127話 種族進……化
友人「へい! 一緒にY○utube生放送しようぜ!」
主「いいね! (後は投稿だけや! ちょっとゲームしてもええやろ!)」
ジョー「はい、そのまま酒入れて友人とゲームを深夜までやって投稿したと思い込んでいた人は誰ですか?」
主「すみませんでした。」
「なるほど、そのような経緯があったのですね。」
一「そうだな。」
経緯を説明し、とりあえず納得はしたようだ。
一「まあ、なってしまったものは仕方ない。パネルを出してくれ。」
「はい、わかりました!」
俺はいつぞやの妖精にパネルを渡してもらう。
一「さて、今回はどんな変化があるんだろうか。」
幻の方はステータスの上昇と種族特性の変化があった。 今回は何があるだろうか。
そう思い画面を見る。
【貴方は【天魔人】から【王】に進化しました】
【貴方は【天魔人】から【熾天使】に進化しました】
【貴方は【天魔人】から【魔王】に進化しました】
【貴方の【王】【熾天使】【魔王】はG-CMされます】
【種族が進化したことによりG-CMの効果で貴方の種族を追加します。好きな種族を選んでください】
え……いや、待て待て。
一「なあ、これは……知るはずないだろうな。そんな顔じゃ。」
「なっ、私どんな顔をしてたって言うんですか!」
そりゃあ、なんも知らなさそうな顔……とまあ、そんな事は置いといて。
一「悪い、ちょっと頭がおかしくなった。冗談だと思っといてくれ。」
「うっ、むぅ……」
さて、俺は改めて画面を見る。
前のG-CMでは、熾天使と魔王が元の種族に戻っていたのが、今回人間が王に進化した事でどちらも戻った。それはわかった。
が、後半の「種族の追加」についてだ。
文字通りの意味なら、それこそG-CMで合体する項目を増やすだけだろう。……が、本当にそうならあまりにも強すぎてしまう。
一「何か裏がありそうだが……いや、どのみち拒否権は無いし、とりあえず適当に良さそうなのを探すか。」
俺はとりあえず種族を選んでみる。
一「ふむふむ、最初とは違って幅広い種族が選べそうだ。」
「例えばどのような種族ですか?」
妖精も気になるのかパネルを覗く。
今までのドワーフとかエルフとか獣人だけではなく、ゴブリンや妖精などの種族が選べる。人間もとい天使と悪魔など、同じ種族は選べないけどな。
が、それよりも。
一「お、ランダムあった。」
「ランダムですか?」
そう、ランダムである。
今まで天使、悪魔など訳の分からない活躍を見せているランダムである。
もし任意で種族を選ぶ場合、「ああしとけばよかった……」とか思うだろう。
しかしランダムならそんな心配もない。「ランダムにしなければ……」とは思うけどな。
まあ、とりあえずランダムにしよう。というかまともに選ぶとしても獣人の狐人かエルフくらいしかない。
だったらランダムでいいのを引き当てた方が気分もいいだろう。外れてもランダムだし……で済む。
というわけで、ランダムを選択する。
「はわぁ、一体どのような種族が……えっ、これは……」
妖精と一緒に見ていると、種族が表示される。
【貴方の種族に、【妖精】が追加されました】
水妖精……ちょっとまて! これ妖精!?
一「おいおいおい、妖精ってマジかよ!」
種族としてはSTRとDEFの大幅な減少を犠牲にそれ以外のステータスに大きな補正、そして、圧倒的なまでの種族特性を誇る。
一「何はともあれ妖精とかマジでラッキーだなおい!」
「そ、そんな、少し照れますね……」
今までアイがいたからわかるが、本当に強いからな。そりゃ嬉しくもなる。
一「さて、このままどうやって追加されるんだ?」
俺は興奮も止まらぬまま、パネルを触る。
すると、画面に、とある文字列が表示された。
【種族が進化したことによりG-CMの効果で貴方の種族を追加します。好きな種族を選んでください】
一「おいおい、この後更に追加できるってのか!?」
「嘘ですよね!? これ以上強くなるのですか!?」
G-CMはその時進化した事で種族を追加するのではなく、進化した数に応じてその都度種族を追加するっていうのか! ヤバすぎだろ!
俺はとりあえずランダムを押す。
【貴方の種族に、【大樹】が追加されました】
【種族が進化したことによりG-CMの効果で貴方の種族を追加します。好きな種族を選んでください】
……ん? んん〜??
一「ちょっと待て! なんだよ大樹って!」
樹! tree! そんな訳あるか! まだ木人とかにしてくれよ! 意味わかんねぇだろ!
「あの、一応大樹はAGI以外のステータス補正は高いですから……」
そこじゃねえ! うわああああああ!
一「ふぅ、……スッキリした。」
まあ、ステータスもとい種族特性は確認してみたところ優秀だったのでいいだろう。
さて、最後の種族を追加するとしよう。
何が増えるだろうか。変なのじゃなきゃいいが……
【貴方の種族に、【真菌】が追加されました】
一「これはおかしいだろ! 菌じゃねえかああああああ!!」
閑話休題
「落ち着きましたか?」
一「ああ。すまなかった。」
とりあえずひたすら意味のわからない事を叫んでいた。というかいまだになぜ菌が入っているんだ……
さて、それはともかく。
一「今からこれを混ぜるんだろ?」
「そのようですね。」
さて、とりあえずG-CMをやってみて……
【G-MSを実行します。】
一「何もしなくても始まったな。」
様々な種族が混じってゆく。
【G-MCに成功しました。新たな種族に名前をつけてください】
「できましたね。前回より早かったですね。」
一「まあ、前よりは知ってたからな。」
未知の事をやってると意外と時間が長く感じる気がする。
一「さて、名前はもう決めてあるんだ。」
前回はかなり時間がかかったからな。今回はあらかじめ決めておいたものがある。
「な、なんでしょうか。」
一「名付けて、【天魔王】だ!」
「て、てんまおう……にしては、色々と混ざりすぎな 「うるせぇ! わかってるよそんな事!」は、はい……」
安直に、というかあえて熾天使と魔王、そして王だけで構成した。やっぱり3文字でわかりやすい方がいいよねってな。
一「まあ、これで決定だな。」
【種族【天魔王】が新たに誕生しました。】
【種族【天魔王】の種族補正及び種族特性を選択してください】
一「よし、じゃあ始めるか。」
「はい!」
大体30分後ぐらいだろうか。
一「終わった……」
サクサクとやってたつもりだが、それでもかなり時間が経ってしまった様だ。
「ふわぁ……あっ、終わりました?」
「ああ、一通りは。」
種族補正種族特性、他にも進化した事によるボーナス追加ステータスやスキル、そして見た目も変更した。
ちなみにこの妖精は開始5分で寝てた。こいつ……
「……その割には大きいですね。」
一「妖精サイズはちょっと……」
流石にそこは譲れない。やっぱりある程度の大きさは無いと色々不便だしな。
「そうですか……わかりました! それでは全ての工程が終わりました!」
よし、それじゃあ……
一「じゃあ、俺はそろそろ行こうかな。」
「わかりました! それでは、キャラクリエイトは終了します! 良い夢をお楽しみください!」
今回は決め台詞をしっかりと言えたな。
そう思いながら、俺は夢の世界へと戻って行った。
一 男 【新種族】【天魔王】
STR2×20×2.5
DEF4×80×2.5
INT7×160×2.5
MND6×80×2.5
AGI7×120×2.5
DEX4×40×2.5
種族特性
強化
【鼎属性化 ≪光闇菌≫】
【天魔吸蝕】
【天魔王の輪角命】
【天魔王の羽翼】
【寄生勅命】
【経験豊富】
弱化
【G-CMの代償】
【G-CMの代償】
【経験下手】
【経験下手】
【経験下手】
【四属性弱化】
取得スキル
【武術】
弱体術 超短剣術
【隠密】
【信仰】
【呪文】
赤 弱火
青 弱水
黄 弱土 弱金
緑 風
橙 超回復
白 弱光
黒 弱闇
無 強復唱 強連唱 強陣形
補助 弱強化
【生産】
付与 細工
はい、遅れる人です。
ちなみに参加した動画は探さないでね。恥ずかしいので……
それはそうと今回で一君のステータスを改めて見たのですがやっぱりイカれてますね。これぞ……失礼、ネタバレをする所でした。
さて。
次回! 多分確認回です。必要だから仕方ないね。




