120話 大魔王によって
昨日
主「ふぅ〜、投稿完了〜! 寝るか。」(投稿できてない。)+(そもそもデータが保存できていない。)
今日 昼12時
主「さ〜て、昼休憩中に感想を見ようかなと。」
(投稿が出来てないことに気づく)
主「やべえ! 投稿しなきゃ!」
(データ消滅している事に気づく)
主「うわああああああ!」
うp「全く、酷い目にあったぜ……」
一「このゲームに自警団とかあったんだな。」
アイ「間違いなくやりすぎでしたよね?」
ネロを倒した後、うpとジーク、そして喧嘩をふっかけたネロは自警団の方々にたっぷりと【OHANASI】された。
3人は【OHANASI】から解放されるのはその1時間後であった。
ちなみにその間は暇だったので冒険者ギルドでいい依頼が無いか確認をしていた。
いい依頼は無かった。悲しいね。
閑話休題
じゃあ改めて寝具店に向かうつもりだった……のだが。
一「さてうp、後ろの2人はどういう事だ。」
うp「後ろの2人? ああ、コイツか。」
そこには先程気絶していたはずのネロがそこに居た。
うp「いや、なんでだろうな?」
……何故だ? というか戦いで負けたら俺達と関わらないって約束したよな?
ネロ「さっきの戦いでは負けました! しかし、どうしても勇者の心得が知りたいのです! 教えてください!」
一「は?」
アイ「え?」
コイツ……約束を覚えてないのか?
一「なあ、確かうpが勝てば俺達に関わらないって……」
うp「ああ、言ったぜ。」
ネロ「うっ……そ、それはそうですけど……それでも知りたいんです!」
あー、鬱陶しい。面倒な事この上ないな。
アイ「……あの、どうしてそこまでして勇者になりたいのですか?」
アイが疑問をぶつける。ここまでしてネロは勇者に何を望んでいるのか。興味は無いが一応聞いておくか。
ネロ「それは……わかりました。理由をお話ししましょう。」
そう言って始まった、どうして勇者になりたいのか、勇者になって何をするのか。である。
「僕の元々住んでいた町は大魔王によって滅ぼされました。」
どうやら内容が重そうだ。というか大魔王という言葉だけでうpは俺を見ないでほしい。
「大魔王の攻撃によって町は崩壊し、そこに居た人々を恐怖の底へ落としました。」
「そして、僕の父さんと母さんも……大魔王によって殺されました。」
おう……まじか……
「かの魔王は言いました。」
我は名もなき大魔王。
この世の全てを滅ぼす者なり。
「と。」
うわぁマジかよ。わざわざ町壊して言ったのかよ。
うp「なるほどねぇ……で、なんで勇者に?」
あ、そうだ。確かにまだ勇者になりたい理由が無いな。
ネロ「それはですね……」
僕の町にはとある伝説があります。という言葉から、話はまた始まった。
「かつて、今より数世紀前の事、この地に大魔王が現れん。」
「大魔王は悉を滅ぼし、世界を終末へと進めた。」
「しかし、そこに勇者が現れ、大魔王を討伐し、この世界を守った。」
ネロ「そして、父さんが、僕がその勇者の末裔で、お前が勇者になって大魔王を世界を救え、死に際にそう言いました。」
ネロ「僕は町の生き残りのみんなと共に、この最初の街まで勇者の手がかりを探しにきたら……」
一「……勇者であるジークが居たと?」
ネロ「はい、そうです。」
ふむふむ、……なるほどな。
アイ「……すみません一さん。ちょっといいですか?」
一「え? ああ、わかった。」
アイに連れられ、少しその場を離れる。
すると、アイはフードの中に入り、ヒソヒソ話でこう呟いた。
アイ「ヒソヒソ(あの、先程のネロという方、大丈夫でしょうか。私の扱うプログラムデータには大魔王なんて無いのですが。)」
ん??? ちょっとまって?
一「ヒソヒソ(なあ、ところで聞きたいんだが、大魔王はないって事は魔王とかはあるのか?)」
アイ「ヒソヒソ(はい、私のデータには精霊や妖精族のものがありますが、魔王はいわゆる闇属性を司る精霊の最上位クラスの種族ですね。)」
へ、へぇ……マジか、そっちの方が驚きなんだが……というかそうなると俺もアイのデータの一つなのだろうか? 正直なんでもいいけどな。
アイ「ヒソヒソ(まあ、それはおいおい話しますが、とにかく、大魔王なんていう種族は無いです。)」
そう言いつつもアイはどこか困惑しているような気がする。
一「ヒソヒソ(まあ、もしかしたら魔王がただ名乗っているだけかもしれないだろ? 自称魔王とか、自称勇者みたいなもんで……)」
アイ「ヒソヒソ(自称勇者とかは知らないですけど、そういう物もあるのですね。)なるほど、ありがとうございます。それでは戻りましょう。」
一「そうだな。」
とりあえず戻るとそこではネロとうpが何か話をしていた。
うp「まあ聞けネロ、最初に言っておくが、勇者の心得っつーのはよくわからん。」
ネロ「は、はい。」
うp「ただな? 心得って言うのは自分の心がまえや注意することの事だ。人から心得を聞くのは大切だが、その上でその心得の意義を理解して一つの考えとして持っておくことが大切なんだ。」
ネロ「なるほど。一つの考えですね。」
うp「あくまで一つの考えだ。全てじゃない。心の片隅に、ただいつでも思い出せる。心得なんてそれくらいでいいんだ。自分の考え全部勇者の心得にすると多分身動きが取れなくなってしまうぞ。」
ネロ「な、なるほど……」
……こんなギルドの真ん中で何を言っているんだ?
一「うp、何してるんだ?」
うp「ああ、ちょっと話をしてただけだ。少なくともアイをフードの中に入れているお前よりはマシだぞ。」
アイ「ここは特等席ですからね。いくらうpさんでも譲りませんよ?」
うp「譲られても入らねえよ狭いし。」
一「そこかよ。」
というか広いなら入るのかよ。とか思ったが言わない。
ネロ「ありがとうございました! うpさんのおかげで何か掴めそうな気がします!」
一「マジかよ。」
今ので? そう思ったが、それを言う前にギルドから外へ出て行こうとした。
うp「あっ、ちょっと待て、ネロ。」
ネロ「はい。」
うpがネロに近づいて呟く。
うp「復讐に生きるのはいいが、先に復讐した後何するか考えた方が楽だぞ。」
ネロ「はい? まあ、わかりました……」
ネロが困惑した顔でギルドから出て行く。
一「お前なぁ……」
うp「お節介だったか?」
一「いやまあ、大事だろうけども……」
うpの……昇の過去を少しだけ思い出しながらも複雑な気持ちになる。
アイ「あの、……いえ、何でもないです。」
うp「そうだな。それがいい。」
ああ、これは割とプライベートだし、ゲーム内でいう事でも無いしな。
一「よし、じゃあ寝具店へ向かうか。」
うp「そうだな。」
そうして歩く事数分、目的の寝具店で.にベッドを作ってもらい、寺に置く。
うpは現実に近いかつ畳の上に置いても大丈夫なローベッドに低反発マットレス2枚とキルトケット2枚と羽毛布団、そして枕を横一列に3つ置いて行く。
うp「これが例のベットか。」
アイ「うpさんと一さんは布団の種類は同じなんですね。」
うp「ああ、昔2人で調べた時にコレっていうのを見つけてな。基本的にはほとんど一緒だぞ。」
一「俺が布団派で抱き枕、うpはベッド派で枕3つだからな。」
それ以外は全く一緒だ。
アイ「どうして枕が3つもあるのですか?」
うp「枕? ああ、真ん中は頭を置く用で横の2つは寝返り用だ。」
ちなみに俺は単純に抱き枕があると寝やすいだけだ。深い理由はない。
一「まあ、とりあえず寝るか。」
うp「そうだな。」
アイ「そうですね。」
俺とアイとうpは横一列にならんで、横になる。
うp「うわっ、これすごいな! なあ……ああ、アイが寝たのか。」
一「そうだ。だから俺たちもさっさと寝よう。」
うp「おう。」
目を閉じる。すると、先程の話から、少しだけ昔の事を思い出す。
「なあ、お前大丈夫か?」
「……大丈夫だ、なんとかなるさ。」
「……嘘つけ、お前、辛そうだよ。大丈夫な風に見えねえよ。」
「ははっ、やっぱりお前にはわかるか。……まあ心配するな。なんとかなるって。」
「……何かあったら言えよ。相棒。」
「そうだな相棒。」
一「……寝よう。」
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はい、なんとか戻ってきた人です。+歴史の改変をした人です。
私の悪い癖として消滅した文は存在しなかった物と考えてあたらしいルートを考えてしまう癖があります。
よって、この後の展開は変わりましたがどのみちラストは変わらないので問題ありません。
次回、夢2……いや3回目




