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121話 謎生物とふくろ

主「俺は決めたぞはじめーーー!」

一「なんだうるさい。」

主「これをみろー!」

ジョー「やあ。」

一「ジョー? どうした?」

主「もうこの前書きはまた色々な人が来るようにするぞオラ!」

ジョー「主は一はともかく僕がいないのは前書き的に辛いんだって。」

一「書かなきゃいいだろ。」

主「それはちょっと……」


 一「……ん?」


 目が覚める。すると、目の前にメッセージが表示され、夢の世界についたことを確認する。


 一「ここは……って前もやったなこれ。」


 周りを確認するとどうやら前回寝たまんまの状態

 少しだけ血の匂いがする砦にログインした。


 一「あー、体が痛え。」


 前回の記憶はほとんどないが疲れて寝ていたのだろう。硬くなった土の上で寝ていた為首と肩と腰が痛い。


 一「まあ嘆いていても仕方ない。今日やる事をおさらいするか。」


 前回は探索と掃除で終わった為得るものが少なかった。が、今回は違う。


 一「まずは浮島の探索その2だな。」


 前回はこの砦を見つけた時点でやめてしまった為他の場所を探したい。


 一「そして、あわよくば浮島の下に行く事だな。」


 浮島の下には何があるのかわからない。その為、一応行っておくのも大事だろう。


 一「さてと、それじゃあ……」


 そう言えば、前回は戦闘を行った訳だが、何かステータスに変化はあるのだろうか。


 一「よし、ステータスを開こう。」


 ステータスを開くにはメニューから……というわけでもなく、というかメニューがない為直接「ステータス」と言うと目の前にパネルが出てステータスが表示される。


 一「よし、ステータス!」


 これで目の前にステータスが開かれ


 【弱体術を入手しました】


 一「うお、え、何だ?」


 【弱風呪文が風呪文に進化しました】


 ステータスを開くと弱風呪文が風呪文にが変化した。

 また、新たに武術を入手することも出来た。といっても体術の弱いやつだが。


 呪文は他にも、表示上では弱光と弱陣形の横にLV1、弱水の横にLV4、弱復唱、弱連唱、の横にLV6の文字が浮かんでいた。


 ちなみに俺そのものはレベルが上がっていない。


 一「実戦で使った弱風は風になって……弱復唱と弱連唱はなってないか。条件でもあるのか?」


 まあ、とにかく使えばLVが上がって進化するだろう。俺はそう結論付けてさっさと覚えた呪文を調べて


 【風呪文の成長の傾向を選択してください】

 【単体攻撃型】【範囲攻撃型】【支援型】


 ……ようとしたが、新たな文章が出てくる。


 一「お、おお? マジか。」


 魔法は使える魔法を選択する感じだったが呪文は成長させていく傾向を選択できるそうだ。……まあ、あっちは覚える種類が少ない代わりに選べるとかそんな感じなんだろうが……


 一「しかしどうしようか。」


 単体はおそらく火力が上がるとかだろうがダメージは天魔裁誘でいいし、そうなってくると範囲か支援かだが……


 一「範囲は欲しい……けど支援も気になるんだよな……」


 範囲を広げて殲滅力向上ももちろん強いが支援で、例えば風の力を使ってAGI強化とかでもそれはそれで強い。


 しかしどっちも強いので迷うのだ。


 一「風使いが周りにいないからよくわからないな。」


 風は今まで全く使わなかったので使い勝手がわからなさすぎる。参考にしようにも周りじゃ誰も使わない……いや?


 一「待てよ? そういやあいつが使ったな。」


 俺はあいつ(・・・)、鷲獅子の事を思い出す。


 一「あいつは確か風を纏って攻撃を仕掛けてきた気がする。」


 覚えてないけどそんな感じだった。そしてあれば割と強い。


 一「アレを考えると支援の方が強いかもな。」


 というわけで、支援型を選択した。


 【風呪文は支援型の成長をします。】


 さて、何を覚えるかな?




 【風呪文に「フライ」が追加されました。】


 一「……だせえ!」


 覚えた呪文に名前をつけたらしこたまダサくなった。

 やはり俺にネーミングセンスはないのか? そんな事はないと信じたいが……


 閑話休題


 さっき覚えたフライを試しに使ってみる。


 一「フライ! しかしだせぇ……」


 砦の屋上でフライと叫ぶ、すると、MPが消費され、体が浮き、上下左右自由に移動ができた……が。


 ここで、重大な欠点が見つかる。


 一「いや普通に飛んだ方がいいな。」


 初っ端から戦力外になってしまったフライ。まあ、残念……というか当然か? まあ、何か使える時が来るだろ多分。



 折角なので、ついでに浮島の探索を開始する。……自分の羽翼で、


 一「あー……これこれ。こっちの方が合ってるんだよな。」


 羽翼に魔力を込めて飛ぶ。それだけである意味()()()してるとは言えないだろうか。俺は言いたくない。


 閑話休題


 そんな事を考えながらも俺はひたすら飛ぶ。


 そうする事1時間。俺は浮島全てを探索し終えた。

 その結果判別した事がいくつかある。


 まず、この浮島は楕円形の島で、外側が草原や森林、そして内側は山脈と、


 一「そう言えば国があったんだよなあ。」


 「引き返せ! よそ者!」


 そこは両手が翼に、脚には鳥の爪がついている人、といった感じの謎の種族がそこにはいた。……ちなみに来て開口一番門番に言われた言葉がこれである。ひどいもんだ。


 「おい、聞いているのかよそ者! さっさと帰れ!」


 一「仕方ない。とりあえずそうするかな。」


 開口一番に言われテンションが下がった俺は、あらかじめ見つけておいた本来の石造の円柱型砦に向かう。そうそう、砦はこうでなくっちゃな。


 砦の周りは草木で荒れ放題ではあるが、周りのカモフラージュには丁度いいだろう。


 一「さて、お邪魔しまーす。」


 入口から中に入ると、そこには石造りの簡素的な壁と床で、中を探索するとと上へ行く階段がある。


 階層は上4階地下一階、合計5階層で、部屋は12部屋ある。大半は何もない部屋だったが、一応倉庫とキッチンと寝室、はあった。


 倉庫には初心者用の武器と装備一式が色々入っていた。後で拝借しよう。

 キッチンは特に変な所はないただのキッチンだ。使う事はほとんどないだろう。お腹空かないし。

 寝室はベッドと机があるだけの簡素な部屋だ。


 また、屋上には謎の菱形の結晶のような物があった。一体アレはなんなんだろうか。


 そして地下は空き部屋だったが、


 一「ん? なんだこれ?」


 謎の布製の茶色い袋と赤と黒い手紙が2通置いてあった。


 一「うーん……わからん。とりあえず読んでみるか。


 とりあえず何か情報を知るために手紙を読む。


 [やあ、ピエロのピーちゃんだよ! 浮島生活頑張ってるかな?]


 どうやら差出人はppの手紙だ。一体なんのために……


 [まずはなんとか初日は乗り越えたみたいだね。ゴブリン討伐おめでとーう!]


 あ、あの謎生物ゴブリンなのか……あれ? ゴブリンって妖精じゃなかったのか? 


 ちょっとよくわからないから後でネットで調べてみよう。俺のゴブリンの印象は鼻の長い小さいエルフっぽい妖精なのだ。


 全身緑の気持ち悪い生物はゴブリンらしいのだがまだ心の中のゴブリンと印象が違うので謎生物呼びは続行だ。


 [まあ今日はその後色々やって寝ちゃってたけど明日は砦に来てねー!]


 いや、どうにかして俺に渡してくれないと読めねえよ。

 そう思いつつもとりあえず2通目を読む。


 [ppだよ! これを読んでいるって事は、どうやら砦に着いたみたいだね。]


 同じppからの手紙だ。というかこっちの方が先に置かれたっぽいか?


 [この砦はもう君の自由に活用してもいいよ! それとそこにある袋は6種類までなら何でも好きなだけ入る袋だよ!]


 なるほど?


 一「まあ、砦が自由なのは置いといて……この袋はインベントリみたいなものか。種類限定の代わりに個数無制限の。」


 この袋がないと何も持てないし、結構重要アイテムになりそうだ。


 一「さて、続きはと……」


 [それと倉庫の中の物は自由に使っていいよ! 後屋上のクリスタルは魔王城への転移装置だから何かあったら使ってね!]


 最後にはこう書いてあった。……と言う事はあの屋上の結晶は割と必要だな。またどっかのタイミングで帰った方がいいか?


 一「まあ、それはともかくとして……とりあえず浮島探索はこれで終了かな。」


 あっけないが、まあ最初だしそこまで荷物がある訳ではないだろう。


 一「そして……浮島の下は一旦後にして、とりあえずベットで寝てみるかな。」


 俺は地上3階にある寝室に向かい、一旦寝心地を調べる。


 一「さて、割と良さそうな布団だが……?」


 さーて触ってたしかめ「きゃああああああああ!」



 外から、謎の悲鳴が聞こえてくる。


 一「……ベットは一旦置いといて、とりあえず向かうか。」


 悲鳴の主は何かなど、色々不明なので、とりあえず向かってみることにした。

はい、後書きです。

新しい拠点、新しい呪文、そしてインベントリ枠の袋と謎の悲鳴、次回はどうなるのか?

次回、悲鳴の正体!

……あまりにも普通な後書きですが、気にしないでください。

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