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熱地球に関する嘔吐(応答問う)

天空に舞う粒子は、そのそれぞれが意思を持って私にまとわりつく。ただ息をするだけでも窮屈で、ここにいたくなくなる。人はこんな様を見て病んでいると馬鹿にするが、元気だった記憶を探れば少ししょーもない。例えば音楽を聞けば、本を読めば、風呂に入ればよく寝れば、愉快になるのを知ってるし、大声で歌い出すことも知っている。しかし甘くないのだ。甘さが足りない。そんな社会ならつまらない。親の情も恋人の料理も友との笑いも、この魂的熱球を温めてはくれない。

セックスの無い交流がしたい。嘲りの無い交わりが欲しい。

現実逃避すら逃避して、立派になっていくのだろ。どうにもならんからやつを燃やして、学校を燃やして、この地球をこの体温で燃やし尽くしたい。交流というのならこういうことだろ。誰かおれを燃やしてくれ。その肉体から湧出する熱で肌を焼いてくれ。そのお返しにおれだって焼いてやる。畜生。とんだ空想じゃないか。

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