14話 お食事回
主「名前決めんの忘れてたわ。」
草兎「ほっ、よかったよかった。」
一「ところで草兎は男?女?」
草兎「僕は男」主「男の娘です。」...まぁ、イントネーションが違う気がするけど合っている?かな。」
ゾーイ「ほう...。」
草兎「...えーとゾーイさん?どうして手を動かして近づいて来るのでしょうか?」
主「...それでは皆様お手を拝借。」
ゾーイ&草兎以外「合掌。」
そこで打ちひしがれているゾーイは置いといて、俺たちはこの素材をどうするか決める。まぁ、とはいえ、もう決まっているのだ。
ロイ「成る程。つまりは肉は全部自分らで食って、素材は適当な防具屋に売り付けると?」
一「あぁ、言い方は悪いがそうなるな。」
ロイ「そうか。ならここから右に行った先にある店に行くといい。優秀な防具を作ってもらえるぞ。後肉ならギルドの調理室で調理していくといい。機材は少々金を出せば貸し出されるしな。」
ゾーイ「あのー……土砂崩れ鰐はまず食べれるのでしょうか?鰐なんて食べた事無いから分からないのですが……。」
あっ、ゾーイが立ち直ってる。よかったよかった。
うp「……ほう。なら俺が魅せてやるよ。貸し出しする場所に連れてってくれ。」
ゾーイ「あっ、はい。では私について来て下さい。一さんはどうしましょう?」
一「俺はいいわ。他の事がしたいし。」
ゾーイ「はい。分かりました。さぁ行きましょう!うpさん。」
こうして2人が出て行くとロイが話しかけて来た。
ロイ「そういやあんちゃん、えーっと一だったか?聴きたいんだが何をするんだ?」
一「ああいや、色々聞きたい事があったんでな。」
こうして俺はロイにギルドで何が出来るか。仲間の募集場所はあるのか。農場は近くにあるのか。などを聞いた。……なに?ゾーイに聞けばよかったって?……うpのさっさと料理したいって言うのがひしひしと伝わってたんで、ゾーイを犠牲にしたら、聞くの忘れてたっていうシンプルな出来事だ。気にしないでおくれ。
閑話休題
とにかくこれを聞いたら以下の返答を貰えた。
・ギルドではクエストの依頼、受注、達成が出来る。
・また素材の解体や売買が出来る。
・更に最低限の武器防具の購入が出来る。
・募集場所はギルドの前にある看板から出来る。
・農場はこの町には無い。
という事らしい。農場無いのか…….。
そんな事をしているとゾーイが来た。
ゾーイ「一さん料理出来たらしいですよ。」
速いな。これがスキル【生産】の効果なのだろうか?さっさと調理室に向かう。するとそこには満足そうな顔をしたうpの姿があった。……目をキラキラさせているため気持ち悪く食欲が失せそうだ。
うp「おいおいおい!まじやばいなこの草兎の肉と土砂崩れ鰐肉。うまいぞ!とりあえずそこの串焼きの草兎肉食ってみろよ!」
まじか、とりあえず串に刺さった草兎を食べる。……..
うまいな。なんか思ってたよりも柔らかくてとても食べやすい。
ゾーイ「美味しいですね。ここら辺の店の物よりも好きかも知れません。」
ロイ「確かにうまいな。ただ酒が欲しくなるな。
」
うp「な、うまいだろ!まあ個人的には汁物にしたいんだがな。そして次は土砂崩れ鰐の尻尾のステーキだ!」
そして目の前に出されるちょっとデカめの土砂崩れ鰐の肉塊。……食えるかな?サイズ的には炊飯器程度のサイだ。……さっき町に入る時に戻すの意味なかったかもな。
一「俺1人でこの量を食える気がせんからアイを呼ぶか。召喚!」
召喚と言うのは気分の問題だ。するとアイが出てくる。
アイ「はい。召喚されました、アイです。今回はなにを ゾーイ「えっ!?妖精!!??」……はい。妖精のアイです。よろしくお願いします。」
ゾーイ「はっはい。よろしくお願いします。」
ロイ「……あんちゃんヤバイな。わし始めて妖精見たぞ。」
ああ、妖精って結構珍しいんだな。知らんかったわ。
アイ「一様、ご命令を。」
一「一緒にこれ食って。」
そう言いながら肉の塊を指差す俺。
アイ「はい。了解しました。」
ロイ「ちょっと待て。妖精は魔力と砂糖しか食べないんじゃ無いのか?」
アイ「えーっと、どこからその様なデマが流れたのかは存じませんが、妖精種は基本的には雑食ですよ。」
ゾーイ「成る程、妖精さんはなんでも食べているんですね。勉強になります!」
雑食て……ネズミやGじゃ無いんだから……。
アイ「それでは食べますか。では切り分けて下さい。薄く、小さくでいいので。」
そんなこんなで食べ進める俺たち。味としてはジューシーな鶏肉だが、その上であっさりとしている。まあ要はうまいって事だな。結果としてはかなり残った。当たり前だ、40過ぎのおっさんがこんなに食えるわけがない。ちなみにロイさんはギブアップしたがゾーイは全部食った。
ロイ&一「……若いっていいね。」
俺はとりあえず肉をインベントリにいれる事にしたのだが、なんとなく気になったので鑑定してみた。
土鰐【ネームドモンスター】の肉【調理済み】
STR×1.1倍 HP自動回復 1日持続
バフアイテムか……。草兎の串焼きを一つ貰い鑑定する。
草兎の肉【調理済み】
AGI×1.1倍 10分持続
……ネームドモンスターの肉がやけに強いだけか?でももし草兎のネームドがいたら優先して狩猟しよう。
……そして俺たちはまずは仲間を探す事にした。
一「さてと、飯も食ったしメイン盾でも探していこうか。」
うp「言い方どうにか無かったのか……。」
一 男 キマイラ【オリジン】(天使 悪魔 人間) LV11
HP.121/121 MP.593/593
ステータス(カッコ内は補正値)
STR(筋力)30+(60)
DEF(耐力)15+(16)+5
INT (知力)180+(374)+14
MND(抗力)15+(24)
AGI (敏捷)60+(116)
DEX(器用)100+(159)
LUK(運)292
種族特性
【天使】(天使の羽)(光属性強化)(天の裁き)
【悪魔】(悪魔の翼)(闇属性強化)(魔の導き)
【人間】(経験上手)
称号
妖精【始祖】の祝福 【土砂崩れ鰐】の守り 強者殺し
スキル
【特殊】召喚 (妖精【始祖】) 鑑定 飛翔
【武器】LV3 杖術 農具術 【魔法】LV7 光魔法 闇魔法
【生産】LV3農業
あいつはいいやつだったよ(遠い目)。それはともかく主はワニ肉もウサギ肉も食べた事はないです。食べてみたいんですけどね。
次回、仲間集め?




