66.5話 自分が強くなったと思う時、仲間はその数倍は強くなっているのだ。
ジョー「さて、どうする?」
主「むぐー!むぐぐー!」
一「…なんで主がボールギャグしてるんだ?」
ジョー「いや、なんとなく。」
主「むぐぐぐぐーむぐぐぐー!」
俺は今、クランの寺の一室でゆったりと寝転んでいる。
何故かって?……まあ、正直作業が終わって一気に疲れが来たからちょっと楽な姿勢で休むか……とか考えていたら寝転んでいた。まあ床が畳だし周りが静かなら仕方がないな、うん。
さてそうしていると部屋に聞き馴染みのある声が響いたので聞こえてきた方向を見る。
うp「おい、ついに買ったぞ!」
ああ、うpか……いやちょっと待て。
一「いや何を買ったかを言えよ……足りない食材とかか?」
うp「違うんだなぁこれが……、武器だよ。」
……え?武器?うpが?
一「お前……装備できないんじゃ……何故だ?」
うpは機関銃の腕を持つ魔導人形という種族でそのデメリットで装備できなかったはず。
うp「いや、まあたしかにそうなんだが……俺銃なら吸収する事ができるって言ってなかったか?」
一「え?……言ってたか?」
うp「多分この腕の銃を披露した時に説明したと思うんだが……いや、その後か?まあなんにせよ説明したと思う。」
そうか……そうだったっけなあ〜?全く覚えてないな……
うp「まあ、多分覚えてなさそうだからちょっと説明するが、そうだな……例えるなら追加ステータスって所だな。銃を吸収してステータスとする……」
一「ふむふむ……ん?ステータスの吸収量によっちゃあチート級じゃないかそれ?」
うp「そう、そこなんだよ。まあ俺まだ吸収してないから今からやるわけだが最初はコレだな。」
そう言うとうpはインベントリから……鮮やかなピンク色の軽機関銃っぽいやつを取り出した。
一「それなんだ?やけにピンクだな。軽機関銃っぽいが……」
うp「そうだな。軽機関銃だ。適当に買った市販ののやつだから名前は知らんが。」
一「おいおい、自分が今から吸収する銃の名前くらい うp「お?吸収したけど変化がない?」……まあいいか。しかし変化が無いってどう言う事だ?ステータスも?」
うp「ああ、そうだ……いや、見つけた。」
一「お、どれくらいステータスが変わった……ん……だ……?」
俺は唖然としていた。うpの右腕にピンク色の軽機関銃が付いていたからだ。
うp「そうだな……AGIが1上昇したな。」
一「これは……根気のいる作業になりそうだな……」
うp「ああ、……いやまて、完全に吸収するか聞かれた。ちょっとやってみる。」
一「ああ、絶対そうした方がいい。間違いなくな。」
そうする事数秒、うpが完全に吸収したのだろうか腕は普通に人の腕になる。
うp「うーんビミョい……」
一「え?どうなったんだ?」
うp「STRとDEFが2上がったな。」
う、うーん微妙……
うp「ま、まあ、まだ一丁だけだ。それに軽機関銃だけだし……」
と、そう言っては違う銃も試してみたが上昇量はあまり変わらずうpのやる気が減少していったものの
・どんな銃でも吸収できる
・完全に吸収してない銃は使用できMPを消費(消費量は武器毎に違う)し、弾を撃てる
・吸収した銃を使用する時に種類毎に効果がある場合は発揮される(完全に吸収した場合効果を自前の銃で……なんて事はできない)
・その銃専用の技も使える
という事がわかるとうpもテンションが上がったのかどんどん吸収していく。
うp「なあ、お前も何か銃とか持ってないか?吸収したいから欲しいんだが。」
とまで言ってくる始末。まあいいけど。
一「まあ、ガチャでゲットした使う事のない星2と3のやつならいいぞ。ほらよ。」
うp「おっ、ありがとな。」
そう言って俺はあまりレアでない物を渡す。え?星4の銀世界霏霏は渡さないのかって?いや、それは今後重宝するかも知れないし……待てよ?弾ないじゃん。あ、なんか普段使わない気がしてきた。ここぞって時にしか使わない気がする。ならまあ渡してもいいかも知れん。うpなら自分で銃弾が作れるしな。
一「よし、うp、これもやろう。」
うp「おお、サンキュ……え、マジ?コレを?いいのか?これ多分アレだろ?ジョーとか白黒とかのアレだろ?」
アレってなんだよ……わかるけど……
一「まあ、銃だし、俺には魔法があるからな。折角だしどうだ?」
うp「そ、そうか?なら貰っとくわ。完全吸収はやめとくけど……」
そう言って吸収する。
うp「お、これ吸収したらMND以外の全部の基礎ステータスを1.05倍するのか。……まあ、悪くないな。」
……あ、そうか。もともと全てのステータス1.1倍だからある程度のステータスに補正がかかってもおかしくはないのか。終盤とかに輝きそう。……基礎のステータスじゃなくて種族の上昇率込みでのステータスの方が良いんだけどな……
と、そのような事があり結果的にうpは星2の銃42丁と星3の銃16丁、そして銀世界霏霏とうpが持っていた銃12丁をやってステータスが
HP.510/510 MP.108/108
STR140+280+163(吸収)
DEF30+(60)+28(装備)+158
INT 50+(50)+3
MND10+(-2)+1
AGI 160+(608)+8+8
DEX50+(100)+3
LUK918
となった。……思ったよりステータスが伸びたな。
うp「うーむ、やっぱり銃を手に入れるのに効率が良いのはガチャか……」
一「いや、そんなに効率は良く無いぞ?マルクが大量に無ければの話だが……マルクそんなに無いのか?大会の時の金は?」
うp「ああ、いやいや、まだ余裕でマルクはあるぞ?ただちょっと面倒なんだよな……」
ああ、それはあるな。
うp「まあ、それは今度やるとして今はちょっとこのステータスで何か狩って試してみたいな。なにかいい獲物はいないか?」
獲物?
一「土砂崩れ鰐とかはどうだ?俺も少しやってきたんだが……」
うp「ああ、悪くないな。それで行こう。」
と、こうして俺たちはまた土砂崩れ鰐を狩猟しに向かった。
はい、後書きです。
今回はちょっと短めです!…まあ、正直書いてる最中にこれ67話の内容じゃないな…と考え急遽変更した次第です!
次回、鰐…多分鰐




