」


 「ボクもそう思うよ。」

 「この面子は珍しいよな。」

 「わかる。」


 「なによ、あんた達知り合いなの?」

 「ヘケケケケ、そうっぽいな!」


 そこには見知った顔であるオーバーのジェノサイド、ブレイバーズのバハムート、野菜と魚のカレーのカオスポテト。そしてずっと寝てる白衣の男、黒と白のゴスロリ女の子、そしてボロボロの服を来た男がそこにはいた。


 pp「全員揃ったね?」


 ジェノサイド「ボク達を集めて一体何をさせる気だ!」


 カオスポテト「そうだそうだ!」


 「強欲、暴食、まあ待ちたまえ。その前に、一回みんなで自己紹介といかないかい?」


 「ケケ!自己紹介?必要か?」


 pp「色欲、ああ、必要さ。何故なら今回はただの交流会だからね。」


 ……ん?


 一「いや、え?交流会?」


 「交流会?わざわざこんなご大層な場所に連れてきて?」


 pp「傲慢、嫉妬、その通り。今後の為の交流会さ。罪深き七つの大罪の交流会をね。」


 ばはむーと「……マジか。そんなものの為に呼ばれたのか。」


 pp「憤怒、そうだね。……というかみんなやけにこの交流会に不満そうだね?」


 そりゃあ急に意味のわからない所へ飛ばされてはい交流会を開きましょうとか訳がわからないからな。


 pp「まあ、なんだっていいさ。とにかく、まずは傲慢から順番に1人ずつ自分の事を紹介してって貰えないかな?」


 ジェノサイド「その前にお前の事が聞きたい。聞かせろ。」


 pp「強欲、怖いね〜。ならワタシから説明するよ?ワタシはピエロのピーちゃん。しがない悪魔のピエロだよ!さて、終わりだよ。さあ、傲慢、次ね。」


 え?終わり?


 一「あ〜……わかった。俺は傲慢の(はじめ)、クランの戯れを好む者共のクランマスターを担当している。よろしくな。……こんなもんでいいか?pp。」


 pp「え?pp?一、どういう事だい?」


 一「ああ、自分で言ってたろ?ピエロのピーちゃん。だから略してppだ。不満なら言ってくれ。」


 pp「あ、え、いや、別にいいんだけど……まあこの話は後でいいさ。強欲、自己紹介よろしく。」


 ジェノサイド「ああ、わかった。ボクは強欲のジェノサイド。情報屋のオーバーのリーダーを務めている。よろしく。……次は?」


 pp「よろしくジェノサイド。次だね?嫉妬、おねがい。」


 「わかったわ。私はアレックス様のパーティの1人、嫉妬のミルよ。」


 そういうとミルは俺達を一瞥し


 「大会の上位の貴方達は許さないから。」


 と言ってきた。……いや、なんでだ?


 pp「おお、ミル、怖い怖い。次は憤怒だね。」


 ばはむーと「私は憤怒のばはむーと。所属はブレイブレジェンドが1人。よろしく。」


 pp「うん。よろしくねバハムート ばはむーと「違う!!ばはむーとだ!!」……え?ワタシ間違えた?」


 ばはむーと「言葉の印象が違う!私はばはむーとだ!バハムートじゃない!」


 pp「え?え?みんなわかる?」


 ppは俺達を見てきた。正直全然わからん。


 pp「ま、まあ、ごめんね。次行こうか。色よ「ケケケ!ワタクシの名前は煙seruだ!無所属!よろしく!」え、ええ?まあ、キセル、よろしくね。」


 煙seru「俺は煙seruだ!キセルじゃねぇ!もっとruを巻き舌で話せ!ウケケケケ!」


 pp「わ、わかったよ。次は暴食だね。」


 カオスポテト「あー……うん。俺は暴食のカオスポテト。野菜と魚のカレーの副マスターだ。よろしく。」


 pp「ほっ、よろしくカオスポテト。さて、最後なんだけど……怠惰。自己紹介。」


 「……え?もう1回言って?」


 pp「怠惰、自己紹介。お願い。」


 「……ああ、僕の名前は.(ピリオド)、無所属。よろ。」


 pp「ああ、よろしくピリオド。さて、全員自己紹介も済んだね。」


 一「ああ、お前が何回か地雷踏んだ様な気もするがな。」


 カオスポテト「そうだそうだー、お前のせいで自己紹介やりづらかったぞー。」


 ジェノサイド「確かに。カオスポテトは辛そうだったな……」


 pp「……自己紹介も済んだね?」


 あっこれ、はい、って言わないと先に進まないパターンだ。


 ミル「しましたわ。次に何をするのよ。」


 pp「え?終わり。」


 ……


 一「はあ!?」

 ジェノサイド「終わり!?これだけ!?」


 pp「ああ、終わりだ。まあ僕の役目はね。後20分あるからその間に君達が勝手に交流してよ。」


 そう言って天井に穴を開けてppは逃げた。


 .「……穴が塞がった?」

 ばはむーと「取り逃したか。無念。」

 煙seru「まあ、また今度殺っちまえばいいさ!ケケケ!」


 カオスポテト「なんだったんだ一体……ん?この状況で俺達交流するのか!?」


 俺達の交流会はまだ始まったばかりだ。

はい、忘れてた後書きです。

いやあ……2周年完全に忘れてましたね。残念残ね ジョー「クラッカーパーーーン!!」!?なに!?何!?

ジョー「はっはっは!2周年のお祝いにこっちにも来てやったよ!はっはっは!!」

主(後)「……ああ、今回はそういう後書きか。とりあえずこれでも食べてな。」

ジョー「お!これ今回の話で使ったサンドイッチだ!いっただっきまーす!」

主(後)「さて、えーっと?ああ、そうですね


遂にやって参りました。7つの大罪です。

この7つの大罪、結構物語では重要になりやすい部類です。しかし!私の小説では序盤に出てきたくせして全くと言っていいほど触れられなかったこれです。ちなみに重要かどうかはまだ未定です。神と私となろうの文章消滅具合によりますね。

さて、長々と話しましたが

次回、交流会!お楽しみに〜


……さて、

主(後)「なあ、ジョー、……おい!ちょっと待て!なんも残ってないってどういうことだ!」

ジョー「え?クレープとフライドポテトと串焼きの事?全部食べたよ?」

主(後)「まじかよぉぉぉぉぉ!」

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