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75話 整理整頓

主「さて掃除掃除……」

ジョー「主!手伝うよ!(へっへっへ、邪魔してやるぜ!)」

主「ジョー……なら一つ頼みがある……」

ジョー「ん?なあに?(へっへっへ、頼みの最中に邪魔してやるぜ!)


主「心の声聞こえてるから帰れ。」

 

 一「ん?超大型アップデートのお知らせ?」


 ある日、俺はいつもの様にゲームにログインをしようとした所、【超大型アップデート】という文字がデカデカと表示されていることに気づいた。


 内容は

 ①、装備枠を武器、防具、その他から武器、頭防具、服、足防具、その他に変更。

 ②、インベントリに枠を設け、アイテム、装備を100枠までしか、枠は100個、一部回復ポーション等は30個までしか持てないようになる(今までは無制限)

 ③、ちなみに今回の超大型アップデート後持っていたインベントリ枠の赤枠外にあるアイテム、装備はその枠の数……新しくなる枠の数分の【赤い紙】に変換される……なんだって!?


 一「おいおいおい!嘘だろ!」


 俺のインベントリにはそりゃあもう大量のアイテムと装備がある。というかガチャで手に入れた物資がある。それを……なんだ?赤い紙に変える?そんなよくわからないアイテムに変えられても困るってもんだ。ちょっと気になるけど。

 俺は気持ち急いでログインをした。



 一「さて、とは言ったものの何から着手するべきか……」


 うーん……とりあえずクランに向かうか……


 一「お?今日も誰もいないのか?」


 歩きながら考える。今日昇は華ちゃんと一緒に買い出しに出てるしモブAとタンク&ウォリアーの2人はログインをしていない。つまり、また一人という訳だ。


 一「ま、さっさとクランに行って一旦アイテムどれくらいかな……」




 一「まじかよ……一人でこのアイテム量をどうにかできるのか?」


 俺は現在、メニューを開き総アイテム7237枠を見て絶望している。と、言うのも……うん、どう処理すればいいかわからないからだ。たわしとかどこに卸したらいいものか……ん?


 一「この赤い枠線はなんだ?」


 インベントリの中のアイテム欄の中にあったそれをタッチしてみるとああ、このインベントリの枠線の中に入っていないアイテムがおそらく赤い紙に変換されるのだろう。


 何はともあれ、とりあえず適当に整理整頓してみる事にした。

 えーっと、この草兎の皮を赤枠の外に出して代わりに……



 一「飽きた!」


 一人で作業する事10分、ついに飽きる。

 いや、これも普段から整理してなかったつけがきたんだが……

 うーん、こう、地味な作業だからモチベーションが続かないな……誰か話し相手でも居れば良いんだが……


  一「あっ、そうだ。アイを呼ぼう。」


 そういえば久しぶりに呼ぶな。とか考えながら召喚をする。


 アイ「はーい、アイでーす!……あっ、一さん服と帽子新調したんですか?」


 え?あ、そうか。俺装備変えたな。


 一「ああ、1週間前くらいに買ったんだよ。」


 アイ「へぇ……かっこいいですね!」


 一「ああ、ほんと?ありがとう。」


 正直ちょっと嬉しい。


 閑話休題


 と、そんな事を話した後本題のアイテム問題について話した所、


 アイ「いっそ大事なアイテムだけ残して赤い紙という物に変えるのはどうですか?」


 という意見を貰った。……確かにその通りだな。そもそも赤い紙というアイテムがどんな効果のアイテムかもわからない状態で手に入れない。という選択肢はあまり良くないな。むしろ手に入れて何かに使えるかもしれないからな。

 ……というかそもそも赤い紙ってアイテムじゃない可能性もあるな。

 最初にアイテムって決めつけたがよく考えたらアイテムって記入されてなかった……うん、なかったと思うし、新しい通貨のような物かも知れないしな。大会の時に手に入れたカジノコインとかもそんなかんじだし。


 一「そうだな。うん。その通りだ。……ならちゃちゃっと大事なアイテム残して赤い紙に変えるかな。」


 アイ「はい、頑張ってください!」


 と、こうしてアイテムの整理が始まった。

 このアイテムはいる、このアイテムはいらない、そんな感じでアイテムを整理していった。


 そして、だいたい20分くらい話しながら整理をしていくと、色々な物を発見した。


 一「おお、スキル書いっぱいあるな。」


 アイ「スキル書……?一体どんな物ですか?」


 一「ああ、早い話スキルをゲットする本だな。例えば……」


 俺は適当にスキル書を一つ取る。


 一「このスキル書……スキル【武器】の鎌術だな。これを使用すると……」


 お、どうやらスキルを取れたようだ。おれは脳筋用大鎌風両手杖を取り出し、鎌術の技、なぎ払いを何もない場所に繰り出す。


 一「こんな感じでスキルを入手できるんだよ。……そうだ?」


 アイ「そんな物が……どうなされました?」


 ふむ……このスキルなんとなく取ったが意外と悪くないかも知れないな。最近使ってなかった……というかほぼ使ってないがとはいえスキル【武器】の農具術はあくまで農具を最低限どうにか使うって感じだったしな……。あれ?もしかして。


 一「魔法は重複したしこっちも重複できるか?」


 アイ「一さーん?どうしましたか?」


 俺は持っている鎌術と杖術を全て注ぎ込む。

 そして、鎌術が×14、杖術が×16となった。これに意味があればいいのだが……


 アイ「ハージーメーさーーん!!」


 一「ん?うわっ、びっくりした!ああ、アイか……

 すまん、ちょっとスキル増やしてた。」


 アイ「あの……そういう物は後で一気にやった方が良いのでは?」


 一「ああ、うん、そうだな。」



 俺は作業に戻る。時々変なアイテムを見つけて一喜一憂したりした。

 そうして最終的にまずガチャで出た☆☆☆☆の傲慢なる魂(偽)と災厄の名札、灰龍の卵。それとザ・スカイとアクア・ダガーズ(両方レプリカ)だ。(アヤカシ)(ツドウ)(オウノ)(カンムリ)(レプリカ)は正直特に効果無かったから別にいいかなって……まあそれはともかく、他には☆☆☆で出た使える武器の一部だ。5つあって、鎌のブラックシックル、ハンマーの墜鎚、短杖のW・W、長杖その1呪呪呪呪、長杖その2龍屠杖(リュウホフルツエ)だ。詳細はまた今度するとして全部まあまあ使える。それらと今度は防具の「対魔法使い用フルプレートアーマー」を残す。ちなみにさっきの呪呪呪呪とコレで魔法の稼ぎを行なった。


 閑話休題


 そして次に☆☆だが……正直スキル書のスキル【武器】から鎚術を使うくらいだろう。☆からは何もない。


 さて、ガチャから出てきたアイテムはこれでおしまいだ。今度は今まで手に入れたアイテムを整理していく。

 懐かしい思いをしながらも、あっさりと終わらせた。残す物は今着ている装備、真理の太極図「白と黒の兄弟」【はじまり】と【おわり】のぼうし 【LV0】だ。それと怒りの草兎のつなぎと脳筋用大鎌風両手杖、栄光の首飾り「紫黄の親子」だ。今後何かあった時にこの二つは使えそうだからな。

 そうして次に出すのはこのゲームの大会で貰った優勝賞品の「絆と勝利の宝玉」だ。マジで重てぇ……

 そうして今度はダンジョンコア、それとなんかあった土砂崩れ(マッドスライド)(クロコダイル)の死骸を20頭分だ。

 そして、これらをインベントリ内に入れて今日の作業は終了とする。


 一「終わった……」


 アイ「お疲れ様です。」


 しかし、長かった……長かったか?どっちかというと意外と短かったって言ったほうが正しいな。1時間かかってないし。


 アイ「しかし、赤い紙……一体どんな物なのでしょうか……」


 一「確かに。……これって枠を使えば使う程貰えんのかな?」


 アイ「おそらくは……それどころか先程一さんから持っていたアイテムの数が新しい枠に合わせて貰えそうですね。」


 一「ん?どういう事だ?」


 アイ「いえ、こう、自分が203個持っているアイテムがあるじゃないですか。」


 一「ああ。」


 アイ「それって新しいアイテム枠だと100個分の枠2つと3個分の枠が一つで合計3つの枠になるんじゃないかな〜と……」


 一「…………盲点だった。そうかもしれねぇ……」


 アイ「あっ、いや、もしかしたら違うかもしれませんが 一「その上で確かめても大丈夫だ。むしろその考えが無かったからな!」


 それにそのアイテム100個→1枠換算理論だったら一つ一つ別のアイテムを取るよりずっと効率の良いアイテム収集方法を俺は知っている。


 俺はアイと一緒にその効率がいいアイテム収集方法ができる場所へ向かった。

はい、後書きです。

今回の回を書いてて思った事、……アイの口調忘れた……。まじ今までと若干違うかもしれないんでそこん所よろしくお願いします。

次回、アイテム枠稼ぎ!


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