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114話 戦闘チュートリアル 

主「いっててててて!」

一「どうした!」

主「フロスしてたら歯が欠けた……」

一「……フロス? 歯間ブラシだったか?」

主「そうそう」

一「全く気をつけ……待て、お前の歯脆く無いか?」

主「気のせい……と思いたいよね。」


 ミル「遅いですわ!」


 妖精に羽やらなんやらが引っ込んでいる事を確認してもらい、扉を開け部屋に戻るやいなや吹き飛ばされそうな勢いでミルが叫ぶ。

 どうやら俺とジェノサイド、以外はもう終わって席に着いていた。ちなみにオンもppも居ない。果たしてどこに行ったのか……


 一「すまない。どれくらい時間がかかったんだ?」


 とは言え今はこっちだ。遅いのは正直自分でも熱中してて時間が経った事がわかる。


 煙seru「大体1時間ちょっとだな。ケケケケ!」

 .「叫ばないでミルさんとseru。眠れない。」

 ばはむーと「暇だ。」

 カオスポテト「ただ起きているだけってのが一番暇だよね。ピリオドはそれでも寝ていようとしてるけど。」


 一「え、いや、ちょっと待って、1時間?」


 どうやら1時間経っていたらしい。……まあ、そんなもんか?


 ミル「全く、なんでそんなに時間がかかったのかしら!」

 煙seru「いや、お前だってさっき出て ミル「うるさいですわ!」ケケケ! おいおい、否定するってことは図星ってことなグベラガッ! .「しずかにって。」


 ……ピリオドが煙seruの頭に拳骨を落とし、ミルを睨む。 おそらく次はお前の番だという事なのだろうか。


 ミル「な、なんでも無いですわ。だからピリオドさんもこちらを睨まないでいただきたいですわ。おほほほほ……」


 .「……そう。じゃあまた寝るから。」


 そう言って机に伏せるピリオド。自由だなおい。


 ミル「……で、どうしてそんなに時間がかかったんですの? ステータスを考えるにしてもそこまで時間はかからないはずですわ。」


 ばはむーと「確かに。」

 煙seru「何かやってたんじゃねえのか? あのステータス決める妖精と……確か大会とかでもフードの中の妖精とイチャイチャしてたろ! ケケケケ!」


 妖精とイチャイチャ? アイの事か? 少なくとも今回はそこまで変な事はやってない……はず。


 一「いや、まあ、これには深い訳が……」


 とりあえず、

 俺は今新しい種族を作った事。

 それに見合うステータスを決めていた事。

 そして合わせるようにスキルを決めていた事。

 これらをを伝えると、みんなは納得したのかどうかわからない顔で俺の方向を向く。


 ばはむーと「何になったの? 天使とかだったよね?」


 一「ああ、そうだな……まあ、さっさと言うと天魔人……だな。天使悪魔人間で天魔人。」


 そう言うと皆謎の表情を浮かべる。


 一「あー……まあ、確かに、人間要素ないとか、ネーミングセンス無いとか、色々あるかもしれないけど……」


 煙seru「いや、天魔人に人間要素ないってお前……」

 ばはむーと「人入ってる。」


 え? どこだ?


 一「天魔人……天……魔人……天魔……人……人! おお! あった! あった! お前ら凄いな! よく見つけたな!」


 いつのまにか入っていた人の文字に1人で興奮していると周りから冷ややかな目で見られる。


 一「ああ、悪い。興奮していた。」

 .「気をつけて……」


 .も起こしてしまっていたらしい。失敗だな。気をつけねば……



 ジェノサイド「終わった……」

 ミル「遅いです……わ……」


 そんなこんなで数十分、扉からジェノサイドが出てくる。ミルが注意しようとするも、その異様な光景に圧倒されて声が小さくなる。


 一「お前……どうした?」

 ばはむーと「身体中文字だらけ……」

 煙seru「うわあ……」


 いつもケケケケ! と言っている煙seruがドン引きしていると言えばヤバさがわかるだろうか。

 ジェノサイドは全身に謎の文字? 少なくとも日本語では無い文字を身体中に(服含めて)書き込んで登場した。


 ジェノ「全スキルの事を聞いていたら遅れました。ですがステータス及びスキルの事については知ることができたので、何かあったら聞いてください。」


 いや、そこまでして聞きたかったのかよ。



 pp「お、どうやらみんな集まったようだね!」


 全員集合して数分。ppがやってくる。


 一「ああ、次は何をするんだ?」


 俺が話を振るとppは待ってましたと言わんばかりに喜んだ表情で話す。


 pp「次は実際にその体を動かしてもらうよ!」

 カオスポテト「いわゆる戦闘チュートリアルだな?」

 pp「まあ、そうともいうかな!」


 するとppは俺達が入ってきた扉を一度閉め、一気に開ける。すると、先程の白い部屋とは違い、少し違う部屋になっていた。


 一「おお、凄い。」

 ジェノ「さっきからどうやってるんだ? 何かのスキルか?」

 pp「まあそんなもんだね! とりあえずみんな入って入って!」


 全員促されるまま入る。

 そこは、灰色の壁に地面はしっかりと土で覆われて、入ってきた部屋の反対の左側のには弓矢とかで狙ってそうな的、右側には剣と盾を持ったマネキンのようなものがそれぞれ複数個存在する部屋だ。


 一「ここは?」

 カオスポテト「戦闘チュートリアル場……とも微妙に違う気もするな。」


 戦闘チュートリアル場は確か壁の色とかは覚えてないが草原だった気がする。


 pp「よろしい! 説明しよう! といっても、ただのトレーニングルームなんだけどね!」


 ばはむーと「トレーニングルーム?」

 ジェノ「ここでは何ができるんだ?」


 トレーニングルームか。という事はあの的や人形に向けて攻撃をすればいいのだろうか。


 pp「そうだね、ここでは自分の戦闘中に行えるスキルについて試したり、そこに置いてある武器箱から武器を試したりすることができるね!」


 ppが的や人形、それと入り口横にある大きな箱を指差しながら話す。

 ちなみに遠距離武器や呪文なら的、近距離武器なら人形相手に攻撃するらしい。


 pp「それと……もしHPやMPが減ったら……ここの湧き水を飲めば全回復するからね!」

 ミル「これって大丈夫ですのよね? お腹壊したりしませんよね?」

 pp「大丈夫だよ〜。」

 カオスポテト「HPもMPも表記されてないんだけど、わかるようになるか?」

 pp「設定のHP MP表記についてを変更すれば出てくるよ〜。」


 武器箱の横には謎の湧き水と人数分の透明なコップがあり、それを飲めば回復するらしい。一体何が入っているのだろうか……


 「じゃあ、後はみんな頑張って体に慣れてね〜! わからないことがあったら叫んで呼んでくれれば行くよ! 終わったらもう一度この部屋に入ってきた扉に入ればもどれるよ!」とそんな感じにppが言った後、おもむろに指パッチンをしたかと思えば、同じ部屋に俺1人が立っていた。


 一「お、ここからは1人でやる感じか?」


 周りを見渡しても何も反応がない。どうやら本当に1人でやるようだ。


 一「さて、まずは……一旦HPとMPを表示させるか。」


 HPと MPを表示して……と。


 HP.100/100% MP.100/100%


 ん? なんで……ああ。


 一「思い出した。妖精が言ってたな。」


 この世界にはHPと MPは数ではなく%表示で、正確な数字はわからないこと。

 後ついでに運なんてステータスは無い事を話していたなそう言えば。


 一「まあ、これがあるからと言ってあまり変わらないとは思うけど……」


 まあ、それはそうとして、俺はとりあえず武器箱から良さそうな長い杖を取り出し、的の方を向く。


 一「さて、今回初めて見る呪文スキルとやらのコンボを見てみるか!」


 魔法スキルとの違いなんかを確認するのも含めて、一度やる事にする。

 とりあえず的に当たりやすい位置に移動して……と。


 一「よし、やるぞ。」


 羽翼も展開、他にも種族特性を使用する状態にして、準備は完了。


 ちなみに羽翼は展開すると与えるダメージは20%増加、受けるダメージは10%減少してくれるまあまあ強い効果だ。……まあ、微妙に弱体化している気もするけど……


 閑話休題


 とりあえず一つずつ呪文を唱えていく。


 一「まずは、リピート発動!」


 最初は弱連唱呪文の最初から使える呪文、リピートを発動。これにより制限時間内なら、呪文の発動をもう一回繰り返す代わりに消費MPを10%増やすと言う効果だ。

 ちなみに名前はなんでもいいらしく、自分で決めれたので適当に決めておいた。以外とこう言うのに時間がかかったりするんだよな……


 ちなみに制限時間は30秒だ。ちょっと短いのでさっさと次の呪文を唱える。


 一「次はデュアル発動!」「デュアル発動!」


 次に弱復唱呪文のデュアルを発動。これは次に放つ呪文は2回同時に発動する代わりに、次に与えるダメージが10%減るという、まあ、リピートに近い呪文だ。


 一「「今度はチャージサークル発動!」」「「チャージサークル発動!」」


 サークルとは、弱陣形呪文の最初から使える呪文で、効果は自分の周りや自分の体に魔法の円陣を設置して、少し溜め時間が必要になる代わりにそこから撃たれる呪文のダメージが10%増加するという、シンプルかつ強力な呪文だ。


 広げた羽翼の周りにに4つのサッカーボールほどの大きさの円陣が浮かび上がる


 一「「そしてライトショット!」」「「ライトショット!」」


 そこから2つずつ、光の小さな弾丸が形成されていく。


 一「シュート!」


 俺は開いた右手を指揮者の様に横薙ぎにして、弾丸を円陣から解き放つ。

 合計8つの弾丸は、反対側にある的に飛んで行き、当たった場所は若干微妙ななものの概ねそれなりの強さを持ってそうではあった。


 一「ラスト! 天魔裁誘! 発動!」


 が、もちろんそれだけでは無い。


 この種族特性【天魔裁誘】とは、光属性の攻撃が1回当たったならば、自分の好きな動きに合わせて、1回分追加ダメージを作り出す。という、まあ天の裁きみたいなもんだ。

 ちなみに闇属性の方もあるが、今回は使わない。


 俺は右手を閉じて、【天魔裁誘】を発動する。


 当たった部分から、光が漏れ出し、8回爆破する。


 すると、的が弾け飛び、粉々に砕けてしまった。


 一「おー、中々どうして……あ、もしかしてまずいか?」


 壊してしまったか。とかそう思っていると的が勝手に修復し始め、元の形状に戻る。


 とりあえず困惑していると、頭上から紙が降ってくる。


 とりあえず捕まえて、読んでみる。


 一「ええと、ppより、」


 この的は何回でも壊して大丈夫だよ! ドンドン破壊していこう!


 一「……マジかよ。」


 これ、この技術使えるなら俺達要らないだろ……

はい、後書きです。痛くは無い歯。

天魔人の下りは全話投稿1週間前に思いついたネタなんですよね……まあ、ただそこからどう繋げていくかが難しかったんですけど……

いやー、新しい一さんの戦い方です。いかがでしょうか。私にはまだわかりません。


次回、帰還。

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