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52話 ダンジョン攻略後編

里「はい〜では次回まではとりあえず〜という感じですね〜」

主「はい、それでおなしゃーっす。」

ジョー「ああ、そうか。次回でおたくらが帰って行くのね…」

里「はいーお世話になりましたー。」

主「…あっ、今回は特にキャラ崩壊注意で!マジで関係無いんで!」

 

「超越茸の一番の特徴は異常なまでの成長力ですかね。はい。……え?そんなに強そうに聞こえない?いえいえ、超越茸は1本見たら30本どころか3000本とかいますからね。それはもう凄いですよ!……まあ、増えるだけで実際やる事と言えばすこし気分の良くなった後にちょっと疲れる胞子を撒くくらいであんまり強いとかは無いんですけどね。後食べたらすごく美味しいんですよ!癖がない椎茸みたいな!」


 ……これはアイから聞いた超越茸の説明である。ここだけ聞けば超増えて美味しくて気分の良くなる茸……正直ちょっとアウトな気がするがまあまだ大丈夫に聞こえる。


 だが、実際は凄かった。


 と言うのも、ダンジョンコアから茸の種族特性が読めたので、見てみると成長力超強化は名前の通りに成長力が上がって大体1分程度で胞子がばら撒けるようになるくらいは成長する、胞子散布は自分から攻撃判定のある胞子を一気にばら撒く、そして全体攻撃状態異常付与、優越は全体攻撃をした時に状態異常の優越……ゲーム的効果はSTR、DEFを1.5倍にしその上昇した値分の高揚感を得る。そしてその1分後効果が切れその上昇した値分全ステータスが減少し減少した分だけ苦痛や疲労になる、という状態異常だ。……お判りいただけただろうか。

 そう、超越茸とは異常なスピードで増えて攻撃判定のありアッパー系のドラックの様な症状を出す胞子をばら撒く恐ろしいキノコだったのだ!!こいつの何がヤバいってSTRかDEFのどちらかが高かった場合それに比例した興奮が……これ、完全にマジックマッシュルームの亜種みたいな物だから法的にアウトだろこれ。……多分対策してる事を願おう。じゃ無いとこのゲームが終わるかもしれんからな。


 閑話休題


 まあ、そういうのをさっき見たからあの子達が勝てるかどうか不安……いや、まあ突破されてもされなくてもどっちでもいいんだけどさ


  フュルステイン「いや!そこにいるのはキノコではないか!敵なのか!そうなのか!」


  レーナ「いや、フュルちゃん。張り切っているところ悪いんだけどフュルちゃんの魔法とか技とかであの数を殲滅できると?」


  フュルステイン「うっ……そうだな。里、頼む。」


  里「ふふっ、わかったー。チェインボルトー。」


 うん?里ちゃんが何かするの……なんだあれ。両目から雷の線の様なものが……30本くらいか?それくらいのやつが超越茸に命中した後今度は超越茸から雷がでてまた命中してそれから雷がでて壁に当たると反射してそれが超越茸に……って言う風にして文字通り一掃……一撃で掃討し、下には大量のアイテムが落ちた。


  一「アイ、俺はチェインボルトとか言う雷魔法は知らないんだが、どんな魔法だ?と言うかそもそも雷魔法ってあるのか?」


  アイ「え、ええと、雷魔法でしたよね、確か……」


 と、アイが言うには魔法の土魔法と大気魔法……火、水、風魔法の複合らしい。それらを持っていると入手できる光属性の魔法で威力があまり高くは無い(ここ重要)が射程がかなり長く、また反射もするので大量のザコを殲滅する時やあまり広くない場所で乱射して敵を一掃すると言った事ができるのでそこそこ使う機会がある魔法だ。……ザコ処理……広く無い場所……大量……まあ、特にこういう時便利だな。うん。

 で、チェインボルト……連鎖電圧(チェインボルト)らしい。は命中させると近くの敵に連鎖する雷を複数放つ魔法らしい。……俺も欲しいな。ガチャのラインナップにあればうpに当ててもらおうかな。光属性だし。


 閑話休題


  フュルステイン「よし、終わったな。ではさっさとアイテムを回収して次に行こう。」


  レーナ「アイテムって……この白い粉?」


 ……見た目完全にドラックだなあれ。


  里「それね〜この世界の〜禁忌の〜覚醒剤らしいよ〜。」


 やっぱりそうだったんだな。禁忌クラスとは思ってなかったが……


  レーナ「……よし、次に行こうそうしよう。」


  フュルステイン「……そうだな。」


 俺もそれがいいと思う。


  里「まあ〜私は〜特に〜意味がないから〜何かに使うかもしれないし〜持っておくねー。」


 ああ、意味がないのか、確かに売れそうだしな。いいんじゃないかな?俺は知らないけどね。


 そうして、次の部屋に入る3人組、中は先程の2倍の広さの空間。奥に悠々と佇む伝説の生き物である鷹獅子。その周りには8面のピーコックが眷属の如く飛び回っている。


  レーナ「ぐ、グリフォン!グリフォンだよ!グリフォンは私がやる!」


  フュルステイン「ああ、わかった!ならボクはあの孔雀達をやらせて貰うよ!」


  里「なら〜私は〜さっきやったし〜待機〜するよ〜?」



  アイ「あの……何か嫌な予感がします。」


 本来なら鷲獅子は明らかに挑んではいけない(挑むなとは言ってない)クラスの魔物、そうでなくともピーコックも結構悪くないステータスをしている魔物、更にはダンジョン補正でより強くなっている。……だが、


  一「さっきのを見せられたらそう思うのも当然だな。実際俺もそうだし。」


 そうこうしていると鷲獅子とピーコックが3人を見つけ、鷲獅子がいきなり鳴くとピーコック8面が3人に魔法を繰り出しながら近づいていった。魔法は火や水などの様々な属性で、3人の目の前で3つに方向が分かれ、全員に当たると思ったその瞬間、一気に魔法が霧散した。

 何があったかとそこを見ると、薙刀を持ったフュルステインが居た。


  フュルステイン「ふん、そんなのろい魔法!ボク達に当たるとでも?」


  里「いいぞーもっとやれー。」


  レーナ「まあ、薙刀に当たったけどね。」


  フュルステイン「そこ!茶化すな!」


 とか言いながら孔雀の1面の心臓の位置を突き刺したフュルステインちゃん……うん?なんでまだ薙刀を刺してんだ?しかもなぜ死体が消えない?普通心臓を刺したら死ぬと思うのだが……あっ、血が飛び散ってフュルステインちゃんにかかったな。まあ後で里ちゃんにでも水をかけて貰えるし、問題はないのか。


  フュルステイン「……少し貰うぞ。」


 ……なんだ?ピーコックが突き刺されたまま上へ掲げられて顔や体全体に血がべっとりとかかってるんだが、これ、里ちゃんが血を落とすにしても相当水がいる……上へ掲げられる?ピーコックは元々小さめの鳥とは言えこのゲーム産だからそこそこ大きなはずなんだが、何かしたのか?あっ、ピーコックが消えてアイテムになった……


  フュルステイン「ふう、まずかったが量はそこそこあったな。では終わりだ。」


 そう言って近づいたピーコックに向け無雑作に薙ぎ払う。するとピーコック7面の首がぽろっと取れてアイテムになった……いや待て。


  一「なあ、俺は一面切ったら全員の首が落ちる魔法なんて知らない。」


  アイ「はい、私もですよ。」


 一体何をしたん グリフォン「ピィーーー!!」なっ、なんだ?仲間か舎弟のような物が殺されて怒っているのか?全力で飛び風を切りかなりの速度で飛んで突撃をしている。


  フュルステイン「うん?なんだ?お前の相手はボクではなく」レーナ「この私だ!食らえ!ぱーんち!」


 フュルステインは横に避けその後ろから腕が……腕!?なんで腕!?でかいし!この部屋が30m四方の筈なのに15mはあるぞ!かなりの大きさの腕が一気にグリフォンの顔面に直撃しグリフォンの顔がひしゃげそのままアイテムとなった。


  レーナ「えっ……終わり?」


  フュルステイン「当たり前だ。あんなものを食らって耐えれるのはほぼ居ないだろ。」


  里「そうだよー?」


  一「あれ……大体どれくらいのダメージが出たかわかるか?」


  アイ「え、ええと……確かダンジョンコアから見れたかと。」


 よし、見よう。たしか、最後に魔物が受けたダメージの所かな?


【グリフォンに44727ダメージ】


 は?いやいや、そんな訳【グリフォンに44727ダメージ】……このダンジョン終わったな。次回のダンジョンに期待しよう。


  レーナ「まあいいよ、里ちゃん、さっきのがボス?」


  里「いえ〜この部屋の先に〜上へ続く〜階段が〜あるよ〜。」


  フュルステイン「なるほど、その先がボス部屋か。」


  里「まあ〜そんな所〜ですかねー?」


  レーナ「よっし!ならレッツゴー!」


 ああ……まあ、逆にこの子達が最初に突破してくれたら次からそこそこの人が来るかもしれないし。別にいいかな?


 そんなこんなでボス部屋に着く3人。そこは真っ白な部屋で中央には天使の羽が生えて目の色が青、髪の色が群青色の人間?が浮いている。


  「よくぞ来た、定命の者よ。私はオネ。このダンジョンのボスをやっている。」


  里「下級ですが〜神なんですよね〜?」


  オネ「ああ、そうだ。神が嫌いか?まあ、私含めて神という物は少し変わっている。無理もないな。」


  レーナ「なんか調子狂うな……まあ、なら全力でいくよ!みんな!」


  フュルステイン「ああ!」

  里「はい〜。」


 いや、オネくん?さん?どっちかはわからないけど貴方のステータスじゃ、ちょっと厳しいと思うんだけど?


  オネ「わかった、ならこちらも全力でいかせてもらおう。」


 そういうと右手を軽機関銃、左手を狙撃銃に変える。……フラグにしか見えないんだよなあ。


  レーナ「この渾身の力を込めた!ぱーんち!どうだ、」


 そう言うと腕を巨大化させて殴ろうとする。……さっきよりでかいな。それが直撃する。ああ、オネは死んだな田んぼでもみてくる オネ「ああ、確かにそれを食らっていたら死んでいたとおもう。が、あくまでも食らったらの話だ。では 」


  里「!させないよー!エクスプロージョン!」


 右目から火炎の球を出し、オネを狙う。だが、それは命中したかと思うと今度もまた当たらず後ろの方が爆破した。


  レーナ「うっ!」

  フュルステイン「ぐはっ!」


  里「レーナ!フュー!」


  オネ「さらばだ!定命の者達よ!」


 オネは2人を軽機関銃で撃った後、里を狙撃銃で撃ち、レーナのパーティは全滅してしまった。



  一「いや、強すぎだろ。なんだあれ。」

はい、と言うわけで攻略…できませんでしたね。残念でした。そして、オネさんは昔から考えてたんですけど見た目を一切考えてなかったんですよね。あとキノコは完全にアウトでしたね。

次回、ダンジョンのその後


追記、修正しました。

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