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117話 浮島と……

主「今回は少し短めです!」

一「どうしてだ?」

主「それは……後で話す。」

一「あいよー。」


 一「……ん?」


 目が覚める。すると、目の前にメッセージが表示され、夢の世界についたことを確認する。


 一「まず……ここはどこなんだ?」


 青空が広がり、草木が生い茂り、足元には獣が通るような道がある。

 また、遠目には山や川があることがわかる。

 ここは間違いなく城内部では無い。


 一「どうしようか。」


 迂闊に動くのも危険かもしれないが、その上で周りに何があるかも知っておきたい。


 一「まあ、行くか。」


 とりあえず山の方角へ歩いて進むことにした。周りに何があるかも確認したいし。


 そうして歩く事数分。


 一「……なんで俺は歩いているんだ?」


 あまり変わらない景色の中、俺は気づいた。


 一「俺飛べよ。なんで羽翼があるのに飛ばねえんだよ。」


 そう、俺の背中には黒い羽翼あるのである。


 という訳で早速飛ぶことにする。


 一「まずは、羽翼に魔力を流して……」


 まずは、羽翼に魔力を流し、魔力の流れを通すことから始める。力だけでは飛べないのだ。まあ体に対してあまりにも小さすぎるし、魔力で空を飛ぶのを補助しているのだろう。知らないけど。


 閑話休題


 背中から生えている羽翼に全体的に、血液をイメージして魔力を流していく。この時MPは消費しなくても良い。


 一「……おっ、流れてきたな。」


 感覚で流れてくるのがわかる。イメージ的にはマッサージをして肩こりがほぐれる感覚というか、そういった感覚だ。

 ちなみに、最初にやった時はアイに流してもらったが、その後は自分で行えるようになった。定期的にに魔力を流さないとダメなんだよな。

 まあ、この世界でできてよかったというかなんというか……


 一「なんでもいいか。さて、準備はできたし、飛ぼうかな。」


 俺は黒い羽翼を広げ、空を駆けるように、飛翔した。



 大地からどんどんと離れていき、地形がわかるようになる。


 一「山があそこで川があそこで……」


 当然歩くよりは早く、高速で移動ができるため、スムーズに地形把握ができる。


 そして、大体10分くらい経過しただろうか。俺はとある物を目にした。


 一「お、アレは崖っぽいな。」


 崖を発見し、とりあえず近くへ寄ってみる。


 そこからは、さらに下に、大地があることを確認する。


 一「え? ちょっと待てよ?」


 心当たりがある俺は、崖の側面を飛びながら降りてゆく。



 そこには、完全に地面から離れた大地、いや、島がそこにはあった。


 一「ああ、もう俺浮島に来てたのね。」


 それがわかったら、とりあえず砦へ向かうことにした。


 砦を探して、とりあえずそれっぽい場所を見つけたので、とりあえず屋上に降りる。


 一「ここか? にしては色々と雑だが……」


 土で作られた、劣化してボロボロになった壁に囲まれ、どうやら建てられてかなり放置されているような感覚を受ける。

 しかし、その一方で床や下に続く階段は足跡が少しだけあり、何者かが使用している形跡も見られる。


 一「あと何かわからないが、とても獣臭いな。鼻が曲がりそうだ。」


 まるで動物園のような感覚を味わっていると、下に続く階段から、緑色の子供くらいのサイズの二足歩行の耳が尖り、口は開きっぱなし、ちょっとした腰蓑を装備し、ボロボロのナイフを持った謎の生き物が現れる。例えるなら物語などでで出る、小鬼のような、妖怪のような、そんな感じのやつだ。


 「オイ! オマエ! ナニモノダ!」


 ふむ、この生き物は先住民といったところだろうか?

 とりあえず奇怪な声を上げるこの先住民にとりあえずすこし話を聞こう。


 一「ああ、急にすまない。大魔王オグラに勇者の足止めを任されてな。そのための砦を探しているのだが。」


 「ア? ナンダ? オグラ? ユウシャ? ワカラナイカラトリアエズオマエハコロス!」


 一「えっ。」


 すると、俺に飛びかかってくる謎生物。急いで後ろへ飛んで避ける。


 一「危なっ、何するんだよ!」


 「ウルサイ! トリアエズコロス!」


 なんなんだこいつは。


 危ないので、とりあえず上空へ避難して様子を見る。


 「クソー! オリテコイ! アタラナイダロ!」


 一「あたっちゃ困るんだよな。」


 というか、倒して良いよなこいつ。


 「オイ! オマエラ! テキダゾ!」


 「ナニ!」「ホントカ!」「ヤッタゼ!」


 謎生物は仲間を呼ぶと、あっという間に下の階からゾロゾロと現れる。


 「ヘッ! オマエミタイニトンデテモ! ドウニカオリテモラウゾ!」


 うーん、いやこれ……武器が届く手段ないんじゃ無いか?


 一「まあ、とりあえず、敵ってことで……行くぞ! リピート!」 「デュアル!」「デュアル!」


 この二つを自分にかけることで、実質4発分呪文を撃てる。ちなみに陣形魔法は今は使わない。


 一「そしてくらえ! ウィンド!」「ウィンド!」


 俺は、ウィンド、という、まあ瞬間的に突風を引き起こす魔法を、両手から4方向に、満遍なく、できる限り全体に当たるように放つ。


 「グギャッ!」

 「ヒルムナ! タダノカゼダ!」


 謎生物は吹き飛ばされないように、固まっている。


 さて、俺はあらかじめある物を発動させていた。

 それは、種族特性の双属性化 ≪光闇≫だ。


 これは、効果は単純。全ての攻撃に光属性と闇属性を付与することができるという、まあ、変わった特性だ。


 そして、光属性といえば、天魔裁誘のダメージを引き起こすことができる。


 一「天魔裁誘発動!」


 風があたった謎生物は全て、この光属性も付与している。



 その為俺は、天魔裁誘を発動させた。

はい、後書きです。

なぜここで終わったか。それはそこまで進めなくても良いだろう、という判断の元です。

あまり進めすぎても……という考えの元行いました。

次回、浮島2

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