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124話 龍と話し合い(お茶会)

主「あー……」

ジョー「どうした!」

主「眠い……」

ジョー「早く寝ろ! 今何時だと思ってるんだ!」

一「朝6時だぞ起きろ。」

主&ジョー「スヤァ……」

一「起きろおおお!」


 ジェノサイド「これが全スキルのデータですね。」


 石造りの町の柱状の城、その一室にて。


 一「ああ、ありがとう。」


 俺とジェノサイドは約束をしていたスキルの情報の交換を行う。


 ちなみにアイは呼ぼうとおもったがやめた。思ってるよりも事務的な事だろうし、興味もないだろう。

 ちなみにこれが終わったらすぐ呼ぼうと思う。後頭部に重みがないのが違和感になってきてな……


 閑話休題


 ジ「これは重大な情報も多いので気をつけてくださいね。」


 そう言いつつ、辞典並みの厚さの資料を渡される。


 試しに目次の欄を見ると、そこには武器や魔法のスキルの事や、効率的なスキルの入手法などが書かれている。


 一「これはすごいな……後でじっくりと読もう。」


 これはこの場所では読まずに自分のクランに持ち込んで読み込む事にした。

 というか、今日中に読み切れるとは思えない量だ。


 ジ「でしょうね。まあ持ち出す前提でその資料として形を残してありますから。」


 一「いや本当に助かる。」


 これがなかったらどうなっていただろうか……


 ジ「さて……」


 資料を渡したジェノサイドは、どこかへ歩いてゆく。


 じゃあ俺は要件が無くなったし、帰ろうかな。


 一「じゃあ、俺はこの辺で。」


 ジ「え?」


 立ち上がり、出口に向かって歩こうとした時、ジェノサイドが困惑した声を上げる。


 一「いや、何も無いから帰ろうかなと……」


 ジ「そうですか……今からちょっとした話し合いでもと思っていましたが……」


 話し合い? そう思いジェノサイドの方を見る。


 一「何の話し合いだ?」


 ジ「……今回の夢の話を少々、今日はばはを呼んでいるのでよかったらどうですか?」


 夢……って言うと、夢の世界の方か?

 というかばはって誰だ。


 一「まあ、話す分にはいいけど……」


 まあ、別に聞かれて困る話も無い、行くことにしようかな。


 ジ「ありがとうございます、それではついてきてください。」


 そうしてジェノサイドの後ろを歩く事数分、俺達は会議室、と書かれた扉の前に着く。


 ジ「ここが話し合い会場です。」


 ジェノサイドが扉を開ける。


 「ヤットキタノカ!」


 黒く輝く鱗で体を守り、一対の巨大な黒翼をはためかせる。

 四肢には赤く輝く爪が、頭には前に伸びる2本の黒みがかった紅色のツノが生える。

 


 そこには、謎の大龍が、部屋を燃やしながら存在していた。


 ジ「はぁ〜!? ばはむーと! バカじゃねえの!? バカなんじゃねえの!?」


 「ウルサイ!」


 一「……こいつばはむーとなのか。」


 そこに存在するだけで威圧感に圧倒され、恐怖するだろう。


 ジ「頼むよ! 早く元の姿に戻ってくれ!」


 「ショウガナイ……」


 そう言うと、光を放ちながら、人型に体を変化させる。

 どういう原理なんだ一体……種族特性にしてもヤバイだろこれ。


 光が収まると、そこにはいつもの赤いローブに身を包んだ少女、ばはむーとの姿がそこにあった。


 一「いつものばはむーとに戻ったな。」


 ジ「よかった……これ以上部屋を燃やされなくて済む……」


 ばはむーと「早く来いとメッセージを送った。」


 ジ「それは……ごめん。」


 ばはむーと「ならいい。」


 とまあ、そんな事がありながらも話し合いが始まった。


 一「あ、この紅茶いいな。」


 ばはむーと「チョコレート美味しい。」


 ジェノサイド「気に入っていただけたら帰りにお土産として渡すよ。」


 一「おお、ありがとう。」


 まあ、話し合いと言いながらも割とお茶会とかそんな感じなのだが……


 ジ「さて、そろそろ話をするけど、いい?」


 一「ああ、いいぞ。」


 ばはむーとも肯定するように頷く。


 ジ「まずは、先日の集会からの報告だけど……」


 まずはジェノサイドの近況報告から。


 ジ「ボクは一応勇者とは接触している。」


 一「ほう?」


 勇者、今回の夢の世界において、明確に俺達の敵となる存在だ。……ん?


 一「勇者と接触? いわゆるプレイヤーじゃないのか?」


 前回たしかドグログラが勇者を大量にとか言ってたと思うんだが、あれはプレイヤーの事ではなかったのか?


 ジ「ええ、確かにプレイヤーも勇者ですが、そうじゃない。このストーリーの物語の主人公となる、このゲーム内のみに存在する、勇者です。」


 ばはむーと「NPCの勇者って事?」


 ジ「そう。」


 ふむ……夢の世界がストーリーモードの方なのか。俺あっちの世界で色々やってるけど大丈夫なのか?


 ジ「彼の名は()()。前ボク達も見たギルドの初心者4人組のリーダーだ。」


 ネロ? ……ああ、前ギルドに来ていた奴らか。


 ばはむーと「あの最近ジークに付きまとってるアイツか。」


 ジ「そ、そうそう……」


 ばはむーとから少しだけ炎が漏れる。熱いのでやめて欲しい。


 一「で、ネロと何をしたんだ?」


 ジ「ああ、彼等と戦って負けたよ。」


 ……んん?


 ばはむーと「負けた? 嘘でしょ?」


 ジ「ああ、でも決闘的なやり方で、命を落とさずに負けたよ。」


 あ、ああ、死んでないのか。よかった……のか?


 ジ「そして、ボクはネロと協力関係を築く事ができた。」


 一「それはいいな。」


 仮に敵であったとしても協力関係を築く事は大切だ。後で信頼されやすくなるからな。


 ばはむーと「……ちなみに、彼等って言ってたけど、誰? あのお供みたいな奴ら?」


 ジ「ああ、それとプレイヤーだね。アイツらボクが敵ってわかった瞬間殺しにかかってくるから怖いんだよ本当……特にうpとかね。」


 一「あー……わかる。」


 正直アイツが敵になったら負けるのを確信するくらい怖いからな。昇、笑顔で襲ってくるんだぜ? 怖えよ。


 ジ「まあ、とりあえず敵側だったけど味方に裏切ったポジションって事で、夢の世界ではそうなってるからよろしく。」


 ばはむーと「……それ大丈夫? ppあたりになにか言われない?」


 一「最悪ケジメとか取らされるんじゃないか?」


 裏切りに対してなにかしてくるかもしれない。


 ジ「ああ、そこは大丈夫。最終的には彼等の敵になるように立ち回ってるから。」


 い、いいのかそれで……


 ジ「でもお陰でだいぶ勇者側の情報も集まっているから。今度2人にも渡すよ。」


 一「ああ、それは助かる。」


 使えそうな情報はいくらでも欲しい。


 ジ「さて、じゃあ次は、ばはむーとは何かあっちの世界で何かやった事はある?」


 ばはむーと「うーん……まあ、一つ?」


 どうして疑問系なんだ?


 ばはむーと「端的にいうと、町でドラゴニュートとして呪文の研究しながら暮らしてる。」


 一「お、おお……」


 普通……なのか?


 ジ「いや、一応拠点として砦を貰ったろ。アレはどうした。」


 ばはむーと「アレも使ってるけど基本的には身支度と寝る時しか行かない。」


 それは防衛拠点としてどうなんだ?


 ばはむーと「後は私の龍の姿の方が一部の町民に信仰の対象としている事くらい。」


 龍の姿っていうとさっきのか。


 一「まあ、あれは神秘的ではあったし、いてもおかしくないだろう。」



 ばはむーとの話はこれで終わり、いよいよ俺の番になった。


 一「言っとくけど、俺もそんなに大した情報じゃないぞ?」


 ジ「まあ、一応という事で……」


 一「そうだな……」


 とりあえず、砦と間違えてゴブリンを殺しまくった事、そしてレベル上げの為に回復呪文を使いまくっている事を話す。


 ジ「短剣で手を刺すのは痛くないのですか?」


 ばはむーと「あっちの世界は痛みがダイレクトにくる。」


 そう、そうだが……


 一「まあ、数時間やってりゃ慣れるよ。」


 むしろ次やろうとした時の最初の一歩が問題だ。痛みがわかっているのと最初の傷を作るのが一番痛いからな……


 ジ「い、イカれてる……」


 ばはむーと「それはいい事を聞いた。今度私も試そう。」


 一「やめとけ、絶対にアレよりも効率が良い方法はあると思うから……」



 そんなこんなで、その後も少し話し合い、適当な所でお開きとなった。

はい、最近電話の幻聴が聞こえてくる人です。ビックリするよね。

そしてばはむーとちゃんの変身です。イメージ的には棒狩ゲーの裏ボスの一頭です。ア○バです。

次回、夢に行くかは不明


追記、資料の内容を変更しました。

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