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113話 新ステータス

一「なあ。」

主「どうした。」

一「前々回から新章が始まってるよな?」

主「まあ、そうだな。」

一「いや、いわゆる小説の章分けとかしないのかと思ってな。」

主「ああ……正直迷ってるんだよな。」

一「どうしてだ?」

主「こう……1章、2章、って分けていくとして、どこで分けようかなって……」

一「あー……え? クリスマスとか大会で分ければいいんじゃないのか?」

主「まあ、やっぱりそれが無難なんだよ ジョー「2人とも始まるよー!」

一「まあ……今度な。」

主「あいよ。」



 「そ、それではキャラ作成を行います!」


 一「ああ。」


 一体何をするのだろうか。


 「行います……けど……あの、その前に……」


 ……ん? なんだろうか。


 小さい……20センチ程度の薄緑のワンピースをきた妖精は困った様子で俺に話しかける。


 「今から2つのコースがありますけど、どちらにするか選んでもらえますか?」


 そう言って自分と同じ大きさのパネルを手に持って見せる妖精。もはやパネルが妖精である。


 そこには、新規作成コースと既存キャラの調整コースと書いてあった。


 一「あー……二つともどういうコースなのか説明をしてほしいんだが……」


 「あっ、はい! 説明します!」


 と、言って説明をしてもらった。


 まず、新規作成コースは、あっちの世界と一緒でステータス、種族、ついでに装備とスキルも選んでいくいつものやつだ。


 一方、既存キャラの調整コースは、今までの自分のステータスやスキルをまっさらにした後に新しい種族を加えたりする。

 その後にステータス割り振りや今まで取得したスキルから取得するスキルを選択していく。

 と言った流れらしい。


 ……うん。アレだ。


 一「よし、既存キャラの調整コースだな。」


 もう迷う事はない。わざわざ新規作成コースにしてランダムに種族を選ぶ必要は無いのだ。元々無かった気もするけど……


 閑話休題


 「わかりました! しょれで……それでは、とりあえずこのパネルの上に手を置いてください!」


 妖精が手形が描かれたパネルを突き出し、手を置く様催促する。


 一「はい。」


 置く事数秒、一瞬にして俺のステータスは完全に種族だけの状態になったらしい。


 「では、まずは種族の追加や調整をしますか?」


 種族の追加か……


 一「なあ、ちなみになんの種族なんだ?」


 そこである。わざわざ今人間を追加、とかは微妙だし、かといって魔導ゴーレムとかは追加されないだろう。強すぎるし。


 「そ、うですね……人間、エルフ、獣人、ドワーフ、そしてランダムですね……」


 ランダム、ランダムか……


 一「ちなみにランダムは選んだ上で追加は自分で選べるとかはあるか?」


 前回がそんな感じだったはず。


 「そうですね……はい。大丈夫です。」


 そうか。ならランダムを選ぶデメリットはほとんどないし、これで躊躇なく選べるってもんだ。……まあ、普通に躊躇なくやるけども。


 「よし、ならとりあえずランダムをお願いできるか?」


 「はいっ! わかりました! 」


 ランダムを選ぶ。すると、パネルに赤いカーテンが出てきて、右にスライド操作するよう指示される。


 一「これを右にやるんだな。」

 「はい。」


 妖精が持っているパネルを渡されたので、とりあえず右に指を滑らせ、すべ、滑ら


 一「反応悪っ! ちょっと、全然スライド操作できないんだけど……」


 「あ、あれ? おかしいですね、ちょっと待ってくださいね?」


 あれ? あれ? と2人で困惑しながら触るが一向に動かない。


 「うーん、どうして……」


 ええ、壊れてるんじゃないのかこれ……とか思いながらスライド操作を続けていると、

 不意に、画面中にノイズが走る。


 「きゃっ!」

 一「うわっ!」ガタッ


 ビックリしてパネルを落とす。いやまじビックリした。いきなり画面全体に砂嵐が発生したのである。たしかスノーノイズだったっけ? そりゃビックリするよ本当……


 一「うおっ、……画面にはなんともないな。」

 「びび、びっくりしました……」


 もう一度拾いパネルを渡す妖精。


 一「ありがとう……お、スライド操作はできるな。」


 適度に左右に指をスライドさせて反応する事を確認し、一気に右にスライドさせ、赤いカーテンを捲る。


 この何か強そうな種族が増えれば万々歳だが、果たして……



 【種族【G-MC"ゲノム-ミクレイト】を実行する権利を獲得することができました。【G-MC】を実行しますか?】


 【はい】 【いいえ】


 ……?


 一「何これ?」


 画面に表示される謎の種族に困惑が隠せない。 

 いやほんとなにこれ? ゲノム、ミクレイト? 

 ゲノムは遺伝子配列であろう事はなんとなくわかるがミクレイトがわからん。なんだこれ?

 しかも 実行 って何? なんで種族の追加じゃなくて種族に対して行う事なんだ?


 「ゲノムミクレイト? なんですかそれ。」 


 妖精も困惑している。本当にわからないのか忙しなく飛び回っている。


 「あ、あの、嫌ならいいえでも大丈夫ですから。大丈夫ですから……」


 あ〜……そうか、いいえがあるのか……


 一「まあ、流石にこれは……いや待てよ?」


 よく考えろ。

 こんな意味のわからないものに興味がそそられない訳がない。もし仮に今ここでいいえを押すと後々後悔するんじゃないか? なんであの時……とかってならないか?


 一「……よし。俺はハイを押すぞ。」


 「ええっ、マジですか!?」


 妖精がビックリした様子で後ろに飛んでゆく。


 一「ああ、すごい気になるからな。実際気になるだろ?」


 「そ、そりゃあまあそうですけど……」


 一「というわけで……」


 俺はハイを押す。


 【G-MCを本当に実行しますか?】


 再度出てくる選択肢にハイを選択する。


 【G-MSを実行します。】


 すると、目の前のパネルは謎の画面と俺のステータス……の熾天使、魔王、人間の補正を説明する画面になる。


 一「これはどういう事だ?」


 その後、少し待つとパネルに色々な数字が打ち込まれ、次にパネル内に謎の鈍色の四角の中に熾天使、魔王がそれぞれ天使と悪魔に戻り、人間の文字とともに入る。

 その後、その文字たちはゆっくりと混ざっていった。


 「わ、わかりません! なんですかこれ? ホラーか何かですか!?」


 正直謎すぎて困っているが、また少し待つと、今度はパネルに新たな文字列が浮かび上がってくる。


 【G-MCに成功しました。新たな種族に名前をつけてください】


 という文字列が浮かんで  「新たな種族!?」 きた。


 一「え、何、これ、もしかして熾天使と魔王と人間が合体したって事?」


 本当? マジ? これ……


 横から見ていた妖精は困惑した表情を浮かべながら俺と目を合わせる。


 「あの……これって……もしかして……新しい種族が誕生したって事ですか?」


 一「どうやらそうっぽいんだけど……」



 時間が少し経過し、多少なり落ち着いた所で、このままじゃ何も始まらないという事で、とりあえず名前をつける。


 一「種族名か……マジでどうしよう……」


 本当に浮かばない。最初に天使とか悪魔とか名付けた奴はすごいと思う本当に。


 「うーん……こうなったらもう適当につけてしまいましょうよ! 私はお手上げです!」


 一緒に考えてた妖精はどうやらお手上げのようだ。残念。


 一「わかった。……そうだな! もう適当につけてしまうか!」


 さて、適当につけるとして……なんにしよう。堕天使とかだと被りそうだしな。


 一「……もういっそ天使と悪魔と人のキマイラとかにしておくか?」


 「それはちょっと……」


 あ、ダメですか……



 閑話休題



 一「よし! やっっっと決まった!」


 俺は天使と悪魔と人間の合体種族として、【天魔人】と名付けた。人間はどこいったとか安直だって言う奴は知らないし聞こえない。


 「お疲れ様です〜!」


 一「これをパネルに打ち込んで終わりだ!」


 パネルにさっさと打ち込んで【決定】と書かれた場所を押す。


 【種族【天魔人】が新たに誕生しました。】


 一「よし! 終わった! 次はいよいよステータスを 【種族【天魔人】の種族補正及び種族特性を選択してください】うわああああ! 終わってねええええ!」


 面倒くせえ! もうやりたくねえー! うわあああああああああああああ!!!



 その後しばらくして……


 思いの外結構盛り上がった種族補正及び種族特性、そしてステータス配分はなんとか終わった。やれば楽しいんだけどやっぱり面倒だったな……


 「ほ、本当にお疲れ様でした! それではこのスキルの中から10個のスキルを選択してください!」


 妖精が疲れた顔を浮かべながらパネルを見せる。そこには、このゲームで最初に取るのであろうスキルがズラズラっと並ぶ。……が、どこかおかしい。


 一「なあ、特殊スキルがないんだけど。」


 「ああ、スキル特殊ですね。あのスキルは最初に取れてしまうと強すぎると上が判断したもので……」


 ……わかった。上が言うなら仕方ないな。うん。


 一「まあ、それなら仕方ないな。諦めるよ。」


 さて、そうなってくると何を取るかだ……


 一「とりあえずこれとこれと……コレは?」


 「はい、それはですね……」


 そうして新たなスキルなんかに目を通しながら決めてゆく。


 一「じゃあコレで。」


 「はい、わかりました!」


 とりあえずささっと10個のスキルを選択する。


 「じゃあ、次に行きますよ?」


 一「……ああ、まだあったのね。」


 「いえいえ、そんなに長くなるものはないですよ? 後は見た目と名前と性別だけですから。」


 あー、そっちか……


 見た目はとりあえず真っ白の髪の毛の先端を黒く染めるだけ。

 名前は(はじめ)じゃなくて(いち)にした。こっちの方が別キャラっぽいしな。

 性別は当然男。女な訳ない。


 一「こんなもんだな。コレで全部だよな?」


 「はい! コレで全ての行程が終了しました!」


 よし、やっと終わった。


 一「一度確認してもいいか?」


 「はい、いいですよ?」


 俺はステータスを確認する。


一 男 【新種族】【天魔人】


STR3×20×2.5

DEF4×40×2.5

INT5×110×2.5

MND4×40×2.5

AGI4×60×2.5

DEX3×30×2.5


種族特性


強化

【双属性化 ≪光闇≫】

【天魔裁誘】

【天魔羽翼】

【経験上手】

弱体化

【G-CMの代償】


取得スキル


【武術】

【隠密】

【信仰】

【呪文】

青 弱水

黄 弱土

緑 弱風

橙 弱回復

白 弱光

無 弱復唱 弱連唱 弱陣形

補助 弱強化 

【生産】

付与 


 うーん、これ1時間前の俺に見せてもサッパリだろうな。闇魔法とってないし、意味のわからない無属性魔法大量にとってるし。

 ただ、間違いなくこのスキル構成は強い。前の次元と同じ魔法系の戦い方で、スキルの内容を色々見て行く内にこのスキル構成が強そうだった。


 閑話休題


 確認も済み、キャラクリエイトを終了する事を妖精に伝える。


 「わかりました! これにて! キャラキュリエイト! ……は! 終了します! 良い夢をおたのしみくだひゃい!」


 おいおい、最後噛みまくりじゃねえか! というツッコミは俺の心の中に仕舞い込んでおこう。


はい、後書きです。

いやあ……新ステータス考えるの本当におもしろいですね!

やっぱりゲームとかやる時は最初とか途中のステータスを考えてる時が一番おもしろいまでありますから。

そんなことない? なら新しい扉を開きましょう? とりあえずよくわからないMMORPGをダウンロードして見た目とステータス考えるだけで2時間くらいは吹っ飛びますから……


次回! 戦闘とかのチュートリアル回(予定)

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