53話 星の光
ジョー「帰ったね……。」
主「そうだなぁ。」
一「ま、コラボ回は今回でラストだし次回があるかどうかわからんがな。」
主「まあこれからは普通になるんでよろしくです〜。」
アイ「つ、強すぎる……。」
一「俺が言うのもなんだがチートだよなあ……」
俺とアイはあの3人の全滅後、あの下級理神の強さについて色々話し合う事にし【ダンジョンの中で侵入者がボスと戦いました。それによりこのダンジョンコアを用いてダンジョンのボスを召喚できるようになりました】……たかったんだけどそんな事を言ってる場合じゃない気がする。いや、むしろ好都合か?
一「なあ、今ここにボスを召喚してもいいか?」
アイ「え、い、いや、その、ここに、ですか?」
え?ダメなの?
一「ダメか?いっそ本人に聞いた方が楽な気がするんだが……。」
アイ「いや、その……あっ!そうだ!そういえば!あのお三方はどうなりましたか?」
……まあ、今度召喚するか。俺もちょっとあの強さを持つあいつを迂闊に召喚して暴走してもらっても困るしな。
閑話休題
まあ、このゲームの死亡ペナルティはマルク損失と30分間全ステータス1/10になって最後に来た町、もしくは最後に入った洞窟等の入り口に戻る。と、なっている。
一「ダンジョンの前に居ないなら多分最初の町のギルドあたりじゃないのかな?」
ダンジョン前を確認しても居ないので恐らくそうだろう。
アイ「なるほど、……えーっと、そのー、で、つ、次はどうしましょう。……ダンジョンのトラップはあのお三方にはあまり成果を残せませんでしたね。やはり相性とかあるのでしょうか?」
……ああ!まだ俺が召喚するかもしれないって思ってるからこんな挙動なのか。じゃなきゃこんな声が震えてないわな。演技だとしてもすごいしな。
閑話休題
……トラップか、結構自信あったんだけどなー。
一「あ、ああ。たしか里ちゃんが全部解いてなかったか?」
アイ「そうですね、何かそういう種族特性でも持っているのでしょうか。獣人の中の犬人の様な嗅覚では無いと思いますが……」
一「何か見てた様な動作があったから目に関する種族なのかもな。推測でしかないが。」
こう、視線を向けた方の罠を全て見る能力……ってそんな都合のいい能力は流石にないかな。
……またちょっとダンジョンでも弄るかな。
一「まあそんな事考えても仕方ないな。よし、アイ、俺はちょっとダンジョンをいじっておく。俺らのあれやこれやを吸収して成長しているだろうしな。」
アイ「はい、了解です。」
俺はアイを召喚で……返す?何処にだろうか?まあ、適当に返してさあダンジョンをいじろうとしたその時、うpから連絡が来る。
一「なんだ?……今すぐ店にこい?」
なんかうぽつ(店)に今すぐ来て欲しいらしい。理由は後でとも書いてるからそこそこ急ぐ……必要はないな。どうせ適当な事だろう。
一「ダンジョンの入り口近くの扉からいくか。」
あそこから行くほうが直接中に入れていい気がする。
と、俺は考え中に入る。
うp「おお!やっと来たか!実は 「やっと!やっと来てくれましたね!」……まあ、後は本人から聞いてくれ。」
……中にはうp、レーナちゃん含むあの3人、そしてなんか居た金髪のツインテールのつり目でいかにもお嬢様的な感じの女、その周りに黒いスーツの男がいる。
一「えーっと、あんたか?この集団のリーダーは。何しに来た?」
「おい!馴れ馴れしくお嬢に話しかけるんじゃない!」
……何故話しかけたらダメなんだろうか。俺は普通の質問しか言ってないと思うのだが……
「いえ、いいですわ佐藤さん。私達が押しかけたのですから。」
佐藤「はいっ!」
お?この人はそこそこ話が通じそうかな?というか黒スーツの人佐藤って……うん、嫌いじゃないな。
「私達は攻略組筆頭パーティのスターライトです。そしてこのパーティの指揮を取ります私はエリザと申します。以後お見知り置きを。」
おお、結構マトモだな。素か?まあ、そういうロールプレイだとしてもそれを突き通せているからいいか。というか攻略組オーバー以外にいたんだな。
エリザ「そして、早速ですが本題に入らせていただきますがまず貴方がウィザードカプリシャスのリーダーの一様ですか?」
一「ああ、そうだ。」
エリザ「ありがとうございます。でしたら一つ、お願いがございます。」
うん?なんだろうか。
エリザ「私達スターライトを鍛えてもらえないでしょうか!」
一「……え?」
うp「まあ、そうなるわな。」
レーナ「いや、エリザさん?せめてもう少し説明してもらえます?」
エリザが俺に説明した事は「クリスマスの大会を見てスターライトの面々が不甲斐ないと思って、なんとか鍛えて欲しい、報酬は何か適当な物を見繕う。」との事。この場所にこれた理由は、歩いてたら草兎装備の初心者っぽいプレイヤーが中に入って行った店があり(そもそも初心者っぽいプレイヤーがそんな所行くか?)と思い、何かあると踏んで入ったらしい。
一「で、もしハズレでも何かに使えるかもしれないから入った結果ビンゴだったと……」
エリザ「あの……お願いできますでしょうか。」
ふむ、俺に人を鍛えるセンスは皆無だからな。適当に土砂崩れ鰐周回でも……いや、待てよ?
一「ああ、いいかもしれないな。」
うp「お?意外だな。てっきり土砂崩れ鰐RTAでもやらせるのかと。」
里「それは〜一般プレイヤーには〜キツイかと〜?」
フュルステイン「ああ、そうだな。」
一「いや、そんな事はしないぞ。最初思ったけども。それよりもっと効率の良さそうな方法があってだな……ちょっと3人のうち誰でもいいからこっち来て。うp、厨房の奥借りるわ。」
フュルステイン「む?どうする?」
レーナ「よし、私が行くよ。」
里「わかったー。」
うp「厨房?奥?まあわかった。」
と言うわけで2人で奥に行く。
一「コソコソ(なあ、お前らってダンジョンでレベルとか上がったか)」
レーナ「コソコソ(え?レベルですか?たしか全員3レベルくらい上がりましたよ?)」
一「コソコソ(そうか、ありがとう)」
レーナ「あっ!」
一「うん?どうした?」
レーナ「すみません!急用を思い出しました!」
一「ああ、ドンマイ。」
レーナちゃんが全力疾走……はしてないけど2人にメッセージを送ってログアウトしている。
まあ聞きたいこと聞いた俺は皆のところへ戻る。……なんか広く感じるか?いや、そうでもないわ。あの子らちっちゃかったしな。
エリザ「あの、結局どうなりましたか?」
一「ああ、うん。まあ、OK……なのかな?」
エリザ「え、そ、それはどういう……」
一「まあ、とりあえず準備がいるから、飯でも食ってパーティの面子全員でも呼んでくれ。」
エリザ「えっと……どのくらい時間がかかりそうですか?」
一「ざっと30分くらい?」
と、言いクランに戻る。後ろから何か声が聞こえるけど気にしない。
そしてクランに戻る時うpに今からする事を伝える。
……うpからOKの文字が来たから多分大丈夫だろう。
さて、俺は今からダンジョンをいじろうとしている。というのもさっきエリザが来る前にいじろうとしたダンジョンの階層。元々は5階で俺たちが色々注ぎ込んだ後、10階層までいじれるように。で、成長は終了したと思っていたのだが、あの3人が全滅した後チェックすると、11階まで広げられるようになっていた。後地味に1階ごとに魔物の種類が1種類ずつ増えていくことがわかり、5階層増えるごとに中ボスという魔物の種類が追加できる事もわかった。魔物の配置数も60から120、それ以外も色々増えていたしな。全体的に
……地味にエリザ達も鍛えられるし一石二鳥どころか4〜5鳥だろう。一般公開してるしスターライトだけ育つわけじゃないけどな!
一「と言うわけでいじろうとしたのだが……」
アイ「はい、ダンジョンはこの部屋で変更する事になってます。」
俺はまたあの白い部屋に来た。……来てしまった。
一「いや、お前さんを返した意味よ。」
アイ「まあ、そこはいいじゃないですか。私もわからないところがあればお手伝いしますよ。」
ならいい、なら良いのか?いいか。気にしたら負けだろう。
{ここから先長くなりましたのでダイジェストでお送りします}
一「よし、まずは魔物と中ボスだな。」
アイ「わかりました!」
魔物
1.猪2.兎3.ベア
4.ガーゴイル5.サイクロプス6.スライム
中ボス
【ネームド】「無名」脚高蜘蛛×5
一「またネームドかよ!しかもアシタカグモかよ!多いし!」
アイ「脚高蜘蛛の名前は何にしますか?」
一「アシタカグモか……全員軍曹で頼む。お世話になったしな。」
アイ「軍曹ですか?わかりました。……お世話になった?」
一「いや、気にしないでくれ。さあ!さっさとダンジョンの構造をいじるかな!」
と、言うわけで最終的にこのダンジョンは
1階層、兎、猪エリア。一直線の道しかないが敵もそこそこいる。
2階層、軽度のトラップエリア。トラップのみだが意外と辛いかもしれない。
3階層、ガーゴイルエリア。別名迷路エリアともいう。
4階層、ベアエリア。また一本道しかない上に敵も少ないのでここで休憩してくれても構わない。
5階層、スライムエリア。前回用意した消える足場、見えない足場はここで再利用した。
6階層、超越茸エリア。余ったポイント全部注ぎ込んだ。
7階層、サイクロプスエリア。ベアエリアより楽かも知れない。
8階層、グリフォン、ピーコックエリア。説明の必要なし。
9階層、中ボスエリア。宝部屋もあるよ!
10階層、ボスエリア。説明の余地なし
11階層、宝エリア。大体40部屋くらい宝部屋がある。
と、なった。前回あった3つの道はやめた。入る人少なそうだし……。……中ボスって5階とかじゃなくていいんだ。ボスもだけど……
閑話休題
と、言うわけで大体30分くらいかけてダンジョンを作ったので店に戻る。
エリザ「あの、パーティも全員呼びましたし何をされるか言ってもらえますでしょうか。」
店には店が埋まる数の黒スーツがいた。……そんな好きか?黒スーツが。
一「えーっとだな。まあ端的にいうと鍛えるのは自分でやったほうがいいと思うのよ。」
エリザ「は、はあ。」
一「ですので!」
俺はダンジョンに行くまでの扉を開ける。
一「この先にあるダンジョンを本格的に一般公開するので!最初……まあ最初に入っちゃってくださいな!」
店の中がざわめき始める。
エリザ「ほ、本当ですか!?」
一「ああ、本当だとも。」
エリザ「ありがとうございます。では!皆!行きましょう!」
こうしてエリザ達スターライトは雄叫びなんかを上げながら入って行った。
一「……ボソッ(ようこそ、地獄へ。)」
モブA「……怖っ!」
あっ、モブA帰ってきてたのね。
はい、普通です(大嘘)
あと魔物なんかの紹介はまた次回でお願いしまーす。
次回、ダンジョン攻略できるかな☆




