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1-11

インユェは、呑気にその辺に座り込んでいた。

陪都に移ることになったのだが、やることが何もないのだ。

体の鍛錬は忘れていないが、村で日常的に行っていた家事労働は、宮女たちにとりあげられてしまった。

さらに、食事の用意をするのも他人任せなのである。

村では狩人として食料の調達を行い、後宮に入っては己の食料を採取し、と一日のほとんどを費やしていた食事のあれそれがすべて、他人が行うことになってしまったインユェは暇だった。

しょうがないので、その辺に座り込んでいた。

そんな彼女が今、いるのは桜花殿とは逆の場所にある殿舎だった。名前を椿殿。

ここも使われず埃をかぶって久しく、しかし宮女たちによって清められ、誰が住んでも問題のない場所になっていた。

その掃除も本当はしたかったのだが、やんわりとしかしきっぱりと止められ、その辺に座り込み、掃除が進むのを眺めるだけで終わった。

そして仮の住まいであるにも関わらず、豪華な装飾が施されたあらゆるものが運び込まれた。

どれもやはり、いったいどれだけの金額をかけたのかわからない調度品たちである。

こんなものいらない、と言ったインユェに、男は言った。

「これで驚いていたら、牡丹殿に入ったときにひっくり返るぞ」

と。

つまりこれ以上の豪華さなのだ。インユェにとって未知の世界の豪華さである。

もしかしたら本当に、度肝を抜かれてしまうかもしれないな、とインユェは予想していた。

さらに言えば、この使われていなかった殿舎が、彼女が入ったとたんに豪華につくられたのは、インユェがいかにこの男に寵愛されているかを示す指針の一つだった。

身分の高い、それも第一皇子の兄ともなれば、寵愛する女を粗末には扱わない。

王族の寵愛にふさわしいだけの、空間を作りあげるのも男の仕事だった。

しかしそんなものを、聞いていないインユェからしてみれば、いらないごてごてだ、で終わってしまうのである。

豪華な卓も寝台も、布団も衣装も、どうにも慣れない。

宮女時代の布団も寝台も、村と比べれば超が付くほど上等で、後は食べ物があれば言うことがないんだけどな、と内心で思っていたし、口に出していたほどだった。

村では筵やわら束が寝床で、そこに麻の繊維を編んで作った敷物でも広げればちょっとしたおもてなしの寝床になったほどだ。

そのため、今男から贈られてきたような、滑らかで軽く、滑るような絹や、さらさらでしっとりとした手触りの綿の衣は、なんでこんなものを日常的に着ることができるのか、と絶句したくなる代物だった。

インユェはそれらをできるだけ見ないようにしたかったが、着ていた服は真っ先に取り上げられて洗濯され、どこかわからない場所にしまわれてしまった。

そのため、しょうがなく贈られたものを着るほかないのだが、動きにくいことと言ったらたまらない。

なんでこんな動きにくい恰好してるんだろう、と疑問に思うほど動きにくい。

たっぷりと贅沢に布を使った衣装たちは、特権階級という事を示すには都合がいいかもしれない。

たしかに村長の家系は、ほかの村人とちょっと違う、もっと布地をたっぷり使った衣装を着ていたのだから。

それが偉い人の格好だというところまでは、どうにか理解できるのだ。

しかし問題はそこからで、それがインユェに当てはまるかどうかなのである。

蛮族衣装と言われたような、動きやすい細めの袴に長靴、上は合わせ目のない貫頭衣に袖をつけたもの、そして籠手という恰好に慣れているインユェにとって、ゆったりと優雅な女性の衣装は、なんとなく自分と違うもののように思えて仕方がなかった。

そしてそんなものを渋々身に着け、インユェは殿舎の階段に座り、のんびりと日向ぼっこをしていた。

朝の訓練は終わらせた。朝ごはんは小麦を練って焼いてからあげたものと、少し甘くした濃厚な豆乳で、おいしいのだがおやつのようだった。

しかしこれは都では定番の朝ごはんであるらしく、毎日それである。

飽きるとかそういうのはない。朝から甘いものが出てうれしい。

だが、インユェはかなり食生活が偏っていた。

山に入るともう、獣の肉が基本だ。それに時折果実や木の実、若芽である。

そして獣の肉も、面倒くさいときは蟲の肉ですら、生のまま塩を振って豪快にかぶりつくのが蟲狩の日常だった。

そのため、時折無性に、生肉を食べたくなる。死後硬直したカッチカチの奴がいい。

内臓をかみしめた時の体液と肉の繊維がぶちぶちと切れていく触感が恋しい。

しかしそんなことを言えば、たぶん宮女たちは卒倒する。

わかる分、インユェは言わないようにしていた。

山の女性が平気なものも、平地の女性は引きつる。

たかだかドブネズミ一匹で悲鳴を上げる女性というものを、インユェはこの椿殿で初めて知った。

結構な衝撃だった。

ネズミをとっさに捕まえて、首をひねったあたりで、宮女たちは半数が顔を青褪めさせた。

そのためその、大変に肥え太り、脂ののったおいしそうなドブネズミは、そのまま埋めるしかなかった。

別に風評は気にならない。

どういわれようとも、インユェ自身が揺らぐなどありえない。

だが、ドブネズミの首をもいだ瞬間、倒れた女性を見て、あ、これやったらやばいんだ、と察したのだ。

察したからには無視もしにくい。

あの事件以来、顔を出さない宮女たちが何人もいる。

そのため、インユェの面倒を見る女性は、手で数えられるくらいしかいなくなった。

それ自体がしょうがないと思いつつも、インユェは自分という基準からみれば大変おとなしく日々を過ごしていた。

しかし、椿殿は日当たりが悪い。日向を求めていろいろと移動しなければならない。

どこに通じているのやら、風も吹きこむ。

暇だ。

インユェは暇になりすぎた。日向ぼっこも、飽きた。毎日日向ぼっこをしているわけにはいかない。勘が鈍る。

インユェは、袖をまくった。いらないよな、と思っていた腰ひもを一本、たすき掛けして固定する。

金属製の鈴の入った靴をその辺に置く。

裸足で草を踏みしめるのはめったにないが、どことなくくすぐったいと思いつつ、インユェはゆっくりと体を動かし始めた。

攻撃の型の一種である。剛の戦い方とはまた違う、柔の戦い方の型だ。

インユェはこれが苦手だった。実は。

それは彼女が、圧倒的戦闘能力を持ってして、蟲を屠る性質を持ち合わせていたからに他ならない。

相手の動きを読む前に、必殺の一撃を叩きこむ。

相手がこちらを甘く見ている間に、決着をつける。

動きを読み、躱し、一瞬のスキを突く。

それがインユェの戦い方だったのだ。

当然、相手の動きに合わせるなど毛頭考えない。

インユェの弱点は、言うならばそこだった。

相手の動きに合わせた長期戦を、インユェは想定しない。

そのため、村での訓練ではしばしば、負けた。

殺せない以上、インユェは戦えないのだ。迷いが出る。

どこを打てば人が死ぬのかはわかっていても、どれくらいならば人が死なないかなど、わからない。

インユェほどの力を持てば、どこを打っても殺せるのだから。

掌底をあてる。ひらひらとまとわりつく裳裾をはためかせ、強烈な蹴りを想像上の相手に叩き込む。

動きは流れるように。一撃一撃の間に隙を作らない。

延々動き続けていた時だった。

「……あのう」

後ろから誰かが数人来るな、と思っていたインユェは、動きを止めた。振り返れば、可憐な少女が立っている。

シャヌだった。

「シャヌちゃん、どうしたの」

インユェは、額に浮かんだ汗を手の甲でぬぐい、実に男のようなしぐさをして、問いかけた。

シャヌ姫は、インユェの風体にぎょっとした。

それはそうだろう。インユェは知らないが、彼女は宮廷の最新の流行の恰好を、見事に自己流にしてしまっていたのだから。

袖はたすきで抑え込まれ、裾から除く足は裸足。

お洒落として流行っている優雅な腰ひもは、哀れにもたすき掛けの道具と化している。

これを見て驚かない姫君はいない。

おまけにインユェは、ばさばさと金糸のような髪を一つにくくっていた。

普通の姫や寵愛を受けている人物ならば、もっと、優雅な髪型をしているはずなのだ。

それがどこにもないのだから、シャヌ姫がびっくりしすぎていても、何ら不思議ではないことを、インユェはとうとう気付けずじまいだった。

「あなたは、本当に、ヤンホゥ様の妃なの?」

「ヤンホゥってまず誰」

「スイフー様の兄君よ」

「あ、あの人ヤンホゥって名前だったんだ」

「あなた知らなかったの!?」

シャヌが信じられない、と言いたげな声を上げる。

当然だ。妃として寵愛されている人間が、相手の名前も知らないなどありえないことだからだ。

しかしインユェは、ありえないを地で行く。

「名前知らなくても不都合なかったし」

「じゃああなた、いったいなんて呼びかけていたの……」

「あなた。あんた。そんだけ。でも十分じゃないか?」

シャヌ姫はため息を吐き出した。

「とても考えつかないわ……」

「まあそれは置いておいて、シャヌちゃん用事あるの?」

「え、ええ。シュエイジン姫から御呼ばれしたのだけれど、一人で行くのは不安で」

シュエイジン姫。ああ、あの勝気なサイショウの娘か。

インユェはたっぷりと塗られた白粉と目じりの桃色の化粧を思い出し、あの人の所に、こんな可憐な女の子を一人で行かせられないな、などと考えた。

「いいよ、一緒に行こう」

「その前に、インユェ、お着換えしましょう?」

「なんで?」

「草とほこりまみれだもの」

「いいよ別に、あのお姫様には蟲の体液べったりな衣装であったわけだし、今さら着飾って、なんていうんだ? そうだ、お姫様らしくしても、全然騙せないだろ」

「もったいないわ、インユェはきれいなのに」

「それはシャヌちゃんがきれいな人をそんなに見たことがないから言えるんだろ。フーシャとか麗妃様とか、絶世の美女だ」

「麗妃様をご存じなの?」

「いろいろ食べさせてもらったことがある」

あのお茶菓子たちはおいしかった。特にふわふわの薄茶色をした蒸し菓子が絶品だった、あれは名前をなんていうんだろうか。

できればもう一遍食べたいものだ。

「まあ、あの人はね、皇帝陛下の寵愛が厚い方で、皇后さまの次に後宮で権力をもつお方なの」

シャヌ姫の説明を、インユェは流すように聞いていた。

「ふうん」

権力はどうでもいい。インユェにとってたいした障害ではない。

「それはさておいて、インユェ、あなたヤンホゥ様からお召し物をもらってはいないの?」

「なんかいっぱい貰った。あれどう使うのさ、毎日着替えるの? そんなもったいない」

「着替えがあるのはわかったわ。これから行く場所には、シュエイジン姫以外にも、たくさんの女性がいるの。わたし、あなたが見た目だけで馬鹿にされるのは嫌よ」

「見た目しか見えてない人たちに、なんて言われようともおれは平気だよ」

「わたしが嫌なのよ、ねえお願い、インユェは着替えて髪も結い上げて簪を挿して、紅を刺して笑えば絶世の美女よ。ねえ、お願い、わたしのお願い聞いてちょうだい?」

インユェは彼女のかわいらしい瞳を見つめ、頭を掻いた。

どうもだめだ。

ああ、思い出した、この子はフーシャに似ているのだ。

この、押しの強いんだけれど不愉快にならないお願いの仕方が、似ているのだ。

そしてインユェは、こういう女の子にすこぶる弱かった。

「時間あんまりかけないなら」

「分かったわ」

シャヌ姫が花咲くように笑う。かわいいな、とインユェは思った。

スイフーがシャヌ姫を寵愛しない理由が、わからなかった。





赤い裳裾に浅葱の絹の衣。驚いたのは赤い裳裾に別の色味の赤で花模様の刺繍が施されていることで、浅葱の衣にも意匠化した水辺に咲く儚い花が刺繍されている。

なんだこれは。

シャヌ姫が次々と出してきてああでもないこうでもない、と宮女たちを指揮して出来上がったインユェは、見た目だけなら楚々とした女性だった。

インユェは豪華な簪が、頭を重くするので違和感があってしょうがなかった。

「シャヌちゃんこれ重い」

「最新の流行の紅玉だわ、こちらは桃色の石よ、こんなにきれいな大粒はめったにないのに。インユェは髪の毛がきれいな金髪だから、やっぱり何を挿しても似合うのね」

シャヌ姫は出来上がったインユェにニコニコとしている。

「さあ、行きましょう」

インユェは、花がほころぶように笑うシャヌ姫を見て、彼女の笑顔が見られるならばまあいいか、と思った。

妙に村にいたころを思い出させる彼女に、悪い感情は抱かなかった。

シャヌ姫が歩き始め、インユェもそのあとを追いかける。宮女たちの中でも身分の高いらしい女性たちがそのあとに続き、朱塗りの廊下を渡る。白地の壁と好対照で、造形美に詳しくないインユェであってもきれいだと思う。

そう言った場所を進んでいけば、インユェは見たことのある殿舎に到着した。

桜花殿である。そこでは庭にきれいな卓が用意されていて、そこで数人の女性が談笑していた。

誰もが着飾っている。そこは色鮮やかな花が咲きそろったようで、インユェは目を瞬かせた。

こんなにけばけばしい色の集団は、目がちかちかする。

その中でもひときわ目立つ色をした女性が、インユェたちを見た。

彼女は今日も何かの壁のように白粉を塗りこみ、桃色の目じりを作り、真っ赤な紅を唇にはいている。

しぐさは上品なもので、茶器を扱う動きは洗練されている。

その動きを目で追ったあと、インユェは彼女が目を見開いていることに気付いた。

何が驚く要素なのか。わからないままシャヌ姫を見れば、彼女は戦う戦士のように目を強くしていた。

ただの集まりでこんな戦いが始まる目をするものなのだろうか。

ちょっとわからない。

「まあ」

シュエイジン姫が言う。そして優雅に微笑んだ。

あの、金切り声で叫んだ時とは全く違う、たぶん彼女が得意な微笑みだった。

表情を見れば、だいたい、相手がどんな声や表情を得意とするのかわかる。

その経験から、インユェは、彼女が感情をあらわにして叫ぶことよりも、こうして優雅に微笑むことを得意とすることが分かった。

インユェは笑った。簪が重いので、落とさないようにおっとりと頭をわずかに下げる。

そこでシュエイジン姫が唇をひきつらせた。

ひくりと、確かにひきつったのが見えたのだ。

「お招きありがとうございます、シュエイジン姫」

シャヌ姫がどこに出しても恥ずかしくない声と態度で言った。

「そちらの方は?」

シュエイジン姫の視線の先を見た、別の女性、彼女も后妃なのだろうか、とても高い身分の衣装を着ている女性が、インユェをさりげなく示して問いかけてくる。

「はい、こちらはわたしの友人、インユェです」

シャヌ姫は堂々とした声で言う。いつの間に友達に認定されたのだろうか、悪い気はしないのだが、ちょっと意外にも思ったインユェは、シャヌ姫をちらりと見る。

「どこの貴族のご令嬢かしら?」

「北の山の蟲狩」

インユェは、彼女たちの疑問にすぐ答えた。

蟲狩の単語を聞いたことがないらしい。女性たちは怪訝な顔だ。

「貴族じゃないし、偉い身分でもない。たいした力はないけど、蟲狩だけはできる」

インユェの言葉に、女性たちは、彼女を軽んじてもいい相手、と判断したらしい。

「まあ、シャヌ姫、召使を着飾ってきたのかしら?」

さりげなく、嫌みに聞こえないように、しかし嫌味を言う。

シャヌ姫を馬鹿にした言葉だったが、インユェは納得してしまう。

確かに、自分は召使といっても差し支えない身分なのだ、実は。

というか、ヤンホゥの所有物である。

貴族の令嬢らしい彼女たちとは、身分とかいう、理屈がさっぱりわからないものが全く違う。

それでもインユェは、笑ったままだ。

ここは馬鹿になるに限る、と直感で判断したのだ。

馬鹿のふりをした方が、いろいろと都合がいいに違いない、と察したのだ。

インユェが怒りも否定も何もしないので、令嬢であり后妃たちは、インユェを馬鹿にした顔になる。

「インユェは召使ではありませんわ」

「シャヌちゃん、言わなくていい」

「でも」

「おれがなんなのか、シャヌちゃん一人が分かっていればいいだろ」

小声で言えば、シャヌ姫は瞳を揺らした後に、インユェが本当に、傷ついていないことを悟ったらしかった。

「言わせておいていいの?」

「いい、大丈夫、このインユェはぜんっぜん気にならないから」

彼女ににぱっと明るく笑いかけたインユェを見て、シャヌ姫は納得いかない顔をしたが頷いた。

シュエイジン姫がそれでも、迎えた客人たちなので、席を進めてくる。

インユェはシャヌ姫が座ってから座り、出されたものにちょっと意外な思いを抱いた。

出されたのは、嗅ぎ慣れた匂いだった。

椀のふたを開ければ、見覚えのある色と具材である。

それは悪臭一歩手前、よく煮だしたお茶に小型の蟲を浮かべたスープである。

滋養があり、味はよく、ただし見た目が笑えないそれは、村でよく食べたそれとよく似ていた。

インユェは感激した。

都でこんなものを用意されることはそうそうない。

これは飲むべきである。

シャヌ姫が蓋をずらして固まったインユェを見て椀の中身を見、悲鳴を上げそうになる。

だが彼女も高貴な身分、悲鳴を飲み込む。

彼女の椀はきちんと薫り高いお茶なので、インユェに対するずいぶんな仕打ちに映ったらしい。

シャヌ姫が何か言いかけ、インユェは顔を輝かせてそれをレンゲで掬った。

それを見て、逆に女性たちは固まった。

インユェは、小型の蟲をバリバリとかみ砕き、レンゲでスープを掬い、優雅に見える速度で口に含み、にやりと笑った。

間違いなく、それはにやりという、生の悪い笑顔だった。

「シュエイジン姫、よく調べているんだな」

「……」

「よく、おれが飲みなれているもので、好きなものがこれだってわかったね」

シャヌ姫がびっくりした顔になっているが、インユェはシュエイジン姫を見て言う。

「あなたはいきなりのお客様への対応が、立派な人だな」

シュエイジン姫は、一瞬口ごもってから、また微笑んだ。

「当然ですわ」

インユェの目にはもう、彼女が悪い女性には映らなかった。


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