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107話 閉幕! そして。

主「ぐわああああ!」

ジョー「どうした! というか最近こんなの多くない!?」

主「コ○ナのワクチンで左腕があああああ!」

ジョー「いや安静にしてろキック!」ゲシッ

主「痛え!」


 モブD「アレはダメ! 使わないで!」

 一「ハイ……ワカリマシタ……」


 決勝戦終了後、妙に静かになった会場へ転移し、モブDに無茶苦茶怒られる。……そんなに嫌だったのか。悪い事をした。


 その傍らでは超越茸の被害者の会が開かれていた。


 「全く死ぬ所だったぜ。」

 モブF「いや死んでんだよなあ……おっさん。」

 「アレ怖いんですよ? 知ってます?」

 モブC「はは、わかりますよ。アレに関してはおそらく僕達が最初の被害者ですから……」


 ……ちなみにモブ達に関してはダンジョンでスイッチを押したから被害に遭っただけだからな。押さなきゃいいんだよ押さなきゃ。ただの罠なんだし。


 (まあ、一度)(興味を持っ)(たら押すと)(思うけど。)


 オーレ「ねえ、ちょっといいかしら?」

 一「ん?」

 アイ「どうしました?」


 そんなどうでもいい事を考えているとオーレが不機嫌な様子で話しかけてくる。


 オーレ「あの、()()、どうしかしてくれないかしら?」


 オーレが上を指差す。……ああ、なるほど。


 一「ああ、アレ?」

 オーレ「ええ。」


 現在、俺達が戦っていた空島では超越茸が蔓延しており、もう全体が超越茸で覆われているのである。


 オーレ「できないとは言わせないわ。貴方が蒔いた種だし、当然回収できるわよね?」


 一「まあ、わかった。とりあえず駆除すればいいか?」


 アイ「超越茸、あそこで栽培して収穫すれば安定して食べれるのに……」

 オーレ「えっ、あの茸を食べるの!? というか栽培しないわよ!」


 あー……そうだったな。

 この超越茸、一見ただの生物災害を引き起こすだけの茸にしか見えない。

 だがしかし、妖精達はこの茸を食べるのだ。なんなら胞子だけでも食べていたし。


 オーレ「アレ猛毒の茸よ!? 体を一生蝕む毒なのよ!?」

 アイ「でも妖精族はほとんど毒が効きませんし、なにより超越ならいくらでも対処ができますよ?」

 オーレ「……そうなの? でもあの浮島違う用途で使いたいからさっさと駆除して欲しいんだけど。」


 あの、アイ? 頼むからフードの中から俺を挟んで会話するのやめてくれない?


 一「……まあ、とりあえず駆除するから、一旦送ってくれ。」

 アイ「一さん、どうしても駆除しちゃうんですか?」


 アイが上目遣いでこっちを見る。


 一「……いや、そんな目で見てきてもダメだし、超越茸ならまだ在庫があるからそれで増やせばいいから。」

 アイ「そうですか……」


 アイがしょんぼりとした目でこっちをみてくる。

 あ〜……なぜかすごい罪悪感なんだけど。


 オーレ「とりあえずさっきの砦まで送るわ。」

 一「ああ、任せた。アイ、行くぞ。」

 アイ「うう、はい……」


 とりあえずアイと砦へ向かう事にした。



 一「さて、じゃあちゃっちゃと終わらせようかな。」

 アイ「頑張ってください!」


 砦へ転移した俺は一つの魔法を唱える。


 一「傲慢発動、雷麺! いやぁ、これすごいなぁ……」

 アイ「うう、茸は勿体無いですけど、凄い光景です……」


 散々倒した超越茸である。スキル【七つの大罪】傲慢(覚醒)を発動させた雷が触れた瞬間、一撃で粉砕されてゆく。


 一「ものの数十秒で終わったな。」

 アイ「そうですね。」


 あっという間に殲滅した後、とりあえずめぼしいアイテムがあるか適当に確認する。


 一「うーん、なにか無いかな……」

 アイ「一さん、アレは!」


 アイの指差す先を見る。そこには大きめの超越茸がそこにはあった。


 アイ「これ、持って帰りましょう!」


 アイが目を輝かせて自分より大きなキノコを持ち上げる。


 一「あー……そうだな。とりあえず取れそうなやつは取っていくか……?」


 たしかダンジョンの中では生きた超越茸の胞子とか普通に胞子しかドロップしなかったはず……場所によってドロップする内容が変わるのか?


 ……いや、とりあえず回収して考えるか。



 一「終わらせてきたぞ。」

 オーレ「ええ、それにしては時間がかかってるけど。」

 マクリー「おお! おつかれえええ!」


 ……会場へ転移で帰ってくるとそこにはマクリーがオーレの周りを飛び回っていた。


 一「……何があったんだ。」

 オーレ「何も無かったわ。そのせいでマクリーが暇になってこんな事になったけど。周りが全部水色よ。」


 マクリー「きゅうていーし! ふう、つかれた!」


 笑顔でそう言うマクリー。


 アイ「……マクリー?」


 アイがいつもより低い声で呟きつつ、フードの中から出てくる。


 マクリー「!? え、な、なんで!? フェア アイ「今の私の名前はアイです! その名前はやめてください!」 あ、あ、あい、ちゃん……」


 「少しお話ししてきます。」とアイが言い、マクリーと共にどこかへ転移する。


 オーレ「え? ……ねえ、この後大会の表彰があるんだけど。」

 一「え?」

 オーレ「え?」


 ……その後、少し疲れた様子のアイと、少しやつれた様子でマクリーが転移して戻ってきた。


 うp「お疲れ。どうだった?」


 表彰式の為、俺達は一旦最初のオークションの席に転移する。


 一「まあ、とりあえず一位だな。そっちは?」

 うp「いやとりあえずじゃないだろ一位は……俺は三位だよ。」

 アイ「二人ともサプライズ性皆無ですね……」


 なるほど、三位か……えっ!?


 一「三位!? 何があったんだ?」

 うp「まあ、色々とな。後で説明する」


 そう語るうpはどこか哀愁が漂っていた。


 うぽつ「お疲れ様です。」

 モブA「お疲れ……」


 太刀魚「珍しく疲れ顔ですね。」

 ポーー「そうか? ……まあそうか。」


 他の個人戦組もだいぶ疲れたようだ。



 マクリー「こ、これより、たいかいの、ひょうしょうしきを、おこないま〜〜す。」


 「「「えぇ……」」」


 何かに怯えた様子で表彰を執り行うマクリー。一体アイは何を行ったんだ……


 オーレ「……まずはパーティ対抗防衛戦から行います!」

 マクリー「ありがと……」



 そうして、始まる表彰式……ただ、意外と普通なもんで。


 一「俺達の方は特に何もなかったな。賞品も前回みたいな変な玉とかじゃなくて普通に金だったし。」

 うp「これが普通……って言いたいけど、前回が前回だしな。」

 アイ「乱入とかなかったですね。」


 マクリー「つぎは! こじんたいせん!」


 さて、二位と一位は誰なんだろうか……


 マクリー「さんい! うぴー!」

 うp「実はうp()なんだよなぁ……」


 そう言いながら転移するうp。名前は元々upから変異したものだからうpはうぴーではなくうぷだ。……まあ、ならup表記でアップでいいだろとかは言ってはいけない。


 閑話休題



 一「さて、二位は……ああ、ばはむーと! こっちにいたのか!」

 アイ「こちらではいませんでしたね。」


 うp「ちなみに俺はばはむーとに負けたな。なんだあの憤怒の力とか……それと体を龍に変えてきたんだぜ? 弾全部炎で溶かしてくるしさぁ……」


 とりあえずうpの所では凄い事が起きたのは確かな様だ。


 一「で、一位は?」

 うp「ああ、モブAだ。」

 アイ「モブAさんですか。」


 あ〜……モブAか。


 一「まあ、モブAなら納得か。」

 アイ「と、言いますと?」

 うp「あー、モブAのアレって……」


 アレ、がどれを指しているのかはわからないが、おそらくそれだろう。


 一「多分そうだな。」

 うp「あ〜……なるほど。」

 アイ「あ、あの、一体何の事なんでしょうか?」


 アイがフードの中から乗り出して聞いてくる。


 うp「……さっきから思ってたんだけどさあ、アイはなんで一のフードの中にいるんだ?」

 一「ああ、これには色々あってな……」


 と、説明をしているとどうやら表彰式が終わり、大会が終了する。


 マクリー「これにて! こじんたいせんおよび!」

 オーレ「パーティ対抗防衛戦を終了します!」

 マクリー「いじょう! かいさん!」

 オーレ「帰宅の際は最初にこの里に来た入口へお向かいください!」


 ……お。


 一「今年は何もなかったな。」

 うp「そうだな……じゃあ、俺はログアウトするけど、どうする?」

 一「あー……ちょっとだけこっちで用事がある。」

 うp「わかった。ただ今日はもう遅いから早めにログアウトしろよ?」

 一「わかってる。」


 ログアウトするうpを見送り、里から最初の街へ戻り、そこから俺達のクランへと向かう。


 アイ「あ、あの、一さん? どうしました?」

 一「アイ……」


 話がある。


 その一言から、俺は話を始めた。

はい、今回はとやかく言いません。……なんでって? 左腕が面白い事になってるから……


次回、???

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