96話 オークション大会!
一「主、はいこれ。」
主「何これ?」
一「誤字報告。はよ直せ。」
主「あああ!行ってきます!」
一「行ったな……さて、おっさん共がヌルゲーVRMMO、始まります。」
主「ちょっと長めでーーーす!」
一「さて、みんな終わったか?」
モブC「まあ、なんとか。」
モブA「2人とも、きて早々変な物に巻き込んで悪かったな。」
太刀魚「いえ、結構面白かったですよ?」
ポーー「久しぶりに討論をやったな。」
オークション会場にて太刀魚とポーーが合流し、俺とうp、うぽつ以外の人数で今川焼きについて討論をしていた。その結果「うまけりゃなんでもいい」という結論に至ってしまった。……それでいいのか?
閑話休題
太刀魚「ところで、みなさんはオークションには出品されましたか?」
モブA「ああ、私とモブBとモブDは出品したぞ。」
モブB「そうですわ。」
モブD「私は……モブBの……添え物……」
二人がドヤっとした表情で他のモブ三人を見る。すると、三人は苦笑いを浮かべながらこう答えた。
モブC「出す物無いんだよな。」
モブE「俺達は生活必需品系しかないからな。」
モブF「薬と木工と小道具だからなぁ。」
まあ、そうだよな。方や武器防具アクセサリーという高級そうな物。方や生活必需品というありふれた物。どっちもいるけどオークションってなったら高級そうな物だよなぁ。
一「まあ、俺達は何も出せないし、そう考えたら凄いよな。」
うp「ああ、全くだ。」
うぽつ「いや、兄さんは料理を出せば良いのでは?」
……ハッ!
一「確かに! お前なら絶対売れるって。」
モブC「そうですよ。なんで作ってこないんですか?」
俺とモブCは疑問に思い質問する。……モブCも知ったんだろうな。あのうpマジックに……
うp「いやー、俺とか一とかが食べるわけじゃないのに作るのも面倒だし、それは良いかな?」
一「そ、そうなのか。」
少し残念。
うp「それより、いつ始まるんだ?」
うpはこの話はもう終わりと言わんばかりに話を切り替える。
モブA「多分そろそろだとは思うんだが……」
そうモブAが言う。確かにそれなりに待ったし、そろそろだろう。
そんな事を考えていると、オークション会場のライトが消えた。
このオークション会場は完全なドーム状になっていて、俺達がいる中心の少し遠く、プレイヤー専用の場所から見ていると中心のステージにライトが集中する。
そこには水色のワンピースを着た青髪の妖精とさっき俺達を吹き飛ばしたオーレの二人、そして大きなドラがあった。
「レディース! アンド! ジェントルメン! これより! きねんすべき! だいいっかいオークションを! かいさいします!」
「いえーーーーい!!!」
「やったーーーー!!!」
「かわいーーーー!!!」
「かわいい? ありがとーう! いぇい!」
オーレ「……!……。」
「う、いいじゃん。ちょっとくらいはっちゃけても……」
かわいいと呼ばれた妖精はクルリとターンをしブイサインを手で作って他のプレイヤーなんかにアピールをする。するとオーレに何か注意をされちょっとむすっとする妖精。
一「お、始まったな。」
うp「今回は妖精の里だから妖精の王様なのか?」
うぽつ「前回はどんな人だったんですか?」
前回……確か宝石をジャラジャラ付けた王様って感じだったな。
うp「なんか貧相な王様って感じだったな。」
太刀魚「え?スーツ着た王様って感じじゃなかったですか?」
一「ん?宝石をジャラジャラ付けた王様じゃなかったっけ?」
他にも金色のマントを羽織った王様、とかパンツに靴下とネクタイと王冠の変質者、とか色々意見がでてくる。
モブA「……ああ、意外と知られてないんだな。」
そう言うとモブAが俺達に説明をする。
モブA「実はな、あの王様って「じゃあこれよりオークションたいかいのせつめいをします! オーレまかせた!」……後で説明する。」
……そうか。残念。
さて、オークションの説明だが、まず今回のオークションに出品した人にあらかじめ渡してある紙に書いてある数字の少ない人から順番に品が中央に出てくる。
次にドラを鳴らした瞬間からその品に対して最初に伝えてあるという原価の半分からどんどん俺達プレイヤーや俺たち以外のNPCがその値段より上の数字を宣言し、それに対してさらに上に宣言……と繰り返してドラが鳴った時から三分経過、もしくは最後に宣告した人から三十秒が経過した瞬間、品が落札され宣言した値段を支払った人に品が渡される。時間短いなおい。
ちなみに落札されなかった時は返品されるらしい。単純に売れなかったら嫌だな。
それと自分が持っているマルクより上の数字は宣言できないので注意……とか言ってるけど多分俺には関係ないだろう。未だにそうとうマルク残ってるし。
オーレ「ちなみに! 落札した商品は返品とか効かないから! やっぱイラネとか無いから!」
いや、普通じゃ無い? と思ったけどオーレが相当否定しているのであったんだろう。知らないけど。
モブE「ちなみに三人……あ、モブDは一緒だから無いかもだけど番号なんだったんだ?」
モブA「えーと……ああ、私は六百ニ番だな。」
モブB「私は七百五十番ですわ。」
モブD「……モブBと同じ。」
ふむふむ……え?
一「出品数だいぶ多く無いか?」
モブA「そうか?サーバーの人数が最大で二万人いるのに今回のオークションに出品してる人は千人もいないから五パーセント切ってるんだぞ?」
あー……そうなのか。そう考えると少ない気もしてくるな。
「それではいちばんさんからのしょうひんです! こちら!」
そう言って商品が出される。出てきた物はパッとしないデザインの銀色の鎧だ。
一「ほう。」
うp「あー……」
オーレ「この鉄製の鎧、これは足踏みさんから出品されて名前は「メタルアーマー」……原価は二千マルクだから半分の千マルクからスタートだね。」
「よし! じゃあせんまるくからすたーと!」
その合図とともに妖精が何かの魔法をドラにぶつけて鳴らす。
「千百マルク!」「千二百マルク!」
と、どんどん値段が釣り上がってゆく。
一「なあ、足踏みさんって有名なのか?」
モブA「いや……聞いた事はないな。」
そうしていると四千マルクで値段が止まる。
うp「おお、予定の二倍か。結構良さげだな。」
モブC「まあ、実際二千超えた辺りからサクラを使ってるとかはあるかもしれないですからね。」
いやそんなこと考えるやつは……まあ、いるかもしれないか。
太刀魚「まあ、なんにせよモブAさんに作ってもらった装備の方が優秀そうですね。」
モブA「当たり前だ。その鎧に掛けてる額が違う。……とは言ったものの二千マルクであれなら私ならもっとちゃんとした物作るけど。」
ポーー「いつも世話になってるよ……」
そんな事を話していると次の商品が紹介される。それは派手に彩られた絵画であった。
一「絵画?」
モブF「あー……NPC向け商品か。」
モブB「それにしてはいささか奇抜すぎますわ。」
オーレ「さてこれは……アリフレッタさんから出品された絵画、名前は「狂気な蝶」で原価が五万マルクだから……二万五千マルクからね。」
「よーし! じゃあにまんごせんマルクからスタート!」
「三万マルク!」「六万マルク!」
うp「えっ、すごっ!」
うぽつ「あっという間に原価を超えましたね。」
NPC達がどんどんと値段を上げてゆき、最終的には七十万マルクで落札された。
一「絵描きって夢あるな。」
うp「いや、あれが成功しすぎなだけ……じゃないかな?」
その後、全く落札されない八十番代、ロケットランチャー欲しさに原価の二百倍の二百万マルク一発落札、やけに再現度の高い三十年前に販売中止となったお菓子五種類を巡った俺対太刀魚対一部プレイヤー対一部NPCの大戦争(原価の一万倍、五百万マルクで落札。)なんてこともあり、いよいよモブAの順番になった。
一「さて、一体なんだろうか。他のみんなは知ってるか?」
モブA「いや、たぶんモブBとモブDしか知らないぞ。」
モブB「そうですわ、しかもチラッとしか見てないから凄さとか分かりませんわ。」
「それではろっぴゃくにばんさんからのしょうひんです! こちら!」
そう言って出された物は……え!?
一「おいおいおい、アレって モブA「いや、違う違う。アレ予備用に作ったやつだから。」……ああ、アレじゃあ無いのか。なら良いか。」
ふう、よかったよかった。アレじゃなくて。
うp「なあ、アレってなんだ?」
一「……秘密。」
うpに聞かれたがまだ秘密だ。対抗戦とか終わった後に話そう。
さて、出品されている物はニメートルはあるであろう大きな一振りの鞘に入った大太刀だ。
オーレ「これは……モブAさんから出品された……大太刀? で、名前が……「無銘」。そして原価が……百万マルク!? ……失礼しました。原価は百万マルク、半分の五十万マルクからスタートです。」
オーレも緊張している。そうであろう。俺も初めて見た時本当に緊張した。
「すごいね〜! じゃあ! ごじゅうまんまるくからスタート!」
そう言ってドラを鳴らす。
「八十万マルク!」「百二十万マルク!」
モブB「すごいですわモブA! やっぱり売れると思ってましたわ!」
値段がどんどんと釣り上がってゆく。そんな中声が響く。
「刃を見せてくれ!」
オーレ「えっ、……いいのかな?」
「うーん、ほんにんにきいてみたら?」
オーレ「そうだね。……あ、一旦オークション中断します!」
モブA「……え? 私?」
一「ああ、そうだろうな。」
モブAの目の前にマイクが転送される。
モブA「あ、あーあー、別に問題ない。」
「よし、じゃあぬいてみよー!オーレそっちもってー!」
オーレ「そうね……ぬきかたわかるの?」
「うん。ほむらにおそわった!」
妖精が無銘の鍔を柄の方に押し出し一気に抜いた。
「「「おおおおお!」」」
大太刀の白色の刀身が光を反射する。
太刀魚「ええええ!? うそ! すごっ!?」
モブF「モブA……お前よくあんなの作ったな。」
モブC「えっ……えっ?」
モブE「マジかよwwwははははははwww」
うp「……すご。」
ポーー「モブA、今度でいいから作ってくださいお願いします!」
この戯れを好む者共の男性陣でこうなるのだ。他のパーティも大変な事になって 「ねえ、これってわたしもらくさつしていいの?」……いや、なんかすごい事になりそう。
オーレ「え? マクリー、……欲しいの?」
マクリー「うん!」
モブA「えっ……嘘。マクリーちゃんに買って貰えるの?」
一「……ああ、あの妖精マクリーっていうんだ。」
初めて知ったなその名前。
マクリー「だって、このかたな、ほむらのもってるのにちかいし。それにそざいがすごいんだよこれ! ……なにより!」
モブA「ああ、マクリーちゃんにベタ褒めされてる……嬉しい……」
一「……モブA、顔が大変な事になってるぞ。」
現在モブAは女の子がしてはいけないような顔をしている。
モブA「うぇへへ……」
モブD「こうなったら……しばらくもどらない……」
マクリー「このかたなに! なまえがつけられるんだよ! すごいでしょ!」
その発言の瞬間、時が止まったかのように静かになる。
マクリー「どうどう! ほしくならない?」
オーレ「うーん、アタシは要らないかな。……でも、マルクがあるなら手に入れれば良いんじゃない? というかそろそろスタートしない?」
マクリー「はっ! わすれてた! じゃあオーレ、ドラならして! はい!」
オーレ「えっ、いや、バチ渡されても……はあ、じゃあオークション再開します!」
オーレがドラを思いっきり叩くと思ったより小さな音とオーレの「いったあああああああああい!」という叫びが合図となり、オークションは再開された。
はい、誤字報告から帰って参りました。後書きです。すいませんでした。……なんで新しいやつより古いやつの方が誤字多いんだろうか。
それはともかく、
誤字報告本当にありがとうございました。
私もたまに見返すくらいで昔ほどガッツリ見回らない(見ても誤字る)のでこう言った報告は本当にありがたい限りでございます。
これからもドンドン誤字報告をお待ち……失礼。誤字報告が無いよう頑張りますので、ぜひ今後ともよろしくお願いします。
まあそれはそれとして。
オークション回です! 本当は終わる予定でした! おかしいななんでだ!? というわけで!
次回、オークション回 第二回!




