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98話 リーダーはきみだ!

マクリー「これでぜんいんでたの?」

主「はい、出ました。」

ジョー「やっと全員出たんだね……」

主「そうだな。」

アイ「えっと、なんのお話を マクリー「うわあああああ! なんでここに!」えっ、えっ!? どうしてここに?」

主「ん? え? あっ、あっ! やべっ、ここからはちょっと放送が! ジョー、マクリーを止めろ! 割とマジで洒落にならん!」

ジョー「ああ、任せて! マクリー止まっ、いや! ブラットスカーレット! 今度は止めてみせる!」


 「し、始祖様! 握手してください!」

 アイ「はい、いいですよ。」

 「うおおおお! ありがとうございます! この手はもう一生洗いません!」

 アイ「それは不衛生だから辞めた方がいいですよ。」


 ……一体俺達は何を見せられているのだろうか。大会の受付に来たら仲間の一人がすごい人気なんだが。


 一「いや、受付してくれよ。」

 「え? いや、始祖様が……」

 アイ「いえ、私の事は大丈夫ですから、先に受付をやってください。」

 「は、はい!」


 お、どうやらアイのおかげで受付ができそ……いや待てよ? そもそもアイを呼んだからこんな事になった……? まあいいか。


 「それではパーティ対抗防衛大会のルールを説明させていただきます。……ただ、説明事項が多いためこの紙をご覧ください。」


 と、言って紙を渡してくる。


 大会について

 今大会はトーナメント形式で行われる

 今大会は賭博行為は禁止されている

 ルールを守って楽しく戦闘をする


 選手登録の説明

 パーティの人数は二十人までとする

 召喚やテイムの数はパーティの人数に含めず、1プレイヤーにつき一キャラクターまでとする。その際、ダンジョンボスは召喚できない

 武器及び防具を用いた召喚は一パーティに一人までとする。

 装備は一人で武器は三つまで、防具は部位ごとに二つまで、アイテムは五種類五個までとする

 パーティのリーダーを選択する

 砦の設備を選択する


 戦闘ルールの説明

 基本的には東西に分かれた二つのパーティが砦を用いて敵パーティや襲い来る魔物と戦闘をする

 場所は森林、砂漠、湿地、火山の四種類からランダムで決定される

 戦闘時間は一分間の準備時間を経て開始され、二十分で終了とする

 砦は破壊不可能だが、ダメージを受けるとそのダメージを蓄積させる。また、設備は破壊可能である

 砦は屋上付きの三階建てで、青のバランス型、赤の侵攻型、黄色の耐久型、緑色の強化型の四種類の設備があり、出場登録時に選ばれた設備で固定される

 リーダーは好きな基礎ステータスに+で百増やせる代わりに砦から出られない

 戦闘中にはリーダーには全員に伝わる通信機器が、それ以外のプレイヤーにはリーダーにのみ伝わる通信機器が支給される。

 魔物は討伐した時、HP回復ポーション及びMP回復ポーションをドロップする

 ドロップした回復ポーションは大会終了時に回収される

 使用したアイテムは大会終了時まで補充されない

 戦闘中に死亡した場合はこの戦闘には戻って来られず、別の部屋で待機となる。また、この際死亡した人が召喚していたキャラクターは一緒に別の部屋で待機となる

 戦闘の勝利条件は他パーティのリーダーの討伐、もしくは戦闘時間終了時に砦とパーティが受けたダメージの合計から魔物に与えたダメージを引いた数値が一番低いパーティが勝利となる

 戦闘終了時にHP、MPは全回復する


 「以上です! それでは大会出場の選手登録をしますか?」


 一「うーん、見づらいし長い……」


 紙はもっとどうにかならなかったのか。ルールを守って……とかいらないだろ絶対。


 モブF「三行でまとめて。」

 「無理ですぅ!」



 俺達は選手登録をするためとりあえず装備やアイテム、召喚やテイムを選ぶ。そして、設備とリーダー、この二つを考える事になる。


 一「さて、どうする? 俺はやる気無いけど。」


 そう言うとみんながえっ? と、困惑した顔で俺を見る。


 うぽつ「え? 設備はともかく、リーダーは一さんでは?」

 アイ「私もそう思ってましたけど……どうかしましたか?」


 二人の疑問はもっともである。だか、しかし、


 一「いや、まあ、わかる。今までは俺だったし。」

 ポーー「ならどうして?」


 俺がリーダーに不向きな理由を話す。


 一「いや俺さ、役割って戦場の撹乱と敵の殲滅だろ? リーダーになったらできないって考えてな。同じ理由でポーーとかも向いてないし。」


 ポーー「あー……」

 モブD「たしかに……」

 モブB「なるほど、一理ありますわ? なら誰がやりますの? 私達はまあ……それなりですけど。」

 モブE「しかたないなwww」


 さて、誰がやるかだが、俺はもう考えてある。

 俺は、このパーティの中でやってほしい人の方向を見る。


 一「うぽつちゃん。お願いできる?」


 うぽつ「えっ、私ですか!?」

 一「ああ、うぽつちゃんなら一番待ち戦法が強いから。」

 アイ「どうして……ああ、狙撃ですか。」

 一「そうそう、屋上から一方的にね。」


 屋上がどれくらいの位置かわからないけどガン待ちで一番強いのは間違いなくうぽつだ。


 モブF「……でも、それ一さんもできるよな?」

 モブC「確かに。しかも範囲攻撃もできますし。」

 一「まあ、それはある。……ただ、もう一個あって、俺戦闘中ほとんど動き回ってると思うから通信に集中できないんだよな。」


 俺はそこまで司令塔に向いてないし、そう考えると悪くない……かも?


 うぽつ「ま、まあ……なら、わかりました。できる範囲なら頑張ります。」


 一「ああ、任せた。」


 まあ、他にも俺の戦い方はある程度予想されてるから大会初参加のうぽつがいいってのもあるんだけどな。


 ポーー「いやー、やっぱりうぽつは頼もしいな。リーダーは任せたよ。」

 モブF「はぇー、一さんとかポーーが言うってことは相当なんだろうな。」

 モブE「確かにwww」

 モブB「……そうですわね。うぽつさん何者ですの? モブAとモブDからも信頼されてますし……」


 ん? ……ああ、そういえば、みんなうぽつの戦闘シーンを見た事が無いのか。


 一「そりゃあな、強いし。」

 モブD「うんうん。」

 うぽつ「いやいや、そんな、あはは……」


 モブC「僕達があまり知らないだけな気もするけど……ちなみにどれくらい強いんです? 僕達戦ってる所見た事ないですから。」


 え? どれくらい強いか? そりゃあ、


 一「強いね。特に長距離でガン待ちされてたら俺は絶対勝てないな。うpですら怪しいし。」

 モブD「私はもちろん……モブAも初日で負けたらしいし……」

 ポーー「太刀魚の耐久なら……いや、うぽつなら貫通しそうだな。」


 超遠距離から繰り出される正確で無慈悲な弾丸を耐えれる奴はそうそういないだろう。というかモブA何やってんだよ。


 モブE「モブAwww何やってんだwww」

 うぽつ「汎用性が無い分だけ特化してますから。」

 モブB「なるほど、……ところで武器はどこですの?」


 そう言われうぽつを見る。うん。いつも通り素手だ。


 うぽつ「ああ、いえ、私は ポーー「おおストップストップ。まだ早い早い。実戦でみせてやれ。他の人がいるから。」……わかりました。まあ、と言うわけなので、戦闘中に見れますよ。」

 モブB「わかりましたわ……」


 一「……さて、じゃあリーダーも決まった事だし、登録を「まだ砦を決めてないですよ!」……すまん。忘れてた。」


 ポーー「どうする? 正直どれでもいいんだけど……」

 一「なあ受付、この設備は何が違うんだ?」


 俺はとりあえず受付の妖精に聞く。


 「はい、説明しますね!」

 と、言って説明……ん? 何かデジャヴ?


 1.バランス型 

 自動攻撃バリスタ三門

 砦内味方体力回復装置三台

 砦内味方強化装置二台

 2.侵攻型

 自動攻撃バリスタ四門

 自動攻撃機関砲四門

 3.耐久型

 砦内味方体力回復装置四台

 砦バリア発生装置四台

 4.強化型

 砦内味方強化装置四台

 砦外味方強化装置四台


 らしい。これは……


 一「俺これ4がいい。」

 モブE「即決www」

 モブD「理由は……?」


 理由? あー、そうだな。


 一「いや、単純に攻めに行く時そっちの方が良いかなって。俺達、紅葉を用いたアタッカー系ばっかりだし。」

 ポーー「ああ、そうだな。……一瞬こいつかと思った。……ああ、やけに静かだと思ったら寝てたのか。」

 紅葉「キュイィ……」


 俺とポーー、それと草兎の方の紅葉が種族特性紅葉を用いた速攻型だから回復するバランス型と耐久型は微妙。そうなると侵攻型と強化型だが……ぶっちゃけどっちでも変わらない。強いて言うなら強化の方が安定しそうってだけだ。


 うぽつ「まあ、なら皆さんも4の強化型でいいですか?」


 ポーー「いいぞ。」

 モブD「問題……無い。」

 モブF「というかどれでもいいっていうか……」

 モブC「変わらないっていうか……」

 モブB「情報が無さすぎてどれを選んでも変わらないですわ?」

 モブE「つまりOKって事だなwww」


 おお、過半数以上が適当だけどすんなり決まった。


 「はい、じゃあこれで選手登録は終わりです。皆さんの番号は……この62番です。それでは頑張ってくださいねー!」


 そして、選手登録が終わったので、適当に寛ぎながら、時間を待つ。



 そして、


 オーレ「レディース! アーンド! ジェントルメーン! これより! パーティ対抗防衛大会を! 開催する! トーナメント表は! これだ!」


 一「うおおおおお!」

 モブE「ひゃっはああああああ!」

 ポーー「うるさうるさうるさ! 耳元で叫ばないでくれ二人共!」


 いよいよ、大会がはじまったのであった。

すまん前回の後書き、一回戦行けなかったよ。

はい、後書きです。いやあ、ついに大会編第2回です!

という訳で!

次回! 今度こそ一回戦!

……え? 短い?

すみません。ちょっと、実はこれテイク2なんですよ。だからやる気が削がれちゃって……よりによって前後書きが飛ぶなんて……

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