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138話 二

ジョー「今までどこに!?」

主「いや……やっぱりAIの挿絵が諦めきれなくて……」

ジョー「……じゃあなんでこの小説につけてないのさ。」

主「い、言えない……ジョーとアイの挿絵しか作ってないとか、肝心の一の挿絵に納得いってないとか、そもそも挿絵の入れ方がわからないとか……」

ジョー「言ってる言ってる全部言ってる!」



 一「ふぅ〜……」


 昇「どうだ? 落ち着いたか?」


 ログアウトして暫く、昇にある程度説明し、本日2度目の風呂を済ませ、ようやく気分が回復してきた所だ。


 一「ああ……悪いな。昇。」


 昇「気にすんな。もしさっき言った事が本当なら、俺だってそうなる自信があるぞ。」


 小学生の自分、それは俺にとっては悪しき過去であり、本来なら消し去りたい、記憶(トラウマ)である。


 昇はそんな昔の俺を知っているので今日は割と優しいのだ。本人には言えないが本当に助かる。


 一「さて……またゲームをやるかな。」


 一通りリラックスしたのでまたゲームの中に向かう。


 昇「おー……お前マジか。凄いな。」


 一「そうか? ……なんだその目は。」


 昇が少し引いた目で俺を見る。


 昇「何も? ただ……やっぱり、その、過去に対しての割り切りは凄いなって……」


 一「まあ……あくまでも過去の記憶だしな……今更怖がった所でどうにもならないからな。」


 それに、先程は文字通り、急に現れたのだ。動揺も仕方のない事だと思う。

 これが来ると分かっていたならば大丈夫。正面から受け止めて見せようとも。



 俺達は自分の部屋に別れ、再度ゲームの中へログインした。


 一「ログイン完了っと。」


 うp「おう。」


 クランのいつもの部屋で俺達は合流する。


 うp「さて、……なるほどなぁ。」


 一「ん?」


 うpが俺の後ろを直視する。


 振り返ってみると、そこには例の、過去の自分を模る少年が立っていた。


 一「えっ!? いたのか?」


 「はい! それよりも、一様! 急に消えましたけど、大丈夫ですか?」


 ログアウトしてからずっといたのか? とかそんな事を考えてしまう。


 一「あ〜、そうだな。うん。俺は大丈夫だ。すまん。」


 「い、いえ、それならよかったです。」


 うp「ふーん……」


 うpがジロジロと、舐め回すように少年を見る。


 「え? な、なんでしょうか……」


 うp「いや……なんでもない。」


 一「おまえ……まさかそんな趣味が!?」


 うp「ねぇよバカが。昔の一と同じかどうか、ちょっと確認したかっただけだ。まあ、思ってたよりは似てる、くらいだがな。」


 「そうなのですか?」


 うp「ああ。8割くらいは似てると思うぞ?」


 一「正直な話、似すぎてビックリしたからな。」


 「なるほど……」


 しばらくすると、うpは少年に質問をする。


 うp「ところでなんだが、一応、名前を聞いてもいいか?」


 「名前ですか? 一応ですけど、リィン・ツヴァイ・フリューゲルという名前はあります。」


 武器名がそのまま名前なのか。


 うp「なるほど。」


 「でも、一様がお呼びしたい名前があればそちらがいいです。 召喚の時もそれで省略できますし。」


 一「召喚の省略……というと?」


 というのも、今まで武器の技の召喚はセリフを言っていたのが、「来てくれ! ○○!」のように、まるでアイを召喚するようにスムーズにすることができると言うわけだ。


 一「それは便利だな。ちょっと考えようか。」


 「ありがとうございます!」


 そうだな……見た目的には俺の子供の頃そっくりなんだよなぁ。まるで弟ができたみたいだ。


 そんな事を考えながら、悩む事5分。


 一「よし決めたぞ。お前の名前は(つぐ)だ。」


 二「つぐ……ですか?」


 うp「つむぐ、とか、じろう、とかじゃなくてか?」


 一「ああ、二だ。」


 漢字の二とかいてつぐと読む。……うん。悪くないな。


 二「つぐ……つぐ……わかりました! 今日から僕の名前はつぐです!」


 うp「うーん……まあ、お前がいいならいいけどさぁ……」


 うpその目はやめろ。怖いから……



 うp「さて一。俺は今から寝て夢の方に行くけど、お前はどうする?」


 ある程度自己紹介を済ませた後、うpは言う。


 一「うーん……そうだな。俺はちょっと行きたい所があるからそっちから先かな。」


 うp「あいよ。」


 いってら〜、と見送るうp。


 二「一様、今からどちらへ?」


 一「ああ、いや……そうだな、今から飯でも買いに行こうかなってな。二も……来てくれるか?」


 二「はい、わかりました!」


 とりあえず、俺たちのクランの土地から出て……というか土地に直通しているうpの店、うぽつに入る。


 「いらっしゃいませ〜……一さん!?」


 従業員である……クランの領民代表、セイキョウの娘で……えーっと……


 一「リーちゃん……だったっけ? 個室って空いてる?」


 リー「は、はい! リーです……あ、席はご用意できますよ?」


 と言うわけで、個室に案内してもらい、メニュー表をもらう。


 一「さて……色々増えてるな。」


 とりあえず☆期間限定☆季節野菜全盛りかき揚げうどん(小盛り)と色々な野菜の漬物、飲み物は緑茶かな〜、とか考え、二にメニュー表を渡す。


 一「はい。」

 二「え?」


 二が困惑した顔をする。……ああ、そうか。


 一「ここは中華料理屋っぽい内装だが、正直なんでもうまい。オススメは期間限定のやつが1番うまいぞ。野菜は新鮮だし……どうした?」


 どうやら何を注文していいのかわからない……と言うわけでは無さそうだ。


 二「い、いえ、僕はお金持ってませんし、大丈夫ですよ?」


 ……えっ!?


 一「大体召喚した奴らは大抵俺の奢りにしてくるのに……」


 アイはいいとして、白黒兄弟とかは俺の奢り前提で頼んでるし、ジョーに至っては調子こいて自分の食べる倍くらいは注文しているってのに……今度黄紫親子? と主人公君も召喚して試してみよう。


 閑話休題


 そう言うわけで、自分で払うとか聞いた事が無い。


 一「いや、別に奢るぞ? 金なら割と持ってるし。」


 二「え、そ、その……いいん……ですか?」


 おー、新鮮なリアクションだな。


 一「ああ、気にすんな。遠慮せずに食べたい物を頼め。」


 二「ありがとうございます! それじゃあ……」


 二は兎と野菜の中華丼(並盛)を指差し、「これが食べてみたいです!」と言った。うんうん、そうこなくっちゃな。


 一「飲み物とかサイドメニューとかはどうだ?」


 二「飲み物は……この烏龍茶でお願いします。サイドメニューは大丈夫です。」


 一「ああ、わかった。すみませーん、注文お願いしまーす。」


 リー「はーい!」


 リーが注文票を持って個室に入る。


 一「俺はこれとこの漬物を1種類ずつ、それと緑茶を頼む。それと、これの並盛で合ってるよな?」


 二はこくりと頷く。


 一「それと、烏龍茶を1つだな。」


 リー「かしこまりましたー!」


 そうして、また少し待つ事になる。


 一「今のうちにさ、ちょっと聞いてみたい事があるんだが、いいか?」


 二「はい、僕に答えられる事なら何でも!」


 二は笑顔で答える。


 一「ありがとう。それじゃあ、二って具体的に何が出来るか、教えてくれないか?」


 二「わかりました。」


 二に説明してもらった事をまとめると、


 まずは武器として、


 モードチェンジ飛翔で俺に(天使の羽)と(悪魔の翼)付与する。また、武器が浮遊し、相手の攻撃に対して自動迎撃を行うようになる。

 モードチェンジ光闇で俺に(光属性強化)と(闇属性強化)を付与する。また、武器が浮遊し、俺の攻撃に合わせて光と闇属性を持つ魔玉を放つ様になる。


 そして、悪魔で天使な人を発動すると人形態になり、戦闘では飛翔しながらの魔法と近接戦闘を行う。武器は自分で用意するそうだが、あまり強くは無いそうだ。


 一「うーん……ま、まあ、これからって感じだな。」


 二「が、頑張ります!」


 この後外で適当に草兎でも倒しに行って二の実力を測るか。


 そうこうしていると注文の品が出てくる。


 一「うーん……これは……」


 二「あ、あの……」


 「「多い(な)(ですよね)……」」


 思ってたより多い量の飯を前に、俺達はゆっくりと食べ始めるのであった。

はい、AIで挿絵を作ろうとした後書きです。やっぱりダメだったよ……

そして、新キャラ(つぐ)くんです。一君に近い、けど限りなく遠い、そんなキャラです。今後ともよろしく。

そして、次回、二の実力!

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